歳を食うと感想も変わります「パッチギ！」

「パッチギ！」
2004年製作、2005年1月公開

監督 井筒和幸

脚本 井筒和幸 羽原大介

出演
塩谷瞬
沢尻エリカ
高岡蒼佑（現：高岡蒼甫）
小出恵介
波岡一喜
尾上寛之
真木よう子
江口のりこ
大友康平
オダギリジョー
ケンドーコバヤシ

音楽
加藤和彦

以前　観た時は何か気に食わなかった
何が気に食わなかったのか全く覚えていなにので２回目の鑑賞

しょっぱなのオックスからガッツリハートをわしづかみにされる
ボーカルの野口ヒデトさん役を加瀬亮君がやっています
この時代の臭いとか　会話のセンスが井筒監督バッチグーです



一体この素敵な映画の何が気に食わなかったのでしょう？
塩谷瞬と小出恵介のマッシュルームヘアーもエエ按配にカッコワルイし　フォークソング始めるんですよね
一方のチョン高の高岡蒼甫＆波岡一喜＆尾上寛之君たちの暴れっぷり具合もエエ按配です
チョン高の敵役のケンコバも桐谷君もカッコええし　とにかく井筒さんの映画の一番の魅力は
関西方面の方々の喧嘩台詞のセンスが抜群にヨイところなんですよね



絶対ギャグ挟む余裕見せてくれるし
そして恋の青春
暴力＆フォーク＆恋＆チョーセンの青春

　

真木よう子＆江口のりこのチョーセン不良女学生役もえらいカッコ良く決まってます
あーもっと江口のりこさんを一杯一杯出して欲しい



沢尻エリカさんも今みたいにおっかなくないし
へちゃむくれな感じがゴロゴロしてイイと思います



そして　まぁ日本側とチョーセン側との交流が　だんだんとエエ感じになっていきます
一体全体この映画のどこに落ち度があったとゆーんでしょう？
それはね
尾上寛之君の葬式あたりから　雲行きが怪しくなります

井筒節が悪く作用してしまう例の演歌とゆーか浪花節とゆーか
「え？なんかムリヤリ感動させよーとしてるん？」とゆー押しつけ感がグイグイときちゃうんです
せっかくの「悲しくてやりきれない」がオダギリジョーの声とあいまって　全然悲しくないのです

フォーククルセダース　「悲しくてやりきれない」

泣けるところを逃してしまったよーな　損しちゃった感ね
その後は「イムジン河」と喧嘩と出産の三つ巴でムリヤリ感動させよーとゆー押しつけ感がグイグイきて

イムジン河　imuzin　ザ・フォーク・クルセダーズ　임진강

ここでもノリ逃がしてしまいます
泣き逃がしたもったいない感がね
あーもったいない
折角の抜群にイイ映画なのに　ラストにかけての　この二つがドッチラケでした（あくまでも個人の感想です）
折角　大友康平兄貴が「歌っていけない歌なんかないんだよ」と名台詞かましてくれるのに　残念でなりません
もう少しだけサラっとクールに流してくれたら号泣でけるのに　ああもったいない

でもね　エンディングの「あの素晴らしい愛をもう一度」はノホホンとしていてヨイです　ハッピー　ラブ＆ピース

[追悼] 加藤和彦 - あの素晴しい愛をもう一度 (2009年 TSUMAGOI Live)

とにかく高岡蒼甫が抜群にヨイです　こんなにイイ役者さんだとは思いませんでした
これだけでも宮崎あおいちゃんの旦那さんになれる資格が充分です

江口のりこさんもっと出して欲しかったねー

とゆーか　加藤和彦さんが自殺してしまったのが　残念無念で
折角　こんなにイイ曲一杯作って　こんなにイイ映画にしてるのに　最後には自殺しちゃうってゆーのがね
どーも　なんともやりきれませんなー


井坂俊哉クンと中村ゆりさんが随分と頑張りましたね「パッチギ！LOVE&PEACE」

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井筒さん今回は演歌無しのクール「ヒーローショー」 2010.5

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