
2022年11月公開

原作/ 井上荒野(1961年2月4日ー)
『小説トリッパー』(朝日新聞出版)の2016年冬号から2018年秋号まで連載。
2019年2月7日に朝日新聞出版から刊行
2021年11月5日に文庫化
作者の父である井上光晴と2021年11月9日に逝去した瀬戸内寂聴との不倫関係をモチーフとして、その関係を黙認してきた井上の妻を交えた逃れようのない関係を井上光晴の実子である作者が創作した長編小説

長内みはる
本作の主人公であり、小説家。モデルは2021年11月9日に逝去した小説家で、天台宗の尼僧でもあった瀬戸内寂聴。
白木篤郎
気鋭の小説家。みはるとは徳島市内で行われた出版社主催の講演会前に知り合う。モデルは作者の父であり小説家の井上光晴。
岸光太郎
みはると白木に同行した小説家で、殊更篤郎に心酔している。小説の中でみはるが楽しみにしていたのが岸に会うことだったとある。
真二
みはると同棲している男性。小説の中でみはるはこの男と付き合うために夫と子を棄てたと告白している。
白木笙子
篤郎の妻。原稿用紙の升目を埋めていくのが苦手な夫に代わり、夫がノートに書いた小説を原稿用紙に清書している。
ヤエ
白木家の家政婦。
白木海里
篤郎と笙子の娘。
本作の主人公であり、小説家。モデルは2021年11月9日に逝去した小説家で、天台宗の尼僧でもあった瀬戸内寂聴。
白木篤郎
気鋭の小説家。みはるとは徳島市内で行われた出版社主催の講演会前に知り合う。モデルは作者の父であり小説家の井上光晴。
岸光太郎
みはると白木に同行した小説家で、殊更篤郎に心酔している。小説の中でみはるが楽しみにしていたのが岸に会うことだったとある。
真二
みはると同棲している男性。小説の中でみはるはこの男と付き合うために夫と子を棄てたと告白している。
白木笙子
篤郎の妻。原稿用紙の升目を埋めていくのが苦手な夫に代わり、夫がノートに書いた小説を原稿用紙に清書している。
ヤエ
白木家の家政婦。
白木海里
篤郎と笙子の娘。

- 長内みはる:寺島しのぶ
- 白木篤郎:豊川悦司
- 白木笙子:広末涼子
- 原作:井上荒野「あちらにいる鬼」(朝日文庫 / 朝日新聞出版刊)
- 監督:廣木隆一
- 脚本:荒井晴彦
- 企画・制作:ホリプロ
- 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
寺島しのぶ、“瀬戸内寂聴役”でリアル剃髪…女優生命かけた衝撃の尼僧姿
女優・寺島しのぶ(49)が尼僧で作家の瀬戸内寂聴さん(享年99)をモデルにした主人公を演じる映画「あちらにいる鬼」で、このほど剃髪シーンの撮影を行った。実際に自分の髪をすべてそり落とし、女優生命をかけた緊迫シーンは映画界のみならず、大きな衝撃を与えそうだ。
寺島演じる人気作家・長内みはるが仏門に入るため、剃髪する重要なシーン。撮影現場に張り詰めた空気が流れる。撮り直しは許されない。聞こえるのはバリカンを動かす音、切った髪が落ちる音のみ。寺島は「髪に執着はないつもりが、撮る前日はいろんな気持ちがこみ上げ、涙があふれた。でもこれが解毒作用で役に集中できた」とすがすがしい表情を見せた。
この映画の後も別の仕事が埋まっていることから、特殊メイクで見せる選択肢もあったが、そうしなかった。最終的な決断は今月初旬のクランクイン直前。今作は作家の井上荒野(あれの)さんが、父で作家・井上光晴氏と実母、瀬戸内さんとの“特別な三角関係”を、事実を基に描いた同名小説を映画化。
光晴氏のモデル、白木篤郎役は寺島と何度も共演歴のある豊川悦司で詳細は伏せられているが、濡れ場も出てくる。
「そもそも廣木監督、豊川さんでなければ、私はこの役をやっていない。自分の髪をそることで、役をさらに理解できるのではないか。劇中で脱いで裸になっているのに、剃髪が特殊メイクだと、寺島しのぶとして筋が通らないと思えて」。役を演じ切る上での覚悟を振り返る。
バリカンで刈った後、カミソリで丁寧に仕上げて“完成”。役者魂を見せた後は現場の空気を和ませるかのように「頭がスースーする。気持ちいい~」と頭を何度も手でなでて、明るく振る舞った。頭の形も良く、なかなか美しい剃髪姿。周囲からも「似合っている」と言われ、本人も一安心の様子だ。
しばらく普段の生活はウィッグ使用となるが「これは経験しないと絶対に分からない感覚でした。無事に剃髪シーンを終え、気持ちはリボーン(生まれ変わり)。いま不思議なパワーがみなぎっています」と話していた。
(報知新聞社 2022.5.26)
寺島しのぶ、トヨエツとのラブシーンに「共演も多いので、服を着ている方が恥ずかしい」
寺島と豊川は「やわらかい生活」で初共演後、「愛の流刑地」「劇場版 アーヤと魔女」など何度も共演している。生前、今作の映画化の話を聞いた寂聴氏はとても楽しみにしていたという。 寺島は「荒野さんの小説が大好きで、廣木監督とも映画を作りたいねと話していたら、今回のお話をいただいた。脚本の荒井さんにもお世話になっており、わがままを聞いてくれるし、お任せしたい。いい作品になるのではないでしょうか」。豊川は「おもしろい原作で、これを映画化するのは覚悟がいると思う」、広末も「大学時代の友人や、ママ友からの反響が大きいです。劇場での大人の作品ということで期待されているのでは」とそれぞれ話した。 荒野氏は「この小説はモデルはいるのですが、フィクションです。ただ、ロケを拝見させていただき、豊川さんと広末さんの姿を見た時、懐かしい気持ちになりました。父親に、トヨエツが演じているぞって言ってやりたいです」。 大人の作品ということで、重厚感あふれるラブシーンも予想される。豊川は「今日は寺島さんで、明日は広末さん。井上光晴さんは体力があったんだなと。僕は絶対に無理。憧れるし、生きものとしてのオスなんだとエネルギーを感じます」と言えば、豊川との共演が多い寺島は「身を委ねればなんとかなるという俳優さんです、共演も多いので、服を着ている方が恥ずかしい。以心伝心です」と笑いを誘った。 今年の5月15日は寂聴さんの生誕100年の日に当たる。役作りのために寂庵を訪れたという寺島は「パワーを感じてきました。駄目な男によってパワーをあげたくなる方なんだなと感じました」。荒野氏は「5月15日は父の誕生日でもあり、それは彼女がしくんだのではと思いました。現場で寺島さんを見た時に、寂聴さんだと思いました」と語った
(2022.5.15.日刊スポーツ)

井上光晴 (1926年5月15日 - 1992年5月30日)
瀬戸内 寂聴(1922年5月15日 - 2021年11月9日)
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