昨日につづき、河合隼雄氏の本です。
人の心などわかるはずがない
ふたつよいこと さてないものよ
100%正しい忠告は先ず役に立たない
己を殺して他人を殺す
心の中の勝負は51対49のことが多い
ものごとは努力によって解決しない
うそは常備薬 真実は劇薬
55項目の中からの樹庵セレクトです。
ちょっと読みたくなった項目はありますか?
私がこの中で一番気に入ったのが
「ものごとは努力によって解決しない」です。
これは、インド生まれの宗教家・哲学者クリシュナムルチの言葉だそうです。
なんかこの言葉に出会うために、この2年半があったような気がしますねぇ。
細かいことはいいませんが、
樹庵はこの2年半、人生の冬の季節にあります。
何で?何が悪いわけ?どうすりゃいいわけ?
なんとか解決させたくて、引越しもしたし、
そういう意味ではブログを書くのも努力のひとつかなぁ。
でもね、やっとここ最近になって、少しつかめてきた気がします。
何がって?うーん、冬の過ごし方ってやつですかね。
世の中にはいくら努力をしても解決の緒が見つからなくて苦しむ人が多い。
(中略)しかし翻って考えれば
「努力すればうまくゆく」などということが本当に正しいのか、
なぜそうなのかわからなくなってくる。
私は来談される沢山の人たちのお話を聴いていて、
人間が自分の努力によって何でも解決できると考える方がおかしいのではないか、
と思い始めた。
そして河合先生はこの言葉に出会ったのだそうです。
努力によってものごとは解決しないと知っても、
われわれ凡人は、努力を放棄して平静でなどいられない。
いらいらしたり、そわそわしたり近所迷惑なことである。
そんな状態に陥るくらいなら、努力でもしている方がまだしもましである。
解決などと言うものはしょせんあちらから来るものだから、
そんなことを「目標」にせずに、
せいぜい努力でもさせて頂くというのがいいようである。
「解決などと言うものはしょせんあちらから来るもの」
樹庵も、この心境になるまでに2年半ですよ。
いや、実はまだなりきっていないのかもしれないけど。
でも、思うようにならなくても、いらいらしないように、
楽しい努力をしようと思いました。
追伸
そういうわけで、
ブログも努力で書かないことにしました。
だから毎日更新はしないかもしれないけど、時々は見てくださいね。
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