以前、「ターシャの庭づくり」をご紹介しましたが、
ターシャ・テューダーは去年の6月に亡くなりました。
これは最後のインタビューとのことです。
なんといいましょうか。もう92歳生きるということは、
それも自分がやりたいことを全部やっての92年ですから、
それだけで大変な重みがあるわけです。
もちろん、すべてが最初から上手く行ったわけではありません。
ご長男さんがおっしゃる通り、みんな「隣の芝生」は良く見えるだけで、
彼女も大変なご苦労があったとのことです。
ちなみに、「隣の芝生」は英語では
「Far pastures look greener(遠くの牧草地は緑に見える)」
というのだそうです。
この本で、印象に残ったこと2点。
ひとつは、本の後の方にあるターシャの写真です。
この写真は一部がブックカバーの後ろのページも飾っていますが、見開きで
枯葉のじゅうたんの上を薪を抱えるターシャと、
ターシャのまわりに集まるヤギ達の写真です。
これはもう、なんとも言えないです。
人生の冬支度をするターシャの姿が、どこか神々しくもあります。
もうひとつは、ターシャの言葉のひとつで、
これも本の帯にありますが、本書では
「大切なのは、それを成し遂げるという意志です。
本当に何かをしたいと望めば、きっとうまくいくはずですよ」です。
ほんとうに望めば、きっとうまくいくはずというのは、
最近樹庵もターシャから見れば相当の若輩ですが、確かにそう思います。
望めばうまくいくなんて、そんなぁ~って思ってはいけません。
大切なのはその前の言葉です。
ほんとうに、望めばです。ほんとうに、です。
これがね、きっとできてないから望んだってうまくいかないんですよ。
ほんとうに望みましょう。
それにしても、私の印象に残った2点は、全部表紙にありました。
きっとこの本の編集者の方と同じように感じたのかもしれませんね。
今回から文字を大きくしました。
今まで小さい文字で見難かった方、ごめんなさいでした。