すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

「ジャコメッティ展」世界のド真ん中で探りを入れまくる男

2006年07月15日 | アート・絵画










ひさびさに「ガツン」ときました。

展示数が少ないのに、おなかが一杯です、これ以上の情報量は入ってきませんね

図版の情報量って、現物の100分の1ぐらいなんですよね。特にジャコメッティとかピカソとかフェルメールとかミケランジェロとか、絶対ホンマモン観ないと「何をこましているのか」、具体的にビンビン伝わってこない、

あの細くてトンガリまくった筆触で空間から何か現実を削り出してくる感じとか、
自分が今目の前で見えてる現実って何なのか、もんの凄く探りを入れてる

ゴリゴリ探りを入れてる

作品として表現する時って人間はセコいから、ツイツイ見た目のまとまり整合感を気にしてしまうんですよねー「他人にどー見られるか」とかーそーゆーセコイことばっか・・・まとめるとかオチを考えるとか・・・

「仕上げようなどという気持ちで仕事をすれば、それこそ全てが無駄になる」
とおっしゃいます太っ腹

確かに

作品数が少ないからグルグル何度も見返せるんですね、で、ヤナイハラを年代順で追いかけていくと、年が経つごとにドンドン失敗していってるよーな気がします、どんどんドツボにハマって破綻していってる

そんなこたーどーだってイイんですよね、失敗しよーが何しよーが関係ないって、それより一歩進む可能性を取ったわけですね彼は、

我々は真剣に現実に向かい合い戦う自信がないから、ただ逃避しているだけなんですよね

「私は何かを作るために仕事をしているのか、それとも私が作りたいと思ったものを何故私は作りえないかを知るために仕事をしているのか、どちらだか私にはわかりません。」
よゆー言葉通りの作品群

これはネガティブな言葉ではなく、物凄くポジィティブな姿勢を説明しています、だから死にもの狂いで仕事を続けるんです

ネガティブなのはHAPPYな一般ピープル全員の方なんですね、単に逃避しているだけなんだからHAPPYって言っとかないとやってられないんでしょう

ジャコメッティは決して逃げません。









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