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aaaa,ニぁ、ニィ、ナア。
猫は、夢を見ていたのだろう。
片目をあけ、しばらくじっとしていたが、動き出した。
猫はまた現実を生き始める。
猫は場末の飲み屋街をうろついている。
立ち食い蕎麦屋のおばちゃんには、ミケと呼ばれ、
パチンコ屋のにいちゃんには、エビ、
キャバクラのねえちゃんには、マサトと呼ばれている。
大概は無視して、走り去る。
神社では、目のぎょろりとした男が、一人、ビールを飲んでいた。
つまみを拝借したが、それ以上近づかなかった。
ひどくぎこちない感じの男だった。
猫の空腹は満たされなかった。糧をもとめ、また路地へと入って行っ
た。