樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「精神科医の栄養療法」

2009年07月12日 | 本と雑誌

  

今回は、「はじめに」で書かれた内容をご紹介しましょう。

「疲れた時には、甘いものが一番」
「脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源にしている」ということはよく聞くし、
どこかのドラマで九十九さんという誰かもよくいいますけど、
それは、イコール甘いもの(砂糖)を摂れということではないんだぜ
…と本書では申しております。

へぇーそう?疲れた時甘いもの食べると元気出るけどねーと思いますよね。
だからその勢いで脳にもエネルギーがまわっているでしょうとね。

著者は精神科医の先生で、
彼女自身、医科大生時代と勤務医時代に短期うつになったそうで、
その時は原因も治療法もわからないうちに治ってしまったそうです。
著者は、その後マイケル・レッサー著『脳に効く栄養』(中央アート出版)
という本に出会います。
マイケル・レッサー氏はアメリカの精神科医です。

「基本的に西洋医学に基づく精神医学では、
薬物療法がほぼ唯一の治療法で(カウンセリングなどは補助的に使われます)、
その中でもとくに統合失調症は、一度発病すると薬で症状を抑えることが精一杯であり、
発病前の本人の状態に戻ることは出来ないとされてきました。
しかし、「分子整合(オーソモレキュラー)医学」による治療では、
真の意味で治り得ることがわかり、まさに目が鱗の落ちる思いがしました。」

その後著者は、栄養療法外来担当として、
統合失調症、うつ病、パニック障害などの患者さんの診療を行っているそうです。

さて、さっきの甘いものの話です。

分子整合医学の観点では、栄養障害が進行した人には、
必ず血糖の調節障害が伴うそうです。
それは機能性低血糖症というものらしいですが、
偏食したり無謀なダイエットをすると低血糖になってしまうんですね。
しかも、低血糖なら糖分を与えて高くすればいいじゃん
というわけにはいかないそうなんです。

重要なのは血糖値をちょうど良いところで保っていることなんですって。
だから甘いものを摂ると、その時ビュワーンと血糖値が上がり、その後ドーンと急降下。
実はこの、血糖値の急上昇急降下が
うつ・不安パニック・幻覚などを引き起こしやすくするのだそうです。

精神的にも肉体的にもすごく健康な、メタボでもなく持病もない人は
食べたいだけ甘いものを摂っても問題ないでしょうけど。
(…でもそういう人はそんなに恐ろしく甘いものは食べませんよね)

もし、どこも悪くはないけど、この頃疲れがとれないし、
異常に甘いものが欲しいんだよなという人は
自分の栄養状態を振り返ったほうがいいかも、ですよ。

ああそうそう、血糖を上げやすいものには甘いものはもちろんですが、
炭水化物の摂り過ぎもね。
そして、アルコールですよ。夏はビールが旨いんだけどねぇ。
アルコールは血糖だけじゃなくてアルコール依存症というものもあるからね。
とにかく日常生活に支障が出るほど疲れが抜けなかったら、
栄養状態がむちゃくちゃになっている可能性はあります。

それから脳の栄養は確かにブドウ糖ですけど、これもね。
別に甘いものを摂らなくてもブドウ糖は摂れますって。

この本は、そんな「はじめに」から始まって、
栄養療法の日常生活への取り入れ方がわかりやすく書かれています。


「色の名前」「空の名前」

2009年04月08日 | 本と雑誌

なんかいい年して、ボキャブラリーが不足している自分を実感。
例えば朝焼けの東の空、その上は?
紺とか紫とか…せいぜいそんなもんでして、もっとこう情調あふれる言葉が出てこんかい!
と思ってしまう今日この頃でございます。

まあ、そーゆー時は最近は便利なネットというものがございまして、
ググればいろいろと出てこないわけではないんです。
さっきの、朝焼けの上の空では、例えば瑠璃色(なんかいいですね)
バイオレット、
ラピスラズリ(瑠璃色のこと、ええなぁ)、
ふじなんど(藤納戸と書きます)とか。
でもね~、ネットじゃ味気ないでしょ。
やっぱこれは手元にあって、いつでも見られるものが欲しい!
と思って探したのがこの「色の名前」です。
全編カラーの図鑑ですけど、図鑑の写真より情調的。

「色の名前」の横にあったのが「空の名前」。
こっちはよくわからんかったけど、なんとなくよさそうで買いました。
こちらも正解!!
「空の名前」だけあって、雲の名前とか空のいろいろな表情の名前が、
こちらもまた情緒あふれる写真とともに紹介されております。

2冊とも、寝る前にベッドでパラパラと見るのにけっこういいかも。
日本はこんなにきれいか!と思います。

こちらは、うちの庭の桜。トワイライトです。

で、こっちもおまけ。


「ドラッカー 365の金言」

2009年03月08日 | 本と雑誌

2005年に亡くなったあのドラッカー氏が365日毎日のお言葉をくださいます。
簡単に言うと日めくり?(といっても、若い人にはわからんかもしれんが)、
要するに「今日の言葉」みたいなもんです。

経済に疎く、マネジメントなんてとても縁のない、
自分の生活費さえドンブリ勘定の樹庵が、なんでまたこんな本を?
と、実物の樹庵を知っている人なら誰しも思うかもしれません。

が、しかーし、今度本屋で目にするチャンスがあったらちょっと手にとってくださいまし。
もう人生にビシバシ響くお言葉ばかりでございますから。

例えば9月20日 
(抜粋)人事において重要なことは、
人の弱みを最小限に抑えることではなく、
人の強みを最大限に発揮させることである。
無難にこなす能力ではなく、一つの分野で抜きん出た能力を探さなければならない。
人が抜きん出ることのできるものは、
一つか、せいぜい二つか三つの分野である。
よくできるはずのことを、見つけ、
実際にそれを行わせなければならない。

これは人事に関しての言葉ですが、
よく似たことを一人の人間に当てはめた言葉がありました。

「不得意なものを苦労して人並みにするより、
得意なものを超一流にする方がはるかに楽である」
と。

これに関しては、今あちこち本を探したんですが、
すみませんどこから出てきて私の引き出しにおさまったのか。
出典先をご存知の方は教えてください。

でも、なんか力づけられるお言葉。だと思いますが、いかがですか?
学生時代から不得意な教科は努力しない私には
(おかげで学年最低点とか取るわけですが)、
もうちょっと若いときに知りたい言葉でしたね。
いや、知っていたらもっとすごいことになっていたかもしれんし、
それは怖いかなぁ。

ちなみに、私の誕生日のお言葉は、

「象はノミと違って、身長の何倍も飛び上がる事はできない」 
組織は一時にわずかの仕事しか取り組めない。
組織構造やコミュニケーションの工夫ではどうにもならない。
組織では集中力が鍵である。

でした。


そうなんです。ルッくんビスケはあんま好きじゃない。
最近、行動範囲拡大中!!、グングンお散歩してます。


「偽善入門」

2009年02月05日 | 本と雑誌

「偽善」とて用量守れば効果抜群
という帯の言葉が面白くて、買った本です。

他にも
<善悪使用上の注意>なるものがあり、
◎「悪」は副作用が強いので、
    お子様は保護者の指導のもと、容量・用法をよく守って服用してください。
    欲や怒りの「悪」を一度に多量に服用すると、
    不眠、頭痛、目まい、胸焼け等を発症する恐れがあります。
    ないし、長期的な視野で見ると、嫌な人や嫌な出来事を呼び寄せる恐れがあります。
◎「善」は食前食後を問わず、何錠服用して頂いても結構ですが、
    偽物にご注意ください。
    近頃は比較的良心的な偽物「偽善」から、
    悪質な「偽善」まで出回っていますから、
    僧侶と相談の上、より害の少ない偽物を服用するのが賢明です。
なあんてのがあって、何だか面白くてね。

著者は世田谷の月読寺(つくよみじ)の住職さん。
といっても樹庵よりずっと若い住職さんです。
カットも彼が描いているのだそうです。可愛いです。

えー、でも、この本は解説ったって別にねぇ…。
なんかちょっと読むのにとっつきにくさがあって、
買ってから数ヶ月その辺に置いてあったんですが、
夜ふとんの中で読んでみたら
ああっこれってわかるわかるという感じでサラサラ読めました。
(ただ、途中で寝ちゃったのでどうにもこうにも無責任ですけど)
まあ、それでもその時面白かったから、ここでご紹介したんですけど、
今またなんて書こうかな…とか思ってしまってマス。

…エエイ、だからみなさん、
興味のある方は、本の写真をクリックして
Amazonで紹介記事やレビューを読んでくださいな。
なんていう丸投げ  
でも、まあいいや。よろしく。


「この世でいちばん大事な「カネ」の話」

2009年02月01日 | 本と雑誌

いつも目を吊り上げ、口を四角に大きく開けて怒っている
「毎日かあさん」のイメージが私は強い、西原理恵子の本です。

生まれる場所を、人は選ぶことができない。
だとしたら、ねえ、どう思う?
人って生まれた環境を乗り越えることって、本当にできるんだろうか?

彼女の子供時代。
周りの大人はみんな怒っている。
お金がないからどこでも些細なことで喧嘩になる。
お母さんも朝から怒鳴るようになってしまった。
お父さんがバクチでお母さんの貯金にも手をつけるようになった。
放ったらかしにされた子供たちは、やがて不良へまっしぐら。
高知の荒い気質(環境)は、映画「鬼龍院花子の生涯」のようです。
(でも、すみません、この映画はあまり見てませんが、きっとそうだと思います。)

「最下位」の人間に勝ち目なんてないと思う?
でもね「最下位の人間には、「最下位」の戦い方ってもんがあるんだよ。

しかし、人間何がチャンスになるかわからない。
父が死に、高校を退学になった彼女に、そこから抜け出すチャンスが来る。
東京に来て美大生になった彼女は、
そこからさすがに高知の女の本領を発揮。
やがて漫画家として活躍するようになる。
とまた、そこが高知の女なのか、
マージャンで10年間に5000万失ったり、為替で1000万が毎日目減りするのを見たり。
ただし、彼女は借金をしてまでバクチをしない。
だからバクチから得るものも十分にある。

以下は、本書より気になった部分の抜粋

貧乏人の子供は貧乏人になる。
泥棒の子供は泥棒になる。
こういう言葉を聞いて「なんてひどいことを言うんだろう」と思う人がいるかもしれない。
でも、これは現実なのよ。
お金が稼げないと、そういう負のループを断ち切れない。
生まれた境遇からどんなに抜け出したくても、お金が稼げないと、
そこから抜け出すことができないで、親の世代と同じ境遇に追い込まれてしまう。

覚えておいて。
どんなときでも働くこと。働き続けることが「希望」につながる、っていうことを。
時には休んでもいい。
でも、自分から外に出て、手足を動かして、心で感じることだけは忘れないで。

お金のことを言うのは品がないという文化の中で、
でも、現実って確かにそう。
お金ですべてが買えるわけではけっしてありませんが、
少なくともお金で負のループを断ち切る事はできる。
それには働くってことですね。
そういう意味では、神様は平等にチャンスを与えてくれているのかもしれない。


全室床暖房なので、冬でもどこでも転がるルック