樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

イヴからのプレゼント セントくん 3

2010年08月04日 | ペット

イヴが死んで、わたしもしばらく何もする気が起きませんでした。
ゴールデン達が死んだ時には、慰めてくれるイヴがいたのに、
今度は誰もいません。

イヴが病気になってからのわたしは、
仕事はしているけどイヴしか見えてなかったよと、
いつも仕事を手伝ってくれる友達が言っていました。
ちょっとおかしかったと。
イヴのことしか考えていなかったことは事実です。
でも、病気になって初めてそんなこと思う自分にも腹が立っていました。
なぜもっと、楽しく過ごしてやれなかったのか。
いくら生活が心配でもイヴはじっと耐えていたのに…。
それが悔しかった。

イヴにほんとうに可愛そうなことをしたと、泣きながら話すと、
その友達は、
「そんなことないよ、イヴはあなたといっしょにいられて幸せだったと思うよ。
だって、いつも抱っこして連れていたじゃない」
って言ってくれました。
そう言われて、
初めてイヴとの散歩やドライブのことを思い出しました。
助手席にちょこんと座って、わたしと高速を走り、
田舎にも何回か行きました。
でも、やっぱりわたしには、
イヴに可愛そうなことをしたという気持ちしかなかったのです。


ルック参上。今より目がきつかったですね。

普通はアメコカを飼っていたら、次もアメコカと考えるのでしょうけれど、
わたしにはそれができなくて、
ぬいぐるみのイヴとは正反対の
ガウッちのルックが我が家に来ることになりました。
ルックは自分の役目をよく心得ていました。
当初、人にも自転車にも何にでもガウガウで、
来た翌日は大げんかして噛まれたり、
その後もワンワンといつまでもうるさくて、ほとほと手を焼きましたが、
そんなルックとの格闘が、
わたしの気持ちの向きをを少し変えさせてくれたと思います。
確かにルックめ!と悩んでいる間はイヴのことは忘れていました。

少し持ち直したかに見えた仕事は、
その年の秋のリーマンショックによって、
また悪化を見ることになりました。
正確には翌年から影響が出ました。

でも、今度はルッくんですから。
私がため息ついて暗くなっているのを、
許してくれるような子じゃありませんからね。
遊べとか散歩に行こうぜとか、
もう主張が激しい激しい。
「おまえは、もうっうるさい!!」と思いながらも、
ルッくんのおかげで、なんとか安定を保てたような気がします。
(でも、そのルッくんも、セントくんが来てから、
要求吠えがだいぶ減りました)
散歩の範囲も広がって、白金台の犬のお友達も一気に増え、
今もお付合いしている友達もできました。

そして、去年の夏、突然電話が鳴りました。
昔、ゴールデン達と暮らしたマンションのオーナーさんでした。
「戻っておいでよ」と言われました。
以前住んでいた真下の部屋に戻ってきたのは去年の9月です。
ルックとの暮らしもお互いがわかってきて、
余裕が出てきたところでした。

そして12月、セントくんを知りました。
なぜか、どうしてもわたしが引き取らなくてはいけないと思いました。
白金台では狭すぎて犬2匹は無理でしたが、今の家ならできます。
障害があったらなかなか里親は見つからないでしょう。
だからよけいわたしがと思いました。
イヴちゃんにしてやれなかった分を
セントくんにしてやらなくてはいけないと思っていたのかもしれません。

(続く)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イヴちゃんはとてもやさしいお顔をしていますね。... (バティママ改め valencia)
2010-08-04 13:16:13
イヴちゃんはとてもやさしいお顔をしていますね。お話を読んでいて、樹庵さんのイヴちゃんに対する思いがせつせつと伝わってきて、思わず涙ぐんでしまいました。

もっと楽しい生活があったのでは、と樹庵さんが思われるお気持ちもわからないではありませんが、長い間繁殖犬として過ごしてきたイヴちゃんにとっては、樹庵さんという、自分だけの家族ができたこと、そのかけがえのない家族がいつもおうちにいて、その足もとで何時間も過ごせるということが、きっと何よりもしあわせで安心できることだったのではないでしょうか。

うちのバティもアメリカンコッカーです。わが家はおっとと私とバティの家族です。わたしもおっとも自宅で仕事をしていますが、それぞれが締め切りに追われるような生活なので、お散歩やご飯のとき以外はバティをかまってやれる時間はそんなに多くありません。でも、バティは私たち二人がいつもそばにいるということが一番うれしいみたいです。

イヴちゃんは、樹庵さんが大変な時期を乗り越えるのを見守っていてくれたのかもしれませんね。
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valenciaさま (樹庵)
2010-08-04 14:33:10
valenciaさま
コメントありがとうございます。

世の中には、うち以上に生活の変化に見舞われたわんちゃんもたくさんいると思います。でも、みんなけなげですよね。
そのまっすぐさが、またこちらとしては痛いですがね。
バティちゃんもきっとけなげに、パパとママがお仕事終わって遊んでくれるのを待っているんでしょうね。その後思いっきり遊べるから。

なんといっても今を大事に。その瞬間瞬間、思いっきり心が通じ合えばきっといいんですよね。
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