5年前の本ですが、
文庫本が出ているので、文庫本でお薦めします。
池谷裕二氏と糸井重里氏の対談の形で作られている、
難しい脳をやさしく説明した本。
海馬は、脳の中で記憶を扱う部分なのだそうです。
私も、だんだん物忘れがひどくなってねぇ…というわけでもないですが、
「何歳になっても海馬の神経細胞は増えている」ということで、
おおっそうかい!と思ったり、
「脳自体は30歳や40歳を超えた方が活発になり
ものとものとのつながりを感じる能力は飛躍的に伸びる」と知って、
へへへっやったぜ!と思ったり、
「脳は見たいものしか見ない」と言うことに、えっ?と思ったり。
というのは、以前私も
「モノは見ようとしなければ見えない」ということに気がついたのですが、
(これって悟り?すごいじゃん、ワタシ)とかなんとか勝手に思って
ひとりで褒めていたのです。
あーなんだ、脳の問題なの。ノウの。
するってぇと、心理とか悟りみたいなものって、なにかい?
かなり脳みそのことだっていうのかい?
…などと、なかなか反応に忙しい本です。
最後に、この本の樹庵的ハイライト
「言ってしまったことが未来を決める」(以下、抜粋)
脳はひとつのことをきめつけたがり、なおかつ安定化したがります。
自分があらかじめ言ったことに対しても安定化しようとします。
いいことを言うとその通りになる。
悪いことを言ってもその通りになる。
いい意味でも悪い意味でも、言葉は呪いみたいなものです。
だったら、未来に対しては素敵なイメージを思い描いた方がいいでしょう。
これもねぇ、心理学でもスピリチュアルな世界でも、似たようなことをいいますよね。
つまり、人間の考えることはみんな脳の問題ってことなんですかね。
脳よ、お前は何様?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます