樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「ターシャ・テューダー 最後のことば 人生の冬が来たら」

2009年07月18日 | 本と雑誌

以前、「ターシャの庭づくり」をご紹介しましたが、
ターシャ・テューダーは去年の6月に亡くなりました。
これは最後のインタビューとのことです。

なんといいましょうか。もう92歳生きるということは、
それも自分がやりたいことを全部やっての92年ですから、
それだけで大変な重みがあるわけです。
もちろん、すべてが最初から上手く行ったわけではありません。
ご長男さんがおっしゃる通り、みんな「隣の芝生」は良く見えるだけで、
彼女も大変なご苦労があったとのことです。
ちなみに、「隣の芝生」は英語では
「Far pastures look greener(遠くの牧草地は緑に見える)」
というのだそうです。

この本で、印象に残ったこと2点。
ひとつは、本の後の方にあるターシャの写真です。
この写真は一部がブックカバーの後ろのページも飾っていますが、見開きで
枯葉のじゅうたんの上を薪を抱えるターシャと、
ターシャのまわりに集まるヤギ達の写真です。
これはもう、なんとも言えないです。
人生の冬支度をするターシャの姿が、どこか神々しくもあります。

もうひとつは、ターシャの言葉のひとつで、
これも本の帯にありますが、本書では
「大切なのは、それを成し遂げるという意志です。
本当に何かをしたいと望めば、きっとうまくいくはずですよ」
です。

ほんとうに望めば、きっとうまくいくはずというのは、
最近樹庵もターシャから見れば相当の若輩ですが、確かにそう思います。
望めばうまくいくなんて、そんなぁ~って思ってはいけません。
大切なのはその前の言葉です。
ほんとうに、望めばです。ほんとうに、です。
これがね、きっとできてないから望んだってうまくいかないんですよ。
ほんとうに望みましょう。

それにしても、私の印象に残った2点は、全部表紙にありました。
きっとこの本の編集者の方と同じように感じたのかもしれませんね。

今回から文字を大きくしました。
今まで小さい文字で見難かった方、ごめんなさいでした。


「トマシーナ」

2009年07月16日 | 本と雑誌

このブログを書き始めた頃、よくご紹介した河合隼雄先生の本の中で、
ポール・ギャリコの「トマシーナ」を知りました。
河合先生は無類の猫好きだったようです。
樹庵も生まれた時から同じ年の猫と過ごしましたから、猫は嫌いではないです。
ここ15年は犬派ですが、
ルッくんの猫への尽きない興味もあって
最近また猫さんたちとの交流も増えています。

マクデュイー氏は、
腕はいいが治すのも早ければ殺す(安楽死させる)のも早いという、
動物に対してさらさら愛情のない獣医だった。
人間に対してさえほとんど心を動かさない彼が、
唯一愛情を注いでいたのが娘のメアリ・ルーだった。
マクデューイ氏が獣医なんてね、だし、
彼の親友が牧師のペディ氏というのも、なんてね、である。
でも、そうじゃなかったらこの話はできない。

娘が可愛がっていたトマシーナを、
マクデューイ氏はろくに手当てもせず安楽死させてしまった。
メアリ・ルーは傷つき、心の中で父親を殺してしまう。
トマシーナは子供達が谷の空き地に作ったお墓に埋められる。
その谷には、「赤毛の悪魔」「いかれたローリ」、
あるいは傷ついた動物を癒すことができ、
天使や妖精と話ができるといわれる若い女性ローリが住んでいた。

…というのが、まあイントロとしては適当かと。

ここから先は、私が笑ってしまったところ。

このトマシーナさん、気位の高い猫で先祖はエジプト出身といわれるが、
トマシーナが死ぬのと入れ替わりにローリのところに現れたタリタという猫は、
いきなり
「わが名はバスト・ラー、ブバスティスの猫の女神。
第12王朝の紀元前1957年、セソストリス1世の御世に、
そして第13王朝においても、わらわはクフ王神殿の女神であった。」

とのたまって、ローリの取り巻きの猫たちをポカンとさせる。

タリタさん、いやバスト・ラーさんはローリを自分に使える巫女だとし、
狭くて小さい小屋を神殿だとし、
今でも十分に神通力が使えると思っているのだが、
どうも時代が変わった感じが否めない。
ローリが危険に向かって出かけていった時、取り巻き猫の1匹がいう。

「いかんな。良くないことが起きそうで、毛がぞわぞわと逆立つよ」
マードックがたずねた
「ローリをどうにか止められないのかい、タリタ?」
「できぬ。」
黄土色の猫は鼻で笑った。
「あんたもたいした神さまじゃねえな、ええ?」
あまりの憤りに、わらわはいっそ泣き伏したかった。
いやしき黄土色の牡猫ごときに、わが栄光を踏みにじられるとは。

最後はめでたしな物語ですが、突然現れ突然去っていく猫の神さま。
河合隼雄先生は、それを
「猫がたましいの顕現として見られることを如実に示していて、
さすがギャリコは上手いなと感嘆する。」

とおっしゃった。
それにしても、神さまも世が変わればいろいろとご苦労なさるのですね。

実はトマシーナを読むのは2回目です。
1回目は去年の春、高度医療センターに入院したイヴちゃんに
毎日面会に行く時に電車の中で読んだのです。
でも、今回読んでまったく新しい話なのでびっくりしたのと同時に、
あの時食い入るように読んだ箇所があるのですが、
それがどこだったのかわからないという不思議な思いをしました。
ローリが瀕死の動物を助ける場面だったのかなぁ。
もしかすると、私はその時そこだけを必死で読んでいたのかもしれません。
イヴちゃん、安らかに。


ルッくん 強化月間!

2009年07月14日 | ペット

不本意ながらダイエットを始めたルックですが、
実はかなり前からお口のにおいが気になっていたのです
原因はだいたい歯周病か消化器系です。
でもルックの歯はきれいだし…。
そう思っておなかのために酵素とか、消化剤とか上げてきたんですけど
イマイチでねぇ。 (´Д)

初代と2代目のゴールデンの親子たちもお口がにおう時がありました。
その時は、人間のお薬ガジュツ末(つまりウコン)を、
実は人間でも不味くて飲むのに苦労するんですが、強引な母は2匹に飲ませ、
見事に口臭がなくなった経験をもっております。
オオーッここでも成功体験  )^o^(

なんで、ルックもその手かねなんて思っていたんだけど、どうも違う。
で、最近、気づいたことには散歩でボール投げする時、
ボールに血がついてくることがある。
ふーん、「リンゴを食べると血が出ませんか?」ってCM知ってる? (・∀・) 
古いねー、だけどそういうのあったでしょ。
それで、アカンこれは正に歯周病じゃ。Σ(゜Д゜;)

帰ってルックのお口をよーくよく点検すると、
なんと、左奥にきれいな歯に混じって汚い歯と汚い歯茎がありました。
(ルックよごめん、あんたのせいじゃない)
血もにじんでいるし…。においの原因はここジャーッ。 (>д<)

しかして、ルックはダイエットの他に、
歯周病対策としてホメオパシーレメディーのマーキュリーを1日1粒と、
コエンザイムQ101日1粒を飲むことに。 (´Д)
コエンザイムQ10なんて不思議ですよね。
でも「ペットの自然療法事典」に書いてあったし、
まあ、母もいっしょに飲むからと。ほほほ。 (^_^;)

そして、もうひとつ、もちろん歯磨きです。
これはイヴちゃんの時に、
獣医さんから子供用の歯ブラシでいいですよと教わったので、
ドラッグストアで検討した結果、
Agイオンで殺菌するという子供用で、しかも極細毛の歯ブラシをゲット。

1日に何度も(ったって短時間しかやらせてくれないから)
歯ブラシを持って追い回しております。
ルックは歯ブラシを口に入れられて、母が口をグイーッとひっぱっても噛みません。
そりゃ当たり前ですけど、
これが当たり前になったことも嬉しい限りです。


「精神科医の栄養療法」

2009年07月12日 | 本と雑誌

  

今回は、「はじめに」で書かれた内容をご紹介しましょう。

「疲れた時には、甘いものが一番」
「脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源にしている」ということはよく聞くし、
どこかのドラマで九十九さんという誰かもよくいいますけど、
それは、イコール甘いもの(砂糖)を摂れということではないんだぜ
…と本書では申しております。

へぇーそう?疲れた時甘いもの食べると元気出るけどねーと思いますよね。
だからその勢いで脳にもエネルギーがまわっているでしょうとね。

著者は精神科医の先生で、
彼女自身、医科大生時代と勤務医時代に短期うつになったそうで、
その時は原因も治療法もわからないうちに治ってしまったそうです。
著者は、その後マイケル・レッサー著『脳に効く栄養』(中央アート出版)
という本に出会います。
マイケル・レッサー氏はアメリカの精神科医です。

「基本的に西洋医学に基づく精神医学では、
薬物療法がほぼ唯一の治療法で(カウンセリングなどは補助的に使われます)、
その中でもとくに統合失調症は、一度発病すると薬で症状を抑えることが精一杯であり、
発病前の本人の状態に戻ることは出来ないとされてきました。
しかし、「分子整合(オーソモレキュラー)医学」による治療では、
真の意味で治り得ることがわかり、まさに目が鱗の落ちる思いがしました。」

その後著者は、栄養療法外来担当として、
統合失調症、うつ病、パニック障害などの患者さんの診療を行っているそうです。

さて、さっきの甘いものの話です。

分子整合医学の観点では、栄養障害が進行した人には、
必ず血糖の調節障害が伴うそうです。
それは機能性低血糖症というものらしいですが、
偏食したり無謀なダイエットをすると低血糖になってしまうんですね。
しかも、低血糖なら糖分を与えて高くすればいいじゃん
というわけにはいかないそうなんです。

重要なのは血糖値をちょうど良いところで保っていることなんですって。
だから甘いものを摂ると、その時ビュワーンと血糖値が上がり、その後ドーンと急降下。
実はこの、血糖値の急上昇急降下が
うつ・不安パニック・幻覚などを引き起こしやすくするのだそうです。

精神的にも肉体的にもすごく健康な、メタボでもなく持病もない人は
食べたいだけ甘いものを摂っても問題ないでしょうけど。
(…でもそういう人はそんなに恐ろしく甘いものは食べませんよね)

もし、どこも悪くはないけど、この頃疲れがとれないし、
異常に甘いものが欲しいんだよなという人は
自分の栄養状態を振り返ったほうがいいかも、ですよ。

ああそうそう、血糖を上げやすいものには甘いものはもちろんですが、
炭水化物の摂り過ぎもね。
そして、アルコールですよ。夏はビールが旨いんだけどねぇ。
アルコールは血糖だけじゃなくてアルコール依存症というものもあるからね。
とにかく日常生活に支障が出るほど疲れが抜けなかったら、
栄養状態がむちゃくちゃになっている可能性はあります。

それから脳の栄養は確かにブドウ糖ですけど、これもね。
別に甘いものを摂らなくてもブドウ糖は摂れますって。

この本は、そんな「はじめに」から始まって、
栄養療法の日常生活への取り入れ方がわかりやすく書かれています。


6歳の誕生日

2009年07月11日 | ペット

Happy Barthday !!ルッくん (^O^)
今日はルックの6歳の誕生日です。

といっても、保護犬のルックの正確な誕生日は不明です。
推定5~6歳ということだったので、去年うちに来た時に、
母が勝手に7月11日を誕生日に決め、
年齢も勝手に5歳になったことにしたので、今年で6歳なのです。
べーつーにー、1歳や2歳サバ読んだってねー。
もう、母の歳になると、そういうこと強気強気。(笑)
でも、時々、お前はもっと若いのでは?と思うこともありますよ。

まぁとにかく、今日はルッくんのお誕生日です。
だけど、運悪くおダイエットなどを開始してしまったからして、
バースデーケーキは痩せるまでお預けだねー。
ダイエットは3日目です。
おやつも欲しがらず、
お肉をお皿いっぱい食べて元気なルックです。

この頃暑いので、お散歩でいつも持ち歩く、おしっこにかけるスプレーの水。
あれをピューッと出る方にしてルックにあげると、
クチパクで飲むようになりました。
従ってスプレーは毎回食器洗いで洗って、お水も浄水ポットの水です。
暑さはこれからが本番。
負けずに乗り切ろう。


ルックのおしり、かわゆいかわゆい。