SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

もうひとつの夢

2004-10-31 03:41:41 | 太宰
「くやしいでしょうね。」
「馬鹿だ。みな馬鹿ばかりだ。」
 私は涙を流す。
 そのとき、眼が覚める。私は涙を流している。眠りの中の夢と、現実がつながっている。気持がそのまま、つながっている。だから、私にとってこの世の中の現実は、眠りの中の夢の連続でもあり、また、眠りの中の夢は、そのまま私の現実でもあると考えている。

『フォスフォレッセンス』


夢を、みた。
ふたつの内のひとつ。
なぜか憶えていない、くやしくて、くやしくて、夢で涙を流していた。
私は即ち、太宰さんだった。
まさに、この『フォスフォレッセンス』の場面の再現だった。


「ここでは泣いてもよろしいが、あの世界では、そんなことで泣くなよ。」

『同』

この世界では、そうそう泣いてはいられない。
いつまでも、悲嘆に暮れてはいられない。
やがて、美しい花は咲くのだから・・・。