デザイン書道講座TAI 1本の線VOL1 シンボリックな筆文字にするためにできる限り省略したい創作のエレメント
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書の形をシンボル・デザイン化するためのひとつの方法として、本質をそこなわない限界までに可能な限り「1本」の線にする。漢字の画数を1つにして、日本の国旗が赤い丸であるように、企業のシンボルマークがシンプルに省略されているように許されるまで1つの線にしたい。書道では草書・行書といわれています、観る人の感受性にもより、その意味が伝わることは重要な条件ですが、私は書き順など気にせず左から右、上から下の順に、点は私の場合最後にすることが多い、三体字典などよく参考にしますが、省略することも創造のひとつと考えます。 桑という字はひらがなの「み」とカタカナの「ホ」に省略しています。三体字典を参考にしますが、省略方法も創作ひとつと考えます、
画数の多い古文書などの書簡を見ると、早く書くと言うことも理由でしょうが、行・草書体で書かれています、欧文をみているようですが、1字1字読み取るというより全体の印象で感じ取るような心の動きまで伝ってきます。その微妙な左右・上下の立体的な動きの筆跡の変化は筆ならではの直線を主体にした英文などと違い、日本・中国だけのものです。特にかな文字を使う表音文字・表意文字を使う感じは日本独自の文化だと思われます、湿度と紙の関係でしょうが、江戸時代の書体御家流は欧州中国などに比べ寺子屋で学ぶ子供たちは多かったとも言われ、訪れたヨーロッパ人は侵略をためらったとも言われている。水・米の食糧の安定した国であつたように思う、代官所幕府には専門の代書家がいたようで庄屋さんが書いた文字より完成度が高い。上記写真はケーナ練習のため普通の楽譜は老眼で見ずらいので楽譜として作りました。
「1本の線」最初の打ち込みと最後のハネ・止めは大事にしたい、剣道・空手試合、相撲など立会いが重要で、囲碁・将棋は最期の詰めが大事なように、強く・太く・強調しています。省略された線、楷書体が必要であればフォントを使えばいいわけで、古来楷書体は草・行書体より後につくられたようです。「1本の線」は面白い、目立つことは広告の中で重要なエレメントです。究極の「1本の線」は花押でしょう、古文書等の末尾に見られる判のような文字、徳川家康など有名でよく書き込まれた筆跡は誌面全体がまとまり気持ちがいい、絵画で言うピカソのサインであつたり有名人のサイン・シグネーチャーと同じである。中国が始まりのようですが、印鑑の代わりとして又権力の証として武家・公家・禅僧・茶人・俳人・など、名前を基本にしたものから伊達政宗のように鳥をモチーフに図案化したもの、現代の会社マーク・製品ロゴと同じと言えます。写真、文章、製品にロゴがはいつていることの重み・格調はクレジットとしても意味が深いといえます。ここでも共通するのは1本の線の流れの中にあり円が強調されています、今の政治家にも公式文書などに本人の花押を使っていますその花押を意識して制作しています。
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