2025年問題と言えば、団塊の世代が後期高齢者に入り、雇用や医療、福祉などの経済や
社会活動全般に影響を及ぼす問題と言われていますが、今回はそれとは違うもう一つの
2025年問題について考えてみたいと思います。
IT関連のニュースを見ていると、今年に入って「VHSビデオの2025年問題」という記事を
何度か目にする機会があり気になっていました。
◆VHS「2025年問題」思い出消滅の危機 迫る耐用年数、データ変換の依頼殺到(ITメディア記事より)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2501/07/news100.html
VHSビデオの2025年問題とは、
①VHS再生のビデオデッキの生産終了から8年を経過して、メーカーの修理部品がなくなる。
②最後に販売されたビデオテープが耐用年数を迎える。
ということらしいです。
つまり、ビデオデッキやテープが故障または破損する前に、家にある大事な思い出のビデオテープは
デジタル化しておく必要があるということになります。
VHSテープのデジタル化は業者に頼む方法もありますが、私の場合はビデオの本数も少ないので、
「自炊」でダビングすることにしました。
まずは10年以上使っていないビクターのビデオデッキを押し入れから引っ張り出してくることに。
・・・電源入りました!テープを入れて、中でからまったりしたら怖いのでダミーのテープを挿入
・・・再生できました!製造を見ると、1996年製。30年近くたっても動くなんて、さすがVHS開発のビクター!
ということで早速ビデオのダビングに取り掛かります。
方法としては、次の2つの方法を試すことにしました。
①ビデオデッキからブルーレイ・DVDレコーダーに取り込む
ビデオデッキとブルーレイ・DVDレコーダー(パナソニックDIGA)を
ビデオケーブルで接続して、一旦HDDにダビング→その後HDDからDVD(DVD-R)にダビング
(この時DVDは必ずファイナライズしておくこと)
ビデオデッキとDVDレコーダーを接続してビデオからHDDへダビング(※コピーガードがかかった市販ビデオはダビングできません)ビデオの終了をモニターで見ておく必要あり!
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HDDからDVDにダビング中 
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DVDのファイナライズ中(パソコン等他の機器で再生するために必要な作業)
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②ビデオデッキからパソコンに取り込む(MP4形式)
USB2.0 ビデオキャプチャー(Amazonで2000円程度)を購入して、ビデオデッキとパソコンを
USB接続して取り込む
Windows11の場合は特別なソフトは必要なく、Windows11付属の「カメラ」アプリで簡単に取り込むことができます。
(写真内の手順参照)
Windows11のカメラアプリを起動して録画スタート 録画データは「ピクチャ」の「カメラロール」にMP4形式で保存される。ビデオ画質の設定は普通のVHSテープなら以下の設定でOK。
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※マクロビジョン等のコピーガードを回避して映像をダビングするという行為は著作権法に
抵触してしまう可能性がありますので、上記②方法での市販のビデオ等のダビングはお控えください。
私の場合①と②の両方試しましたが、元のVHSの画質が今のスマホ等のビデオ画質に比べて
相当粗いので、画質的には①も②も同じ仕上がりでした。
パソコンやタブレットで見るなら、MP4形式で保存できる②のビデオキャプチャを使う方が便利
だと思いました。MP4ならUSBメモリ等で手軽に持ち出すこともできますし、パソコンで無料ソフト
を使ってDVDビデオとしてに焼き直すこともできます。
いずれにしても、結婚式や子供さんのビデオ映像など眠っているVHSテープや8mmビデオテープが
ありましたら早めにデジタル化しておきましょう。
「なかなか自分ではできない!」という方は市民ITサポートセンターまでお気軽にご相談ください。
ご自分でできるようにご指導させていただきます。