箱男 2024
素ん晴らしー仕上がり
オープニングの安部公房の撮ったシャシンのモンタージュから
一気に連れてってくれます
これは箱男についての記録である。
ぼくは今、この記録を箱のなかで書きはじめている。
頭からかぶると、すっぽり、ちょうど腰の辺まで届くダンボールの箱の中だ。
つまり、今のところ、箱男はこのぼく自身だということでもある。
箱男が、箱の中で、箱男の記録をつけているというわけだ。
「箱男」
見ることには愛があるが、見られることには憎悪がある
石井岳龍はデビュー時からの熱いハートはちぃとも衰えておりません。
驚愕です。
映像の連続性も音塊の扱いも。
何にも増してヒロイン葉子役の白本彩奈が
抜群にテカテカ輝いてるしー
スケベーに惜しみなくバンバン脱いでくれてるしー
ちょい前に再放送されてた「最後から二番目の恋」の美人子役時代、ちょい成長した「続・最後から二番目の恋」からのー
ワイドなショーのチャラい女子高生コメンテーター
がーこんなに美しくエエ女に成長してからにー
佐藤浩一に髪の毛しゃぶられてたりー
お浣腸シーンとかー
四つん這いシーンとか サービスサービス
白本彩奈 in
原作との出会いは50年ほど前、
実家の近所の湿った図書館で、
当時は新刊本やってんなー
「砂の女」や「他人の顔」や「密会」のよーなスリリングな分かりやすさは無かったけど
ダンボール箱を被って暮らすとゆーフェチな設定、
見る者と見られる者との関係性からの
安部公房の妄想と飛躍が、
わからないもの好きな思春期のハートを
ガッチリ掴まれましたもんで
あのフェチな書籍の装丁のイメージを
見事に継承した映画はウキウキ嬉しくなるわー
あとは石井聰亙の映画史とブレがなく
なかなかに感慨深い昭和っ子の喜びネタ満載
安部先生も生きておられたら納得の仕上がりやと思います
コンタックスのカメラが出てきたんは安部フアンには嬉しき
痒い処にも手が届くサービスだったりしますぅー
安部公房の芸術新潮
箱男と山口果林
「怖い人たちが来て、僕を禁治産者にする手続きをしようとしていたんだ」山口果林『安部公房とわたし』
勅使河原のトラウマ The Face of Another
安部公房全集24 1973.3‐1974.2 新潮社
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