2008年 白馬岳登山紀行
今回の山旅は、昨年の秋ごろから検討し始めた。昨年夏にジャンダルムに登頂して北アルプス南部の主なコースは、ほとんど歩いた。そこで、今度は北ア北部の山を歩こうと考えた。
北部の代表的な山は、立山、剣岳、白馬岳などがある。立山と剣岳はすでに登ったことがあるので白馬に挑戦することにした。ビッケさんやモンチさんを誘ったところ、参加したいとのことであったので、大雪渓を登り鑓温泉へ下る、代表的なコースを選択した。
残念ながら、ビッケさんは出発直前になって体調を崩されたため今回の山行には参加できなかったが、北アルプスは初めてというモンチさんと2人で白馬岳に登った。
8/9
22:40 JR大河内駅
モンチさんと待ち合わせて、自家用車で出発。山陽自動車道を東へと進む。
8/10
4:30 大津SA
途中のSAで休憩をとりながら移動してきたが、ここで2人とも疲れてきたので、2時間の仮眠をとる。
11:10 豊科IC
ここまで来れば白馬までは近い。一般道を一路白馬へ向かう。
12:15 白馬村着
途中、昼食に蕎麦と野菜てんぷらを食べたが、このてんぷらがうまかった。630円でゴーヤやトマトなどの夏野菜のてんぷらでボリュームもあった。
「民宿かくひら」に到着後、倉下の湯という温泉に行き運転の疲れを癒した。
8/11
4:00 起床
5:00 朝食
この民宿は、登山客には特別早く朝食を準備してくれる。また、登山口の猿倉まで車で送っていただいた。
5:30 民宿出発
6:00 猿倉着
係員に、登山届けを提出する。昨日、大雪渓で死亡事故が起きたそうだ。届けを提出する際に、コース上の諸注意を係員から聞く。槍や穂高は、係員もなく単に届けを提出するだけだったが白馬は親切だと思った。
6:10 猿倉発
7:05 白馬尻着
天気も良くすばらしい景色に見とれ、少し長めの休憩。
7:20 白馬尻発
白馬尻小屋から約20分で雪渓の先端に到着。ここでアイゼンを装着する。写真では、なだらかな斜面のように見えたが、実際はかなりの傾斜がありまた、上部ほど傾きが大きくなっている。
この山行で最もつらい登りが始まった。雪渓の表面はスプーン状の風紋があり、このスプーンの底に足を置き、一歩一歩高度をかせいでいく。
8:55 雪渓上部のガレ場
杓子岳からの落石が多い箇所を通過した所で一本たてる。雪渓の登りもあと少し。モンチさんの体調は良好で、楽しそうに写真を撮りながら後からついて来ている。
雪渓の登りが終わると岩の上を歩くことになるが、傾斜はさらにきつくなる。
10:40 避難小屋跡
雪崩のため壊れた避難小屋の跡で昼食。ここで、国立公園管理人(グリーンレンジャー)に会い水場を教えてもらった。10分程度部登ったところにあるそうだ。この水場を知っていたなら、荷物の軽減ができただろう。
12:20 頂上宿舎
先のグリーンレンジャーに高山植物の名称を教えてもらう。今は4種類のオオギ(タイツリオオギなど)の白い花やクルマユリの橙色の花が美しく咲いていた。また、イワギキョウの紫色も美しかった。しかし、日本では、八ヶ岳とウルップ島(北海道)、そして、白馬岳にしか見られないウルップソウは、すでに散っていた。
13:00 白馬岳山荘着
高山植物を観察しながらのんびりと稜線歩きを楽しみ山荘に到着。宿泊手続き後、生ビールで乾杯。
8/12
4:00 起床
4:30 白馬岳山頂を目指す。
4:50 山頂手前の記念碑
インターネットで調べるとこの場所は山頂と同様の景色が望めることから、展望ポイントになっている。ここで日の出を待つことにする。5時10分、周囲の山々を赤く染めながら太陽が顔を出す。
モンチさんと共に、絶景に感激する。その後、山頂にて記念撮影。
5:30 山小屋着
朝食は5時からになっているが、日の出を見てから食事をとる登山客が多い。
6:20 白馬山荘発
7:10 杓子岳手前のコル
杓子岳はトラバースして鑓ケ岳を目指すつもりだった。しかし、モンチさんは杓子岳の稜線を歩く人を見て、「山頂へ行き、自分も稜線を歩きたい。」と言うではないか。モンチさんから登頂したいという言葉を予想していなかった私は驚いた。体調はすこぶる良いのだろう。「北アルプスが初めてであるモンチさんの希望を叶えてあげないと・・・」と思い、急坂を登り始めた。
7:55 杓子岳山頂
モンチさん曰く、「昨日の登りに比べると楽だった。」出発前の右谷山への練習登山の成果かな?
8:10 杓子岳発
9:20 鑓ヶ岳着
ガスが出てきて白馬岳が見えなくなった。白馬山頂が現れるまでしばらくの間待ったが、ガスは増える一方だ。
9:50 鑓ヶ岳出発
10:15 鑓温泉分岐
振り返ると鑓ヶ岳が大きくのしかかるように見え、下った道が山頂まで延々と続いている。「この道を登るのは遠慮したい。」と思った。
10:25 鑓温泉分岐出発
11:30 大出原のお花畑
チングルマの白い花、また、綿毛のような実が美しい。しばらくの間写真撮影のため休憩する。モンチさんは、分岐からの下りがかなり堪えたようだ。
12:00 大出原出発
12:30 鑓温泉小屋着
宿泊手続き後、露天風呂に入る。内湯と露天風呂の2つがあり、露天は混浴となっているが、入浴者は全員男のみ。20時~21時は、露天風呂が女性専用となるそうだ。しかし、湯が熱く1分も入っていられない。涼しい風で体を冷やしながら数回入浴した。
8/13
4:00 起床
5:00 朝食
5:30 鑓温泉小屋発
猿倉へ向かう1人の女性登山者にタクシーの同乗を申し出たところ、快諾していただいた。猿倉まで3人の山旅になる。
7:00 小日向峠手前
雪渓を3回トラバースし、小日向峠へ向かう。この女性は東京から来られたそうで、本日帰るとのことだった。女性のペースに合わせながらゆっくり歩く。
9:40 猿倉着
3人でかき氷を食べ、タクシーにて白馬駅へと向かう。タクシー代は3700円で、1人当たり約1200円。バスより少し高めだが、4人で同乗するとバスより安くなる。タクシーの運転手からホテルの入浴サービス券をもらう。
民宿到着後ホテルの温泉で入浴。下りで足を酷使したため2人とも階段の上り下りがつらい。
足を引きずりながら、お土産屋に向かうモンチさん。白馬岳山荘で白馬岳オリジナルの耳かきを購入しようとしたところ、「JR白馬駅の商店にもある。」と言われたので購入しなかった。駅前の商店をすべて探したが、ついに山荘で売っていた耳かきは見つからなかった。
「モンチさん!今度は、耳かきを求めてもう一度登るのかな・・・?」
今回の山旅は、昨年の秋ごろから検討し始めた。昨年夏にジャンダルムに登頂して北アルプス南部の主なコースは、ほとんど歩いた。そこで、今度は北ア北部の山を歩こうと考えた。
北部の代表的な山は、立山、剣岳、白馬岳などがある。立山と剣岳はすでに登ったことがあるので白馬に挑戦することにした。ビッケさんやモンチさんを誘ったところ、参加したいとのことであったので、大雪渓を登り鑓温泉へ下る、代表的なコースを選択した。
残念ながら、ビッケさんは出発直前になって体調を崩されたため今回の山行には参加できなかったが、北アルプスは初めてというモンチさんと2人で白馬岳に登った。
8/9
22:40 JR大河内駅
モンチさんと待ち合わせて、自家用車で出発。山陽自動車道を東へと進む。
8/10
4:30 大津SA
途中のSAで休憩をとりながら移動してきたが、ここで2人とも疲れてきたので、2時間の仮眠をとる。
11:10 豊科IC
ここまで来れば白馬までは近い。一般道を一路白馬へ向かう。
12:15 白馬村着
途中、昼食に蕎麦と野菜てんぷらを食べたが、このてんぷらがうまかった。630円でゴーヤやトマトなどの夏野菜のてんぷらでボリュームもあった。
「民宿かくひら」に到着後、倉下の湯という温泉に行き運転の疲れを癒した。
8/11
4:00 起床
5:00 朝食
この民宿は、登山客には特別早く朝食を準備してくれる。また、登山口の猿倉まで車で送っていただいた。
5:30 民宿出発
6:00 猿倉着
係員に、登山届けを提出する。昨日、大雪渓で死亡事故が起きたそうだ。届けを提出する際に、コース上の諸注意を係員から聞く。槍や穂高は、係員もなく単に届けを提出するだけだったが白馬は親切だと思った。
6:10 猿倉発
7:05 白馬尻着
天気も良くすばらしい景色に見とれ、少し長めの休憩。
7:20 白馬尻発
白馬尻小屋から約20分で雪渓の先端に到着。ここでアイゼンを装着する。写真では、なだらかな斜面のように見えたが、実際はかなりの傾斜がありまた、上部ほど傾きが大きくなっている。
この山行で最もつらい登りが始まった。雪渓の表面はスプーン状の風紋があり、このスプーンの底に足を置き、一歩一歩高度をかせいでいく。
8:55 雪渓上部のガレ場
杓子岳からの落石が多い箇所を通過した所で一本たてる。雪渓の登りもあと少し。モンチさんの体調は良好で、楽しそうに写真を撮りながら後からついて来ている。
雪渓の登りが終わると岩の上を歩くことになるが、傾斜はさらにきつくなる。
10:40 避難小屋跡
雪崩のため壊れた避難小屋の跡で昼食。ここで、国立公園管理人(グリーンレンジャー)に会い水場を教えてもらった。10分程度部登ったところにあるそうだ。この水場を知っていたなら、荷物の軽減ができただろう。
12:20 頂上宿舎
先のグリーンレンジャーに高山植物の名称を教えてもらう。今は4種類のオオギ(タイツリオオギなど)の白い花やクルマユリの橙色の花が美しく咲いていた。また、イワギキョウの紫色も美しかった。しかし、日本では、八ヶ岳とウルップ島(北海道)、そして、白馬岳にしか見られないウルップソウは、すでに散っていた。
13:00 白馬岳山荘着
高山植物を観察しながらのんびりと稜線歩きを楽しみ山荘に到着。宿泊手続き後、生ビールで乾杯。
8/12
4:00 起床
4:30 白馬岳山頂を目指す。
4:50 山頂手前の記念碑
インターネットで調べるとこの場所は山頂と同様の景色が望めることから、展望ポイントになっている。ここで日の出を待つことにする。5時10分、周囲の山々を赤く染めながら太陽が顔を出す。
モンチさんと共に、絶景に感激する。その後、山頂にて記念撮影。
5:30 山小屋着
朝食は5時からになっているが、日の出を見てから食事をとる登山客が多い。
6:20 白馬山荘発
7:10 杓子岳手前のコル
杓子岳はトラバースして鑓ケ岳を目指すつもりだった。しかし、モンチさんは杓子岳の稜線を歩く人を見て、「山頂へ行き、自分も稜線を歩きたい。」と言うではないか。モンチさんから登頂したいという言葉を予想していなかった私は驚いた。体調はすこぶる良いのだろう。「北アルプスが初めてであるモンチさんの希望を叶えてあげないと・・・」と思い、急坂を登り始めた。
7:55 杓子岳山頂
モンチさん曰く、「昨日の登りに比べると楽だった。」出発前の右谷山への練習登山の成果かな?
8:10 杓子岳発
9:20 鑓ヶ岳着
ガスが出てきて白馬岳が見えなくなった。白馬山頂が現れるまでしばらくの間待ったが、ガスは増える一方だ。
9:50 鑓ヶ岳出発
10:15 鑓温泉分岐
振り返ると鑓ヶ岳が大きくのしかかるように見え、下った道が山頂まで延々と続いている。「この道を登るのは遠慮したい。」と思った。
10:25 鑓温泉分岐出発
11:30 大出原のお花畑
チングルマの白い花、また、綿毛のような実が美しい。しばらくの間写真撮影のため休憩する。モンチさんは、分岐からの下りがかなり堪えたようだ。
12:00 大出原出発
12:30 鑓温泉小屋着
宿泊手続き後、露天風呂に入る。内湯と露天風呂の2つがあり、露天は混浴となっているが、入浴者は全員男のみ。20時~21時は、露天風呂が女性専用となるそうだ。しかし、湯が熱く1分も入っていられない。涼しい風で体を冷やしながら数回入浴した。
8/13
4:00 起床
5:00 朝食
5:30 鑓温泉小屋発
猿倉へ向かう1人の女性登山者にタクシーの同乗を申し出たところ、快諾していただいた。猿倉まで3人の山旅になる。
7:00 小日向峠手前
雪渓を3回トラバースし、小日向峠へ向かう。この女性は東京から来られたそうで、本日帰るとのことだった。女性のペースに合わせながらゆっくり歩く。
9:40 猿倉着
3人でかき氷を食べ、タクシーにて白馬駅へと向かう。タクシー代は3700円で、1人当たり約1200円。バスより少し高めだが、4人で同乗するとバスより安くなる。タクシーの運転手からホテルの入浴サービス券をもらう。
民宿到着後ホテルの温泉で入浴。下りで足を酷使したため2人とも階段の上り下りがつらい。
足を引きずりながら、お土産屋に向かうモンチさん。白馬岳山荘で白馬岳オリジナルの耳かきを購入しようとしたところ、「JR白馬駅の商店にもある。」と言われたので購入しなかった。駅前の商店をすべて探したが、ついに山荘で売っていた耳かきは見つからなかった。
「モンチさん!今度は、耳かきを求めてもう一度登るのかな・・・?」