デザイン書道講座TAI 筆文字・和店舗デザイン伊豆アートより発信

日本古来の「筆」による文字をデザイン化する「書」の書き方、その法則をアップロード、和の文化・和の店舗に参考にしてください

 デザイン書道講座TAI VOL4 書の変化

2014-11-06 09:22:43 | デザイン書道

VOL4「書の変化」 デザイン書道講座TAI

デザイン書道のご依頼はtel 09093696125 mel tai0073shodou@yahoo.co.jo TAIまでお気軽にご連絡ください。

文字は複製文化の中で、書・活字・写真植字・フォントと、呼び方は変化してきました。書体型として細い・太い・平体・長体・斜体とありますがもう1つに「立体」(感)があります。漁船が大漁旗をなびかせ海原を走る姿、祭りでの旗のにぎわい、大相撲での派手な彩、本来、武将同士の決戦に軍旗として使われ、仲間を見分けるため、結束、家臣としての連帯感、又敵に対しての威嚇、脅し、高揚感など、現代ではお客様を多く呼び込むには、蕎麦屋,寿司店の看板文字も工夫されています。それは調度日本の国旗、日の丸が風に吹かれているところを想像してみてください、戦国時代戦場での軍旗、遠くからでもよく見えるラーメン店の「のれん」一言で表現すると「目立つこと」だと考えます。正体が〇だとすると楕円はパースが付いている状態で立体をなしている、風に揺れている日の丸の円は1方向のパースではなく複数方向のパースからなりたつています。運筆はペンの左右の動きだけではなく筆の天地上下の複雑な動きの中から生まれ、アルファベットカリグラフィーより表現は難しいはずです、書はデジタルではその表現は難しく、又美しいと感じる形は感覚的でもあります。文字に置き換えてみると映画のタイトル・店舗看板・パッケージ・などのタイトル文字はこの立体感を表現したものを多く見かけます、制作をする時、意識すると又違ってくると思います。特に立体感をだす変化とはその文字が正方形以外の構図といえます、へん・つくり、名全体も含め、象徴するもの、又感情表現でもあり大きな要素と考えます。料理メニユーの文字が正方形の中にレイアウトされているのに比べタイトルの文字の構図は「変化」に位置付けされるでしょう。芸が突き詰めていくと個性であるならば、「変化」が表現するキーワード言えます。額にはいった書道の作品と違いこの変化の空間をうまく使いサブワードをレイアウトしたりします。上の図は立体の変化を解りやすく書いてみました、デザイン書ではこの「立体感」は大きな要素いえます

デフォルメしやすい漢字としにくい文字があります。「一」という文字のバリエーションを考えてみました、その変化には限界があり、ドとレの2音で作曲しろと言われるようなもので、漢字にもデザイン化しやすい文字があります。直線と曲線のバランス・強調できる線があるか・立体感がでるか・漢字の意味が深いかがポイントになります。ネーミングはよく吟味したいものです。

     

 テクスチャーについて

デザイン書道講座・書の形には、長・平・斜体、立体(感)のほかテクスチャーが考えられます、テキスタイルが語源ですがその臨場感を表現し古来、木目の上に墨で文字を描いた看板・布地に筆で描いた着物などマットの数列を生かした味わいは魅力といえます。人が外界感知するための感覚機能に視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚に5分類できる五感があります、その触覚のなかに材質感、手触り、物質から受ける感覚にテクスチャーがあり絵画ではマチエールとも言います。下記の文字「彩」は建築用の建材HKコートと言う樹脂系のセメントを墨にまぜ、セメントは砂と石英の石ころが混ざっていて、光に当たると石の影ができ立体的で、塗料のねばりが普通の墨より重く感じます、墨は薄いと速く和紙の上を走り、「桂」「楠」の文字は和紙を蛇腹状にし、斜めに撮影、遠近感をだしています。このテクスチャーの素材選びも無限だと考えます。

  

  

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デザイン書道講座TAI VOL3 ... | トップ | デザイン書道講座TAI VOL5 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

デザイン書道」カテゴリの最新記事