SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

即興

2004-09-06 17:49:01 | 
何本目になるんだ、このビールは。
飲み終わってもないのに、また、開ける。
部屋は、空き缶で足の踏み場もない。
安吾の部屋みたいだ。
空き缶を踏み潰しながら、歩き回る。
なぜ、私はここを出ないんだ?
一歩踏み出せば、
空が待っている。
雲が読んでいる。
風がいざなう。
そこでは、人が歩いている。
子供が走っている。
老人が独り言している。

また、缶を開ける。
すると、小さな人が、37人こぼれ出てきて、踊り出した。
唄い出した、泣き出した、缶に戻ろうとした。
てんで、ばらばら。
眺めていて飽きなかった。
しばらく見ていて、彼らは、私に気付いていないことを知った。
みな、無心に、やりたい放題。
一人を、指で弾いてやった。
小突かれた彼は、不思議そうに天を仰ぎ、そして、笑った。
隣の奴が、彼に耳打ちした。
聞こえない・・・。
彼は、大仰に頷き、缶の中から団扇を取り出した。
嬉しそうに扇ぎ、踊り、踊り狂って、顔を赤くした。
恍惚。
彼は、秋の主。
祈り、光り、秋波は一度だけ。

37人は、一斉に踊りだし、唄い出し、
その声は、重なり和し、素晴らしく私に響いた。
そして、突然消えた。
行方は知らない。

それだけ。




あなたは何色?

2004-09-06 17:06:18 | 
人には、色がある。

赤い人、虹色の人、漆黒の奴、高温の星のように青白く光る人。

どうやら、私は、薄い。色が薄い。白い?

だから、すぐに人に染まる。

移入する、その人になってしまいたいと思う。

そういう自己というものもあるんだ。

店長日記

2004-09-06 03:37:59 | 
だいたい、一日に300人くらいの人に会う。
私は、そこから、なにを得ているんだろう、なんて思う。
こんなにも、たくさんの「人」に会っているんだ。
毎日のように来てくれる人、一見さん、赤ちゃん、おばあちゃん、おかまさん、女子高生・・・
まあ、いろいろ。
人と接することが、だんだん麻痺してくる、人を人と思わなくなる。
人ではなく、お客様という対象に。

悩んだこともあった。
なんで、この人たちはこうも厚かましいのか・・・、とか。
「客」以前の問題だ、「人」として、どうなのか、とさえも。

自由が丘、渋谷、市川、そして、立川。
様々な立地、客層があった。
立川は、立地、客層とも、今までとはだいぶ違っていた。
面白いともいえるが、疲れるといえば、疲れる。

でも、もう、3年半。どうやら、素直にお客さんを愛せるようになった。

カフェ、なんて洒落た店にいるけど、気持ちは街の定食屋。
自由に使っていただきたい。
懐の深さが、カフェのいいところ。
久し振りの再会にも、打ち合わせにも、お昼休みにも、お使い帰りにも、娘と一緒にランチでも、
別れ話でも、占いでも、同伴前にも・・・。

今一番、素敵なお客様は、ほとんど毎日12時頃いらっしゃるおばあちゃん。
必ず、エスプレッソ。煙草を2本。もしくは、1本。
カッコイイ・・・。

たまには、こんな記事もいいかな、なんて。






チューニング

2004-09-06 03:07:07 | 
なかなか、言葉が、自分の中に入って来ない。
最近、どんどん困難になってきている気がする。
感性の衰え。
アンテナが、反応しない。
疲れてしまって、受け付けない。

脳みそが、カチコチになってるんだ。
ぼくは緩やかに死んでいくんだ。
さようなら、さようなら。

素敵じゃないか

2004-09-06 02:57:37 | 
とうとう、あの「SMILE」の発売まで1ヶ月を切った。
夏も終わったってのに、ビーチボーイズを最近特によく聴く。
「PETSOUNDS」「SMILEYSMILE」「FRIENDS」・・・・。
先日、2年前に行われた「PETSOUNDS」のライブ盤を視聴していて、迂闊にも涙しそうになった。
「お帰りなさい、ブライアン」
改めて、そう思った。
彼は、もうあの頃の、天才少年ではない。
あの美しい声も出ない。
でも彼は、まだ、ここにいて、音楽を創っている。
三十数年前にお蔵入りになった作品を完成させた。
正直、あまり期待はしていない。
あの頃の輝きは、あの時だけのものだから。
ブライアンは、今、どう感じ、どう表現するのか、気に掛かる。

みんなが、ブライアンを待っているんだ。
それは、ライブ盤での歓声が、なによりそれを感じさせた。

しばらくは、「WOULDN'T IT BE NICE」を聴き続けながら、
あのイントロのワクワクする感じで自分を盛り上げていこう。

最近これを読みました

2004-09-06 02:01:45 | 
「マクベス」 シェークスピア
これは、読むものでなく、観るものなのでしょうか。
読み物としては、ダイジェストか?と思うような感じだった。
私には、合わなかったようです。
畏れ多いんですが、相性ってものは、どうしようもないですね。
福田さんの「解題」が、よかった。

「西瓜糖の日々」 ブローティガン
とても興味深く読みました。
でも、なんだろう、なにかが、足りないような気がする。
これは、時代的な問題でしょうか?
この方の訳は、とてもいいのではないでしょうか?
語学に疎いのですが、そんな感触はありました。

私の読書時間は、通勤電車の中の20分×2くらいです。
しかも、疲れて途中で寝てしまうのが、ほとんど。
なんて貧しい読書時間・・・。

今は、リルケ詩集と、ドスト氏の「永遠の夫」がバッグに入ってます。
再読と再挑戦。
あと、「カフェスイーツ」~お菓子屋さんのパン・パン屋さんのお菓子 が入ってます。
うーん、今月もすごいぜ。