中小企業のためのバランス・スコアカード(BSC)入門  

BSCを中小企業に身近なものにするために!
 (BSCで中小企業を元気にするために)

原油価格上昇は、中小企業の7割が製品などに転嫁できず

2005-09-25 20:04:11 | セミナー・イベント情報
 
 70%以上の中小企業が、「原油価格上昇」のコストアップに対して「製品に転嫁できないでいる」という報告が経済産業省・中小企業庁からなされました。
 これを受けて
 中小金融公庫や国民生活金融公庫では、特別相談室を設けて対処することになりました。

危機意識とは

2005-09-25 19:32:22 | 経営戦略
  社長は、よく「みなさん危機意識を持ってください」とお話されますが

 本当によく聞くセリフですね。改めて「危機意識」ということばを考えてみましょう。
「危機意識」ということばを国語辞典で調べると「既成の秩序や価値観が崩壊しつつあることを認識し、これに対処しなくてはならないとする自覚」となっていました。
 「危機意識」ということばを因数分解すると
危険+機会+意識
 となります。
 既成の秩序や価値観を持続すれば危険な状態になるということと
 既成の秩序や価値観から新しい秩序や価値観を構築できれば機会(チャンス)となるということと
こういう自覚をもつということでしょう。
 ところが、実際多くの企業は、前の「危」に目が奪われていて、新しいことに挑戦しようとするリーダーも出現することができず、後の「機」を掴む議論がまったくされていないのではないでしょうか。

中小企業・税理士のための実践バランス・スコアカード

2005-09-23 10:33:29 | セミナー・イベント情報
 中小企業・税理士のための実践バランス・スコアカード
 大淀ITCパートナーズ編

清文社 本体価格2,600円+税(2,730円)

著者 大淀ITCパートナーズ
 (50音順)大橋  豊・佐藤 裕之・白川 貢・嶋村 文宏・高田 元敬
   横山 武史・吉本 一臣

   第1章 バランス・スコアカードとは何か     高田 元敬
   第2章 中小企業とバランス・スコアカード    横山 武史
   第3章 中小企業におけるバランス・スコアカード
        実践ステップ①            佐藤 裕之
   第4章 中小企業におけるバランス・スコアカード
        実践ステップ②            大橋 豊
   第5章 中小企業におけるバランス・スコアカード
        実践ステップと留意点         高田 元敬
   第6章 バランス・スコアカードとIT        嶋村 文宏
   第7章 中小企業におけるバランス・スコアカード実践事例
                           横山 武史 
                           佐藤 裕之
                           高田 元敬
   第8章 経営革新とバランス・スコアカード    吉本 一臣
   
    付録 CD-ROM                  白川 貢

社員から「いやな社長」と烙印を押される

2005-09-04 19:48:35 | 経営戦略
 
 昨日、BSCの導入のために勉強会をしているある中小企業でのはなしです。社長は中国に出張中で欠席されていました。

 業務プロセスの戦略目標について、「コスト削減」や「経費削減」の話を参加者数名で議論をしていたときです。ある社員から「いつも社長は同じような話をされていますが、社長は出張のとき海外の時は「ビジネスクラス」、新幹線は「グリン車」ですよ。おまけに日頃の通勤は、外車ですよ」

「社員には、コスト削減と叫ぶようにいいながら、実は自分がまったく始末をしていないのは絶対に可笑しなはなしですよ」
「社長は、自己矛盾に陥っていますよ」という社員。

 社長は「うちの社員は怠け者ばかりだ」というが、社員から「いやな社長」の烙印を 押されている。
  
 このような状態では、社長と社員の意思統一はなかなか難しそう。

 番頭さんから「このままでは、会社は潰れてしまう。社長にも始末してもらう。みん なも出来るだけ始末するように」と言うはなしが出された。
  
  一時はどうなるかと思ったが、こんな会社はあっちこっちにもあるよな。

トヨタのレクサス戦略

2005-09-03 23:53:34 | 経営戦略
トヨタは、大衆路線から富裕層獲得を狙う戦略に変更した。

その理由は「少子高齢化」という環境変化を先取りし、数台分の大衆車の利益をレクサス一台で稼ぐ狙いだそうだ。

 「少子高齢化」による環境変化は、「魚の少ないところで釣りをする」ようなものなのだろう。一匹の鯛を釣るという戦略なのであろう。

公職選挙法に違反

2005-09-03 00:20:08 | 日々雑感
総務省選挙部は2日、選挙期間中のホームページ(HP)の開設・書き換えが公職選挙法に違反するとの見解を示しています。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000315-yom-pol

(読売新聞) - 9月2日23時39分

バランス・スコアカード(BSC)とは

2005-09-03 00:07:41 | バランス・スコアカード(BSC)
バランス・スコアカード(BSC)は、「戦略」とそれを達成するための活動を結合させ、「戦略」を確実に社内に浸透させるツールです。「財務の視点」を最終的な目標とし、財務目標を達成するための具体的な活動、すなわち「顧客」・「業務プロセス」・「学習と成長」の視点とを相互にリンクするところが特徴です。

各視点にそれぞれ戦略目標、重要成功要因、業績評価指標、先行指標を設定し、因果関係をマネジメントしていきます。 

また、これらの指標を部門展開することにより、一貫性のとれた戦略展開が可能になり、その進捗度(実現度)をモニタリングすることができます。BSCは、「戦略」の PDCA (Plan-Do-Check-Action) を確実にする機能を備えていると言われています。

 


「説明」ではなく「語り」

2005-09-02 23:53:54 | 経営戦略

社長は、市場や競争優位の変化に素早く対応すべく常に対策を頭の中に描き続けています。そして、中長期の「ビジョン」から「戦略」を練っていきます。

ところが、問題なのは、「ビジョンや戦略」を具体的にわかりやすい言葉に置き換えて全員に説明できていないことです。ほとんどの中小企業では、社長が一生懸命社員に「ビジョンや戦略」を説明しても「実行できない、人が動かない」というところではないでしょうか。

その理由は、「戦略」が抽象的で曖昧なものになっていて,社員にはなかなか具体的なイメージがもてないことから、結局活動に結びつかないものだと言われています。

「ビジョンや戦略」は、「説明」ではなく、「語り」です。
「ビジョンや戦略」を「四つの視点」に展開することによって、歩むべき道程が見えてきます。この「四つの視点」とは、「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」です。


改革のルーツ

2005-09-02 01:06:08 | 経営戦略
 歴史を見る限り日本で「改革」がうまく機能したときは、

   上昇志向+平等志向

  リーダーの志向が下位の人に伝わった時です。

  そのいい事例が明治維新と言われています。

  経営改革も同じで、社内に「上昇志向」と「平等志向」を植付けなれば
 
 うまく機能しないと言えるでしょう。  

経営環境の変化をいち早く掴む

2005-09-01 22:36:05 | 経営戦略

経営環境の変化の激しい昨今では、決算書重視の経営スタイルでいいのでしょうか。決算書は、過去の事業活動の成果を表しているもので、将来の業績を保証しているわけではありません。

つまり、今の時代は、過去の延長線上に将来がある時代ではなくなったのです。したがって、社長は市場や競争優位の変化を観察する時間をつくり、社員とのコミュニケーションを図ることが最も大切なことです。

 社長は、市場や競争要因の変化を掴む仕組み、そして掴んだ情報を社内に共有化できる仕組み、そして、変化がすでに対応できているものと「対応しなければならないもの」とに区分けをしなければなりません。

 これからも生き残る企業になるためには、社長は経営環境の変化をいち早く掴むこと、その変化を社内に浸透させること、変化への対策作りということになります。