SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

太宰さんは、なにを見ていたのか?

2004-08-17 03:21:22 | 太宰
以下はkokoさんの「女は戦争の鍵を握っている」の私のコメントをです。なんだか、しどろもどろながらも言いたいことが言えた気がするので、記事としてアップさせていただきました。

コメントその1

ええー、これは、難しいですよ。
kokoさん、いぢめないで・・・。
女性から解くか、戦争から解くか・・・。

女性に関しては、憧憬と恐怖ですか・・・。
太宰さんにとっては、最も興味をそそる他者だったのでは。女性心理の洞察についてはかなり自信があったようです。女性を描く「秘法」に気付いたと言って、結局教えては呉れませんが。
皮膚感覚と残酷さ、母性、逞しい生命力を強く感じていたんだと思います。
戦争は、太宰さんにとって救いだったのでは、国家の非常時に個人は制限される。それが、太宰さんには有難かったのかもしれません。事実、戦後太宰さんは、死に向って下降していくので。

>女は戦争の鍵をにぎっている

この言葉についての回答は・・・。

「この世の中に、戦争だの平和だの貿易だの組合だの政治だのがあるのは、なんのためだか、このごろ私にもわかって来ました。あなたはご存じないでしょう。だから、いつまでも不幸なのですわ、それはね、教えてあげますわ。女がよい子を生むためです」

~『斜陽』

これでいかが?

コメントその2

手招きを受けたる童子
いそいそと壇にのぼりつ ~「喝采」

太宰さんと離れるかもしれません。
すいません、独り言になるかも・・・。
女性のあの繊細な感覚は「子を生む」ということ起因しているんでしょうかね。
生むということ、これは男性にとって永遠に知り得ないことです。きっかけにしかなりえない、淋しさ。
男は、ゆえに社会を動かしたがり、勝ちたがり、意味もない価値を造りだしたがる。(ルサンチマンか・・・。)
そうやって無聊を慰めている。遊んでいる。そういう意味では、暇を潰している。
太宰さんは、そんな無自覚で馬鹿真面目な男を嫌い、「そうじゃないんじゃない?」といって女性独白体の作品群を書いたんじゃないでしょうか。
太宰さんは男でも女でもない(失格した?)ところから、人間というものを見ていたのでは。
これは、とても辛いですが、稀有の立場だと思います。
蝙蝠の嘆き、「私は、鳥でもありません、けものでもありません」こんなことも言っていました。

なんだか、結局、支離滅裂ではあるんですが、私なりに、言うことは言えた気がします。
kokoさん、agricoさんありがとうございます。


というような感じです。
まあ、kokoさんの所で見れば早いのですが・・・。
なんとなく、残しておきたかったので。
kokoさん、すいません!