SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

刹那

2004-10-16 02:38:41 | 
『死の辞典』という本があるらしい。
その中には、死についての言葉が並べられている。

テニア卿の墓碑銘「やっと幸せになれた」
ジッドがヴァレリーにこう言った。
「書かなければ、自殺しているよ!」
トルストイ曰く、
「死は救いうるもの、死は安らかなものである。
ああ!苦悩を逃れる場はそのほかにはないのだ。」
ミュッセの臨終の呟き「眠れる……やっと眠れる」
イジドーレ・レータ「自殺は究極のオナニスムである」

大体こんな感じで。
生はそんなに辛いものだろうか?
お気楽な私は、死を考えたことは、一度もない。
世界が、こんなにも輝いているのに、死ぬのなんて勿体無い!
死と向き合うことは、大事だとは思う。
そういう意味では、逃げているのだろう。
当たり前だが、死は、恐い。
シオランという人の言葉、
「一切が消滅し、一切が永遠に休止する」
一回だけ訪れること、経験ということができないこと・・・
理解不能は不安を煽る。
なんとかして、わかろうとする。
理由を付ける、物語を作る。
シールを貼って、わかったことにする。

「死と隣り合わせに生活している人には、
 生死の問題よりも、一輪の花の微笑が身に沁みる」
                ~『パンドラの匣』太宰治

太宰さんは、自殺未遂ばかり繰り返してたが、なにより生きよう
=書こうとしたんだと思う。自殺はリセット、「処世術」。
迷惑ばかり掛け続けた人、でも、人であるより「小説家という生き物」
でいることを選んだ彼の業というものなんだろう。

繰り返すけれど、

世界が、こんなにも輝いているのに、死ぬのなんて勿体無い!

とにかく、私は、まだまだ生きていたいのだ。