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井の中の蛙たちがベネズエラ政変に関して、米帝国主義のお先棒を担ぐの巻

2019-05-02 10:26:30 | 帝国
○米帝に担がれたグアイド暫定大統領によるクーデターは失敗に終わった。
 4月30日、グアイドが空軍基地で兵士にマドゥロ政権に対するクーデターを扇動するも、結局、兵士25人がブラジル大使館に逃げ込んで収束した。

○米国の狙いは原油の強奪
 米国が他国に介入するのは資源を狙ってのことである。資源に乏しい国は狙われないのだが、途上国は鉱山や油田の掘削が進んでいない事が多いので、必然的に米国に狙われる。
 リビアの場合は油田が狙われたのもあるが、カダフィ政権がアフリカ統一通貨「ディナール」発行のために、金塊や銀塊を2兆円分も溜め込んでいいたため、これをヒラリー・クリントン国務長官の主導で奪い取られた。一説にはこの強奪した金銀を利用して、シリアでの内戦を始めたとされる。

 アメリカが輸入する原油の内、隣国メキシコが4分の1、そしてベネズエラも4分の1を担っているとされる。


○キッシンジャー・ニクソン政権はベトナム戦争を終結させるつもりだった。
 ニクソンというと近年に至るまで批判映画「ニクソン」が製作されるなど、バッシングの対象だが、私があれこれ読んだ限りにおいては、むしろ、ニクソンはベトナム戦争を終わらせる算段であったように伺える。ニクソンに米中国交回復などの度量はなく、お膳立てはキッシンジャーによるものであったのだろう。
 ニクソンのぶっきらぼうな人物で交渉人として担ぐにはうってつけだと考えられたのではなかろうか。そのニクソン政権は環境保全に関する立法を相次いで行い、アメリカ国内での原油採掘も困難になりつつあった。
 当然、軍産複合体や産業界からは批判を一身に浴びる形で辞任に追い込まれていった。


○キッシンジャー・トランプ政権の役割は?
 トランプとキッシンジャーは粗暴な雰囲気が似ている。キッシンジャーはトランプを担いで、ヒラリーとの大統領選挙戦を戦い抜いた。
 トランプ政権樹立後、紆余曲折あったが、シリアは収束に向かいつつある。そして、リビアもロシアなどが支える勢力が全土を平定しつつある。
 また、北朝鮮との緊張緩和も進んでいる。むしろ、各国へ北朝鮮との断交を呼びかけた日本が孤立する状態になっている。
 では、ベネズエラの政変は?というと、CIAが単独で暴走しているのではないかと言われている。

○井の中の蛙たちが、米帝国主義のお先棒を担ぐ
 ダマスコミ系は全部揃って反マドゥロ政権で論調を出している。なぜか?それが彼らの最大にして絶対的な役割なのである。大戦中に戦争を煽って部数を伸ばした新聞各社は戦後になって、米帝のお先棒担ぎで、その地位を担保されてきたのである。
 日本共産党も反マドゥロである。これも定番であり、違和感がないとすら言える。
 田中龍作氏は現地入りしてまで、反マドゥロの報道を行った。

 笑えないのが人民新聞でる。人民新聞も反マドゥロなのである。

 極一部の英語を直接的に理解する人民や南米の事情通以外は反マドゥロになってしまっている。

 なぜか?単に目先の情報しか見ていないのである。人民の生活が困窮している可哀想、ということなのである。
だが、その背後には米国による経済封鎖が存在し、チャベス政権時代からの石油の利益を人民に分配してきた政策を粉砕する米帝の野望がある、という観点には思いを馳せることができない。
 これを責め立てるのは不憫なのである。なぜなら、彼らは単に「善人」なので、「悪人」の思考回路を読み解くことができないのである。
 悪魔を理解するのは悪魔的思考が必要であって、それを強要するのは、無粋であるのかもしれない。










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