1.比例代表制で当選したが、政策が合わないと言って離党は許されない。
須藤元気という議員が立憲民主党から離党した。
須藤が得た個人票は9万票ぐらいだが、比例区での当選には90万票必要である。
差分の80万余票程度は「立憲民主党」と記名された票で当選しているのである。
須藤は消費税率などの政策が合わないので、離党して山本太郎のれいわ新選組と合流するという。
だが、この場合は本来なら辞職しなくてはならない。
無理やり離党しても、別政党への入党は制度的に不可能である。おそらく「会派を組む」形になると思われる。
「立法府」の議員なのだから、規則には従わざるを得ない。その選挙制度上の規則を知らないのであれば、能力不足として辞職しなければならないし、知っていてやっているのであれば、制度上も信義則違反としても議員辞職しなくてはならない。
恐ろしいことに、この須藤なる議員が離党の会見で泣いたのをみて「この人こそ議員にふさわしい」とか言っている人達が大勢いる。
挙げ句にれいわ新選組の街宣に出てきて、山本太郎と一緒の怪気炎を上げているのを見て、「山本太郎こそ都知事にふさわしい」とネットでは盛り上がっている。
須藤元気も山本太郎も極めて明確に規則批判である。公然と違反している。法秩序を蹂躙しているのを見ながら、愚民が拍手喝采を送っている。
日本の名産品は「愚民」であり、とても豊作なのだ、という人もいる。
2.山本太郎のいつものやり口。
この方策は山本太郎の「いつものやり口」なのである。先の参議院選挙では、元レバノン大使の天木直人氏のところから出馬を内諾していた蓮池透を、れいわ新選組から立候補させている。
蓮池は「明確に立候補を内諾していなかった」というが、れいわからの出馬に際して天木氏から借りていたカネを返済してきたようだ。
たしかに書面を交わしたわけでもないし、おそらく「手弁当」で出馬依頼だったのだと思われる。山本から、それなりのカネを出すと言えば、そっちに「転ぶ」のが人情だろう。
だが、山本は一時期天木直人氏とは交流があった。山本太郎の母親が天木直人氏に入れ込んで、天木直人氏は山本と母子ともに付き合っていた。
そのような人物の元から出馬予定だった人をわざわざ担ぎ出すだろうか?
今回の須藤元気の離党劇は、野党勢力に打撃を与えるのが目的であり、蓮池透の立候補は天木直人氏らが出馬した「オリーブの木」へ打撃を与える行為であり、意図的に行っているものと、私は推察する。
3.山本太郎が日本母親連盟に乗り込んできて大批判
先の参議院選挙前に「招待された」日本母親連盟の講演で、日本母親連盟や支持母体への「激しい口撃」を行った。
日本母親連盟は内海聡医師らが、現在の医療体制へ疑義を持つ人達の政治勢力を結集するための団体である。
現在の西洋医学に疑問を持ち、代替医療などを模索する医師は内海氏や近藤誠医師や、安保徹・新潟大学医学部名誉教授や小林常雄先生など数多くいる。
なにしろ、米国では国を二分する議論がなされている。
現代医療問題は人の生死に直結する問題であるから、政治勢力が糾合されて、省庁に影響力を及ぼす意義が十分にある。
山本が批判した日本母親連盟の講演は実質的に「参議院選挙へ向けてのキックオフ大会」だったのである。苛烈に批判を加えて打撃を与えて、これをまたしても、愚民様方が称賛するという、いつもの図式が出来上がった。
ちなみに、内海聡医師と山本太郎は「ソフトキリング」という対談本を出している。つまり、山本は内海氏の主張に一定程度同意していた過去があるのである。
そのような相手がせっかく取りまとめた政治集会で「面罵」するだろうか?
山本太郎は人格的に問題があり、統治機構に関与させるべきではない。
4.雇用主がいるのか?
元石井紘基秘書の大村けいすけ氏@kayskayomuraが
『山本太郎は左翼分断、誘導、勢力削減のために影の支配者側に雇われた人。』と言う。https://twitter.com/kayskayomura/status/1271349717914419200
私には判断つかないが、基本的には途中で山本は「転んだ」のだと思う。
最初に衆院選で東京8区に出馬した時に、屈強な白人男性2人に身辺警護して貰っていた。
山本は「俳優仲間の支援」がと言っていたが、実際はカトリック人脈だろう。
円より子氏や共産党との調整も行わずに、公示日ぎりぎりでの杉並区からの出馬は、単に中核派が支援していたという事情だろう。
石原伸晃相手に当選するつもりもなかったのかもしれないし、結果として、野党は分断された。
今回の都知事選、「山本太郎」を野党統一候補として小沢一郎氏が根回しを行っていたが、山本が「れいわ新選組」からの出馬にこだわって、さすがの小沢氏もさじを投げたという。
無所属で野党連合やれいわの支援を受ければ、当選の可能性もあったかもしれない。その可能性を潰したのは山本太郎自身なのである。
宇都宮健児氏出馬を小沢一郎氏は応諾し、小沢氏は今回の都知事選は宇都宮健児支援を表明している。
5.関係修復と大道一致団結への潮流
宇都宮健児と言えば、ネット界隈では無条件で「いい人扱い」だが、この人は弁護士会会長時代に「疑惑の第5検察審査会」の審査補助員を務めた吉田繁美弁護士を選出している。
私も吉田繁美弁護士に対して、懲戒請求書を提出している。
後に東京第二弁護士会から内容証明郵便が届いて、12頁くらいで「かくかくしかじかで適正に行っているから問題ない」というような事が書いてあった。
で、あるとき、安倍批判をしているというので、久しぶりに週刊金曜日を買って見ると、紙面冒頭から弁護士2人の対談で小沢一郎氏への批判をしている。
編集委員に宇都宮健児が名前を連ねている。
もう、陸山会事件が無罪どころか「検察有罪」だったというのに、グジグジ小沢批判を続けていた。
陸山会事件の仕掛け人は麻生太郎-漆間巌-黒川弘務のラインとは別に、仙谷由人らの野党勢力も関与している。
なぜか。
小沢一郎氏は2010年2月にカート・キャンベル米国国務次官補、ジョン・ルース駐日米国大使相手に基地問題などについて「忌憚なく主張」を行い席を立っている。
出てきた小沢一郎氏を追いかけるキャンベルやルースの姿を日刊ゲンダイが写真に収めている。
角栄時代から日米交渉については周知している小沢氏だから、いつもの通り、自己主張を行ったのだが、小沢氏自身が「あまりに明確に言い過ぎた」と述懐している。
米国は「鳩山・小沢内閣は反米的」と不快感を示し、国内の隷米勢力が小沢氏を陥れようとした。
本来、小沢氏を守り、仮に小沢氏が倒れても、次の小沢一郎を立てて、対米交渉を行わなければならない。カナダはそうやって、隣国アメリカに対して独立を維持している。
日本は情けないことに「骨の髄まで米国への隷属」という世界観に慣れきってしまっているのである。
ただ、平野貞夫氏の弁によると、仙谷由人は最晩年に小沢氏との関係修復の意思を見せたという。
仙石の影響を受けていた司法関係の者もいい加減「様子を理解」したのだろう。
頭が良いのと、情勢判断が的確にできることは別である。
広く国際情勢を考えて、自国の有り様を判断できる器の人が国会議員になるべきだが、現実ではそうは問屋が卸さない。
今回の都知事選での宇都宮健児出馬に小沢一郎氏も許諾したそうである。
今回の都知事選は何をどうやっても小池百合子の圧勝だろう。
日本の名産品である「テレビ白痴クラスター」の愚民様が大量に投票するから動きようがない。
だが、陸山会事件を巡っての遺恨を修復し、野党や総人民が大道一致団結して、隷米勢力打倒へ向かう、一里塚なのである。
そういった意味では山本太郎という獅子身中の虫を炙り出したことも含めて、「前向きに考えるべきである」。
須藤元気という議員が立憲民主党から離党した。
須藤が得た個人票は9万票ぐらいだが、比例区での当選には90万票必要である。
差分の80万余票程度は「立憲民主党」と記名された票で当選しているのである。
須藤は消費税率などの政策が合わないので、離党して山本太郎のれいわ新選組と合流するという。
だが、この場合は本来なら辞職しなくてはならない。
無理やり離党しても、別政党への入党は制度的に不可能である。おそらく「会派を組む」形になると思われる。
「立法府」の議員なのだから、規則には従わざるを得ない。その選挙制度上の規則を知らないのであれば、能力不足として辞職しなければならないし、知っていてやっているのであれば、制度上も信義則違反としても議員辞職しなくてはならない。
恐ろしいことに、この須藤なる議員が離党の会見で泣いたのをみて「この人こそ議員にふさわしい」とか言っている人達が大勢いる。
挙げ句にれいわ新選組の街宣に出てきて、山本太郎と一緒の怪気炎を上げているのを見て、「山本太郎こそ都知事にふさわしい」とネットでは盛り上がっている。
須藤元気も山本太郎も極めて明確に規則批判である。公然と違反している。法秩序を蹂躙しているのを見ながら、愚民が拍手喝采を送っている。
日本の名産品は「愚民」であり、とても豊作なのだ、という人もいる。
2.山本太郎のいつものやり口。
この方策は山本太郎の「いつものやり口」なのである。先の参議院選挙では、元レバノン大使の天木直人氏のところから出馬を内諾していた蓮池透を、れいわ新選組から立候補させている。
蓮池は「明確に立候補を内諾していなかった」というが、れいわからの出馬に際して天木氏から借りていたカネを返済してきたようだ。
たしかに書面を交わしたわけでもないし、おそらく「手弁当」で出馬依頼だったのだと思われる。山本から、それなりのカネを出すと言えば、そっちに「転ぶ」のが人情だろう。
だが、山本は一時期天木直人氏とは交流があった。山本太郎の母親が天木直人氏に入れ込んで、天木直人氏は山本と母子ともに付き合っていた。
そのような人物の元から出馬予定だった人をわざわざ担ぎ出すだろうか?
今回の須藤元気の離党劇は、野党勢力に打撃を与えるのが目的であり、蓮池透の立候補は天木直人氏らが出馬した「オリーブの木」へ打撃を与える行為であり、意図的に行っているものと、私は推察する。
3.山本太郎が日本母親連盟に乗り込んできて大批判
先の参議院選挙前に「招待された」日本母親連盟の講演で、日本母親連盟や支持母体への「激しい口撃」を行った。
日本母親連盟は内海聡医師らが、現在の医療体制へ疑義を持つ人達の政治勢力を結集するための団体である。
現在の西洋医学に疑問を持ち、代替医療などを模索する医師は内海氏や近藤誠医師や、安保徹・新潟大学医学部名誉教授や小林常雄先生など数多くいる。
なにしろ、米国では国を二分する議論がなされている。
現代医療問題は人の生死に直結する問題であるから、政治勢力が糾合されて、省庁に影響力を及ぼす意義が十分にある。
山本が批判した日本母親連盟の講演は実質的に「参議院選挙へ向けてのキックオフ大会」だったのである。苛烈に批判を加えて打撃を与えて、これをまたしても、愚民様方が称賛するという、いつもの図式が出来上がった。
ちなみに、内海聡医師と山本太郎は「ソフトキリング」という対談本を出している。つまり、山本は内海氏の主張に一定程度同意していた過去があるのである。
そのような相手がせっかく取りまとめた政治集会で「面罵」するだろうか?
山本太郎は人格的に問題があり、統治機構に関与させるべきではない。
4.雇用主がいるのか?
元石井紘基秘書の大村けいすけ氏@kayskayomuraが
『山本太郎は左翼分断、誘導、勢力削減のために影の支配者側に雇われた人。』と言う。https://twitter.com/kayskayomura/status/1271349717914419200
私には判断つかないが、基本的には途中で山本は「転んだ」のだと思う。
最初に衆院選で東京8区に出馬した時に、屈強な白人男性2人に身辺警護して貰っていた。
山本は「俳優仲間の支援」がと言っていたが、実際はカトリック人脈だろう。
円より子氏や共産党との調整も行わずに、公示日ぎりぎりでの杉並区からの出馬は、単に中核派が支援していたという事情だろう。
石原伸晃相手に当選するつもりもなかったのかもしれないし、結果として、野党は分断された。
今回の都知事選、「山本太郎」を野党統一候補として小沢一郎氏が根回しを行っていたが、山本が「れいわ新選組」からの出馬にこだわって、さすがの小沢氏もさじを投げたという。
無所属で野党連合やれいわの支援を受ければ、当選の可能性もあったかもしれない。その可能性を潰したのは山本太郎自身なのである。
宇都宮健児氏出馬を小沢一郎氏は応諾し、小沢氏は今回の都知事選は宇都宮健児支援を表明している。
5.関係修復と大道一致団結への潮流
宇都宮健児と言えば、ネット界隈では無条件で「いい人扱い」だが、この人は弁護士会会長時代に「疑惑の第5検察審査会」の審査補助員を務めた吉田繁美弁護士を選出している。
私も吉田繁美弁護士に対して、懲戒請求書を提出している。
後に東京第二弁護士会から内容証明郵便が届いて、12頁くらいで「かくかくしかじかで適正に行っているから問題ない」というような事が書いてあった。
で、あるとき、安倍批判をしているというので、久しぶりに週刊金曜日を買って見ると、紙面冒頭から弁護士2人の対談で小沢一郎氏への批判をしている。
編集委員に宇都宮健児が名前を連ねている。
もう、陸山会事件が無罪どころか「検察有罪」だったというのに、グジグジ小沢批判を続けていた。
陸山会事件の仕掛け人は麻生太郎-漆間巌-黒川弘務のラインとは別に、仙谷由人らの野党勢力も関与している。
なぜか。
小沢一郎氏は2010年2月にカート・キャンベル米国国務次官補、ジョン・ルース駐日米国大使相手に基地問題などについて「忌憚なく主張」を行い席を立っている。
出てきた小沢一郎氏を追いかけるキャンベルやルースの姿を日刊ゲンダイが写真に収めている。
角栄時代から日米交渉については周知している小沢氏だから、いつもの通り、自己主張を行ったのだが、小沢氏自身が「あまりに明確に言い過ぎた」と述懐している。
米国は「鳩山・小沢内閣は反米的」と不快感を示し、国内の隷米勢力が小沢氏を陥れようとした。
本来、小沢氏を守り、仮に小沢氏が倒れても、次の小沢一郎を立てて、対米交渉を行わなければならない。カナダはそうやって、隣国アメリカに対して独立を維持している。
日本は情けないことに「骨の髄まで米国への隷属」という世界観に慣れきってしまっているのである。
ただ、平野貞夫氏の弁によると、仙谷由人は最晩年に小沢氏との関係修復の意思を見せたという。
仙石の影響を受けていた司法関係の者もいい加減「様子を理解」したのだろう。
頭が良いのと、情勢判断が的確にできることは別である。
広く国際情勢を考えて、自国の有り様を判断できる器の人が国会議員になるべきだが、現実ではそうは問屋が卸さない。
今回の都知事選での宇都宮健児出馬に小沢一郎氏も許諾したそうである。
今回の都知事選は何をどうやっても小池百合子の圧勝だろう。
日本の名産品である「テレビ白痴クラスター」の愚民様が大量に投票するから動きようがない。
だが、陸山会事件を巡っての遺恨を修復し、野党や総人民が大道一致団結して、隷米勢力打倒へ向かう、一里塚なのである。
そういった意味では山本太郎という獅子身中の虫を炙り出したことも含めて、「前向きに考えるべきである」。