天冠山は露嶺山脈の先端を飾るようににょきっと聳えている山で長興郡冠山邑と大徳邑にかけて位置している。
智異山、月出山、内蔵山、辺山と共に湖南の五大名山として昔の名は天風、至済、不二などいろいろな名前を持っているだけでなく、時々白煙が立ちこめるとして神山とも呼ばれる。山の名前が暗示するように仏教と因縁が深い名前が峯と岩に付けられ89の庵があったと伝えられていて、今もあちらこちらに庵の跡がはっきりと残っている。
また、天冠山を遠くから眺望すれば奇岩怪石が無数に連なり、登山路に入れば穏やかで心をそそる山道と渓谷、秋には絹織物の帯のように色ずく紅葉が一幅の絵のような調和をなし、岩々は神秘的なほど詩的で素敵な質感で近ずいてくる。
山頂に上がれば海の中の陸地なのか陸地の中の海なのか区別がつかないほど美しい多島海が広がっていて天気がよい日は遠く漢挐山が見える。視野を広げれば南海の風景と奇岩怪石、頂上部付近に広く広がったススキが良く似合って壮観をなし、毎年10月初めにはススキ祭りが開かれ周辺には統一新羅時代に創建された天冠寺と長天済、塔山寺入口の石塔と文学碑、亭南津公園、三山湖など見所が多い。
天冠山に登る登山路は12箇所以上のコースがよく整備されていて冠山邑の長天済と大徳邑の塔山寺を経由するコースが一番よく利用されている。
今回は妻と二人で来ていて康津の荘級旅館に泊まっている。昨日は七良甕器の家内工場と大口面沙堂里の青磁陶窯址の博物館などを訪ね、半島の先端の馬良までバスで移動し海辺の食堂でメウンタンを食べた。
今日は別行動となり一人で宿を出た。近くの24時間コンビニでキムパブを包んでもらい康津から長興まではバスで20分。長興で農魚村バスに乗り換えて傍村で下車する。途中冠山の小さなターミナルに立ち寄って長興から35分で傍村に着く。傍村バス停がまさに天冠山の入り口である。
降り立つと遠く天冠山の奇岩連峰が見渡せ登って行って早く近くで見たくなる遠望である。山に延びる舗装路に入るとやがて広い駐車場になり立派なトイレも2箇所あるが今日は月曜日なのか駐車している車はなかった。駐車場を抜けると案内所兼券売所があり登山口となる。10分ほどで迎月亭という六角の東屋になり道の傍らに天冠山の登山案内板がある。ここから山頂まで1時間40分の標識を見て左のコースをとる。岩場の急な上りでゆっくりと歩を進める。40分ほどで大きな岩を越えると東に高興郡と宝城湾に浮かぶ小島が見えてくる。引き続き20分上がると陽根岩に至る。字のとおり山肌から突き出た岩の形が男性のシンボルに似ていてその横には女性のを思わせる岩がペアになっている自然の陰陽石である。陽根岩からは緩やかな上りとなり20分で烟臺峯に到着する。
ここが天冠山の山頂で昔、通信手段として熢燧臺が設置されたので烟臺峯といい岩でその為に組まれた四角の台が一段盛り上がっている。ここからは三面に多島海が見渡せ、東は高興の八影山、南側には薪智島、古今島、薬山島などが絵を描いたように広がっている。天気がよい日には海南の頭輪山、霊岩の月出山、遠く済州島の漢挐山まで見渡せるという。
反対のコースから縦走してきた地元の人と記念写真をとり、日本から来たのだと言ったら驚いていた。あったかいコーヒーとビスケットをご馳走になった。男性三名、女性一名のグループで今から降りて訪ねる陽根岩の謂れをよく知っている人があれこれと皆に説明してにやにやしていた。縦走路は遮るものがなく冷たい風が容赦なく吹きつけるので防寒服を着て縦走を始める。ヘリコプターが着陸できるHマークを3箇所過ごし歓喜台を南下し九龍峯を目指す。このあたりから見る岩場の景色は壮観だ。尾根一帯に連なる岩々は板状節理が発達していてそれこそ加工して板状にした岩が重なったようで人工的に作ったようにも見える。九龍峯から5分下った所にアウク王塔と義相庵跡がある。宣祖王の時庵子で魏延勲と宣世徴が文字を習い官職を目指したという庵跡だ。風除けにもなっているアウク王塔の岩場で昼食のキンパブを食べ九龍峯分岐から歓喜台に戻った。ここからは天冠寺がある天冠山自然休養林へ降りるコースと中峯を経て長天済に戻るコースがある。先ほど九龍峯側から遠くに見ていた奇岩群の中をすり抜けて降りていく。尾根に移る度に別の尾根の岩の絶景を眺望でき、また被写体のポイントにもなる本コースのハイライトである。中峯を越え鉄製の梯子を下ってからはだんだんと坂の勾配もゆるくなり木製の橋を渡ると10分で迎月亭に帰着した。傍村バス停まで戻り周回5時間20分だった。
長興から康津に戻り、夜は奮発して韓定食を注文し妻とさしつさされつで韓国伝統の味に舌鼓を打った。
1) アクセス(釜山沙上→全羅道方面)市外バス
06:30 木浦 12:00 木浦
07:10 莞島 12:40 鹿洞
07:20 光陽 13:10 莞島
08:10 莞島 13:30 鹿洞
08:50 鹿洞 13:55 木浦
09:10 木浦 14:25 高興
09:10 井邑 14:50 珍島
09:50 鹿洞 15:20 木浦
10:10 海南 15:40 鹿洞
10:30 木浦 16:10 光陽
10:50 鹿洞 17:40 順天
11:00 井邑 18:10 康津
11:10 莞島
釜山西ICから高速道路に乗り蟾津江休憩所でトイレ休憩の後、玉谷ICで高速道路を下り康津までは以下の順で停車していく。
中馬→光陽→順天→筏橋→鳥城→禮堂→宝城→盃山→長興→康津
2) アクセス(長興~傍村方面)農漁村バスが1時間に1~2本程度。
智異山、月出山、内蔵山、辺山と共に湖南の五大名山として昔の名は天風、至済、不二などいろいろな名前を持っているだけでなく、時々白煙が立ちこめるとして神山とも呼ばれる。山の名前が暗示するように仏教と因縁が深い名前が峯と岩に付けられ89の庵があったと伝えられていて、今もあちらこちらに庵の跡がはっきりと残っている。
また、天冠山を遠くから眺望すれば奇岩怪石が無数に連なり、登山路に入れば穏やかで心をそそる山道と渓谷、秋には絹織物の帯のように色ずく紅葉が一幅の絵のような調和をなし、岩々は神秘的なほど詩的で素敵な質感で近ずいてくる。
山頂に上がれば海の中の陸地なのか陸地の中の海なのか区別がつかないほど美しい多島海が広がっていて天気がよい日は遠く漢挐山が見える。視野を広げれば南海の風景と奇岩怪石、頂上部付近に広く広がったススキが良く似合って壮観をなし、毎年10月初めにはススキ祭りが開かれ周辺には統一新羅時代に創建された天冠寺と長天済、塔山寺入口の石塔と文学碑、亭南津公園、三山湖など見所が多い。
天冠山に登る登山路は12箇所以上のコースがよく整備されていて冠山邑の長天済と大徳邑の塔山寺を経由するコースが一番よく利用されている。
今回は妻と二人で来ていて康津の荘級旅館に泊まっている。昨日は七良甕器の家内工場と大口面沙堂里の青磁陶窯址の博物館などを訪ね、半島の先端の馬良までバスで移動し海辺の食堂でメウンタンを食べた。
今日は別行動となり一人で宿を出た。近くの24時間コンビニでキムパブを包んでもらい康津から長興まではバスで20分。長興で農魚村バスに乗り換えて傍村で下車する。途中冠山の小さなターミナルに立ち寄って長興から35分で傍村に着く。傍村バス停がまさに天冠山の入り口である。
降り立つと遠く天冠山の奇岩連峰が見渡せ登って行って早く近くで見たくなる遠望である。山に延びる舗装路に入るとやがて広い駐車場になり立派なトイレも2箇所あるが今日は月曜日なのか駐車している車はなかった。駐車場を抜けると案内所兼券売所があり登山口となる。10分ほどで迎月亭という六角の東屋になり道の傍らに天冠山の登山案内板がある。ここから山頂まで1時間40分の標識を見て左のコースをとる。岩場の急な上りでゆっくりと歩を進める。40分ほどで大きな岩を越えると東に高興郡と宝城湾に浮かぶ小島が見えてくる。引き続き20分上がると陽根岩に至る。字のとおり山肌から突き出た岩の形が男性のシンボルに似ていてその横には女性のを思わせる岩がペアになっている自然の陰陽石である。陽根岩からは緩やかな上りとなり20分で烟臺峯に到着する。
ここが天冠山の山頂で昔、通信手段として熢燧臺が設置されたので烟臺峯といい岩でその為に組まれた四角の台が一段盛り上がっている。ここからは三面に多島海が見渡せ、東は高興の八影山、南側には薪智島、古今島、薬山島などが絵を描いたように広がっている。天気がよい日には海南の頭輪山、霊岩の月出山、遠く済州島の漢挐山まで見渡せるという。
反対のコースから縦走してきた地元の人と記念写真をとり、日本から来たのだと言ったら驚いていた。あったかいコーヒーとビスケットをご馳走になった。男性三名、女性一名のグループで今から降りて訪ねる陽根岩の謂れをよく知っている人があれこれと皆に説明してにやにやしていた。縦走路は遮るものがなく冷たい風が容赦なく吹きつけるので防寒服を着て縦走を始める。ヘリコプターが着陸できるHマークを3箇所過ごし歓喜台を南下し九龍峯を目指す。このあたりから見る岩場の景色は壮観だ。尾根一帯に連なる岩々は板状節理が発達していてそれこそ加工して板状にした岩が重なったようで人工的に作ったようにも見える。九龍峯から5分下った所にアウク王塔と義相庵跡がある。宣祖王の時庵子で魏延勲と宣世徴が文字を習い官職を目指したという庵跡だ。風除けにもなっているアウク王塔の岩場で昼食のキンパブを食べ九龍峯分岐から歓喜台に戻った。ここからは天冠寺がある天冠山自然休養林へ降りるコースと中峯を経て長天済に戻るコースがある。先ほど九龍峯側から遠くに見ていた奇岩群の中をすり抜けて降りていく。尾根に移る度に別の尾根の岩の絶景を眺望でき、また被写体のポイントにもなる本コースのハイライトである。中峯を越え鉄製の梯子を下ってからはだんだんと坂の勾配もゆるくなり木製の橋を渡ると10分で迎月亭に帰着した。傍村バス停まで戻り周回5時間20分だった。
長興から康津に戻り、夜は奮発して韓定食を注文し妻とさしつさされつで韓国伝統の味に舌鼓を打った。
1) アクセス(釜山沙上→全羅道方面)市外バス
06:30 木浦 12:00 木浦
07:10 莞島 12:40 鹿洞
07:20 光陽 13:10 莞島
08:10 莞島 13:30 鹿洞
08:50 鹿洞 13:55 木浦
09:10 木浦 14:25 高興
09:10 井邑 14:50 珍島
09:50 鹿洞 15:20 木浦
10:10 海南 15:40 鹿洞
10:30 木浦 16:10 光陽
10:50 鹿洞 17:40 順天
11:00 井邑 18:10 康津
11:10 莞島
釜山西ICから高速道路に乗り蟾津江休憩所でトイレ休憩の後、玉谷ICで高速道路を下り康津までは以下の順で停車していく。
中馬→光陽→順天→筏橋→鳥城→禮堂→宝城→盃山→長興→康津
2) アクセス(長興~傍村方面)農漁村バスが1時間に1~2本程度。