SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

痕継ぎ

2004-08-23 03:44:34 | 
帰途、駅前の横断歩道で、気の抜けたサッカーボールを蹴る音。
車が踏んづけたのかと見遣れば、子猫。橙色の薄暗い街灯のもと、子猫は横たわり、車は当たり前のように走り去った。黒い血液がゆっくり流れ出した。妙に存在感のある、温もりの残った血。数秒間の出来事。

また、別の日。朝まで呑んでいて、これは早朝。自転車での帰途。
道端に何かが落ちている。酔眼に飛び込んできたのは、また、猫。
無残に原型をとどめていなかった。散乱した肉隗の鮮やかな桜色。

しばらく放置されたままだったのか、血痕が数ヶ月経った今でも残っている。毎朝、私はこれを見る度、死を思うのだ。決して陰惨で暗い考えではなく。

上記は、5月の記事の再掲です。

あの、血痕は、いまだに消えない。

今夏の日差しもこれだけは消せない。

さすがに、薄れてはいるけれども。

でも、私のココロの中には、日々鮮明になってゆくようです。

やがて、血痕は消えるだろうけれど、その頃には、私の中に

生々しいあの猫の血が流れ始めるんだ、きっと。

甘い秋

2004-08-23 03:11:36 | 
たいへんだ!

辻口さんが、ラスク専門店を玉川高島屋に出店するらしい!

たいへんだ!

ショコラ好きの憧れ、ラ・メゾン・デュ・ショコラが、丸の内に出店

するらしい。

スイーツ秋の陣は、9月初旬から、たいへんなことになりそうだ。

光と影

2004-08-23 03:04:16 | 
昼ブロガ―がかなり多いことは、以前から気付いていた。

夜ブロガ―は孤独だ。(苦笑)

私のブログタイムは、0時から4時くらいの間。

夜だから、クラシックやジャズを聴かざるを得ない。

昼だったら、ビーチボーイズやら、フリッパーズを聴いて明るい気持ち

でパソコンに向えるのに。

勿論、クラシックやジャズは大好きなのだけれど、落ちついてしまう。

内側へとココロが向う。

そういや、前にもこんなこと書いたっけ・・・。

~昼の言葉、夜の言葉



やがて、朝日が昇る。

新しい一日を送る人たちに届ける言葉を綴る。

やがて、これは届くだろう。

新聞配達の音が聞こえる。

晩年

2004-08-23 02:43:37 | 
普段、家で聴くのが、意外に晩年のエヴァンスだったりする。

テクニックのほとんどを失ってしまった、と自分でも言っていた晩年。

気持ちだけで、弾いていたエヴァンス。

命を削った美しさに、僕は、励まされる。

ピアノに、自分の世界に没入するエヴァンス。

実際、彼はかなり個人主義の人であったようだ。

しかし彼に、君は自己完結的だ、と言えるだろうか、

ここまで、突き詰めた美を表現した人に。

同じことが、太宰さんにも言える。

他者不在は、決して欠点ではない。


「死ぬ気で物を書き飛ばしている男。それは、今の時代に、もっともっ

とたくさんあって当然のように感ぜられるのだが、しかし、案外、見当

たらない」~「織田君の死」