貝の中の真珠のように、脳の中で霊体が作られ、
発育した脳の中の個々人の霊体はひとつだけでそこに保存される魂もひとつ。
魂は唯一のものです。
だから生まれ変わりは「自分」とは違う「他人」です。
魂が先に生まれて肉体を動かすとか、人の霊が別の肉体に繰り返し生まれ変わり続ける、それはありえません。
人類の脳は対象の抽象化をできる領域を持ち、創造する脳に進化しました。
人類がお話を作り出すようになったのは脳の進化の賜物です。これは地球では現人類が得た能力で進化の証です。
神話もお話です。
中でも生まれ変わりの教えは「他人や弱い命」への思いやりを教える素晴らしい物語だと思います。
素晴らしい優しさを持つ天才が作った物語です。植物の生育を見て人間に当てはめたのかもしれません。
その物語は「次は小さな動物に生まれ変わるかもしれない。金持ちも貧しい物に、男も次は女になるかもしれない。
だから相手を尊重し、命を大切にしましょう」と教えたかったと思います。
自分中心の考えを「生まれ変わり」という概念で他者と自己を重ねて見れるように促した素晴らしい教えです。
思いやりの物語ですからこの教え自体はそういう考え、視点を取り入れて教育してもいいと思います。
しかし現実は同じ人間ではないのです。もしかしたら見知らぬ誰かが生まれた赤ん坊の人生を仮想体験する
システムかなと思うのですが、生まれ変わりシステムを悪用して支配しようとするのは罪だと思います。
自分の肉体での人生はたった一度だけです。
しかもその唯一の人生での精神の成長が霊界での生活を決めてしまいます。
自分の人生の自由を楽しみ、他人の人生を思いやり、霊界での人生の基礎を作る大切な時期が生きている今です。
これは心霊写真です。