今日も朝からフォローさせて頂いているブログ内容を点検、新規ブロガーさんの開拓にも時間を割きました。
この作業が結構時間を取り、たくさんコメントを頂いているのですが、なかなか返信が出来ません。悪しからず、お許し
下さい。
写真は、仏像彫刻に使っている道具類です。
この種の彫刻刀を「印刀」といい、最もよく使用します。
これは「丸刀」です。主に、材料を多めに削り取ったり、脇の下などの掘り込みを入れる時に使用します。
これは「平刀」です。主に作品の表面をならす時などに使用します。
これは「三角刀」。鋭い切れ込みを入れる時などに使用します。
彫刻刀には色々な種類と大きさとがありますが、それぞれを、作品の彫りたい箇所に合わせて、的確に使用しなければなり
ません。上の写真は、「特殊刀」で、これにも色々な種類がありますが、窪みのすくい取りや深い穴の掘り込みなど、用途
に応じた刀を使用します。
上の二枚は「鐫」と「木槌」、「鋸」です。材料となる角材から大まかな作品の形を彫り取る時のざくっとした削り取りや
余分な部分の切り落としなどに使用します。
寸法を測る道具類です。
これは「トースカン」といい、高さの寸法をきちんと測って水平の線を引く時や、作品制作時の本体に基準線を引く時など
に使用します。中間部ねじ止め材の反対部分に掘り込みがあり、そこに鉛筆を挟んで上部のクリップでしっかりと固定しま
す。作品に付けた基準点に合わせて本体を一周させれば、底面と平行な同じ高さの水平線を簡単に引くことが出来る便利な
道具です。
今回は、仏像彫刻に使用する道具類を紹介してきましたが、これらの他にも、彫刻刀を研ぐ「砥石」類や「彫刻刀研ぎ機」
など、様々なものがあります。
必要に応じて道具を揃えることも大切ですが、特に「彫刻刀」や「鐫」については、定期的な研ぎ作業が必須で、その出来
具合が作品に響いてくるのは言うまでもありません。
〇 拝刀の 一刀一刀(ひとはひとは)に こころ込め
〇 身を削り 現れ出でたる 仏像と ともに在りたり わが心かな
〇 南無阿弥陀仏 唱えて 仏に手を合わす
訪問感謝。ではまた次回に。 合掌