「はじめての行動経済学」とありますが、行動心理学とも呼べる内容です。
クイズ形式で、楽しく読めまする。
クイズでは、こんなのがありました。
問1 たとえばスキー旅行の予約をした。
あなたは馬鹿にならない金額を既に払い込んでいる。
しかし当日は寒くて風も強く、雪が降っていた。
家を一歩も出たくないのに、もうお金は払ってしまっている。さて、どうしますか?
1スキーに行きますか?
2それとも温かい家で過ごしますか?
問2 問1とほぼ状況は同じだが、一つだけ違いがあって、
スキー旅行の予約はプレゼントだったとする。さて、どうしますか?
1スキーに行きますか?
2それとも温かい家で過ごしますか?
問2の場合、多くの人が家で温かくしていることを選ぶらしいです。
秀雄さんはスーパーマーケットのレジのところに並んでいる。
彼の番が来たときレジの係りに言われた。
「あなたは幸運にも10万人目のお客様になったので、2万円差し上げます」
弘さんも他のスーパーマーケットの列のしっぽについていた。
彼の前にいた人は運よく100万人目のお客だったので20万円という賞金をもらった。
その人のすぐ後ろに並んでいた弘さんも3万円の賞金を受け取った。
どっちの方がうれしいと思いますか?
これは多くの人が秀雄さんになって(3万円より)2万円をもらうほうを選んだんですって。
面白いですよね。
今、景気悪いけど、景気って気とつくくらいで、人の気持ちなんですよね。
何かを発端にして、悪い現象が起きると、
人々の感情がどんどん増幅して手がつけられなくなる。
まあ、時期的に今は一番大変な時なのかもしれません。
だからそういう時こそ、慌てず騒がず
こんな本を読んで、やり過ごすってことかもしれない。
シッターさんが撮影してくれました。