VOL2 書のバランス リズム
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バランスとは目的に沿った均衡・つり合い・調和が言葉の意味ですが、書では大小・細い太い・点と線 強い線優しい線・直線 曲線・払い・止め静と動・軽い重い・かわいい・力強いなどの形容詞が目的に応じた要素の組み合わせの均衡と言えるでしょう。目的とはその書がその環境に適しているか、何に使用されるか、具体的にその「書」がどうゆう客層に利用されるか女性なのか子供なのか一般的女性はに太い線より細い線、強い線より優しい線が好まれて、線の性質の組み合わせがバランスが良いと判断される又長い文章の場合その文字は文章を読みやすくするため正方形のなかに収っています。相撲番付け表では上位に比べ幕下力士は左右の幅が小さく、力士が多いため縦長の相撲文字になっています。書体自体縦長、横長文字に対応できるよう歌舞伎に使われる勘亭流に似た看板文字になっています。さらにタイトル文字、人目を引くような文字、広告ではアイドマ法則のA、アテンション、以前、ラーメン屋さんの看板を逆さまにしたのを記憶していますが一番シンプルな人目を引く手段だと考えられます、人を引き付けるために、文字に魅力を持たせるための書体のデフォルメの作業構図として正方形・長平形右左斜形・台形三角形・等、又ツクリ・ヘンそれぞれのデフォルメがあります。要約すると、書体の立体感を表現した2つ以上の要素のつり合い、安定、まとまり、人を魅了する形のまとめがバランスと言えるでしょう。リズムとは、2・3で構成されている。音楽でのリズム2拍子の曲は、人間の歩行から発生したと考えられている直線的な行進曲やサンバのリズムである元気が出そうな2拍子。馬の歩行から発生したと言はれている回転的な、メヌエットやワルツ、踊りのリズムに多い3拍子で全ての曲はこの2・3のリズムどちらかに大別できる。伝統工芸などの編み方で、4本の竹ひごを縦横に重ね織つてくと永遠に直進する平面である。3本の竹ひごを三角形に重ねて籠状に織っていくとと最終的には曲線、円・球体となる。俳句では575(5は2・3で構成されている)短歌57577と規則的な繰り返しの動きは人を安心・安定・魅了させる効果がある。このように2・3の周期的な繰り返しで構成されていることは多い、書も直線、曲線、点で構成されていて力強い書は12、12リズムであり優しい書は123、123が基本にあり熟語、長文になると複雑で音楽ほどはっきりしてはいないが1文字の中のリズム、また長文においての調子は重要であり人を魅了する要素でもあります。
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