SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

犬が空を見上げてる

2004-10-22 15:19:36 | 
10月22日の空気を、吸いこむ。

何度も、深呼吸

「日常」の匂いがする

子供の頃の、普段の空気

懐かしさで、いっぱいになる

その懐かしい空気に包まれて、

ぼくは何度も深呼吸

すると、ぼくは、この風に溶けて、気化して、

放散一体してしまうような錯覚にとらわれるよ

子供たちが、帰ってゆく

隣は小学校なんだ

幼稚園のバスが、止まる

お母さんが迎えに来てる

帰っていく

小沢が歌う

小山田も歌う

ぼくは、深呼吸

エヴァンスの「CHILDREN'S PLAY SONG」を聴こう

物語の始まりは、どこにでもあるんだ

始めたときが、創めたときで、

泣いて、笑って、怒って、

握手する

くだらない冗談を言う

陽は傾く

君の影を見つめる

風が吹く

雑草が揺れる

なんてことはない

なんてことはない

そんな瞬間が、いとおしい

鈍ってしまった、ぼやけてしまった感覚ですら

そう思える

アダン。ちゃん、リンちゃん、ジューくん、娘っこちゃん

紫奈乃や龍之介は、この今を、どうのようにとらえているんだろう

かけがえのない今を

残酷なまでに、贅沢に、過ごしているのだろうか

なに、子供だけでない

あなたも・・・


あなたは?










如是我聞 2

2004-10-22 13:03:18 | 太宰
文学に於て、最も大事なものは、「心づくし」というものである。
「心づくし」といっても君たちにはわからないかも知れぬ。
しかし、「親切」といってしまえば、身もふたも無い。
心趣(こころばえ)。心意気。心遣い。そう言っても、まだぴったりしない。
つまり、「心づくし」なのである。
作者のその「心づくし」が読者に通じたとき、
文学の永遠性とか、或いは文学のありがたさとか、うれしさとか、
そういったようなものが始めて成立するのであると思う。


読みやすいように改行しちゃいました。
横書きの太宰さんには違和感があります。
短文なら大丈夫なんだけれども、長文は、辛い。

このくだりは、太宰さんが、小説家として一番大事にしてきたことだろうと思う。
もはやボロボロになった、ちくまの文庫版「太宰治全集10巻」を初期の頃から、通勤時間に、めくっていて、いくつかの共通する言葉に行き当たる。


生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。
                             『もの思う葦(そのニ)』

やさしくて、かなしくて、おかしくて、気高くて、他に何が要るでしょう
                             『晩年について』

やさしさだけが残った。このやさしさは、ただものでない。こんなことを言っている、
おめでたさ、これも、ただものでない。
                             『一日の労苦』


頁をめくり、写していくと、また別なことを思ってしまってイケナイので、先に進むことにしましょう。
太宰さんの、このやさしさは、どこからきたのでしょうか?
それは、おそらく、人間として生きるよりも、作家として生きることを優先させるきっかけとなった、あの出来事からだと思うのです。
昭和11年28歳、パビナール中毒で、武蔵野病院に入院した、させられた、あの事件。
その時、太宰さんは、「人間失格」を書くための、「小説家という奇妙な生き物」に変身したのだと。
人間として大事なものを、捨ててしまったことによって得た、やさしさ。
小説を書く、読者に語りかけることに命を懸けたひと。


疑って失敗する事ほど醜い生きかたはありません。私たちは信じているのです。
一寸の虫にも、五分の赤心がありました。
苦笑なさっては,いけません。無邪気に信じている者だけが、のんきであります。
私は、文学をやめません。
私は信じて成功するのです。御安心下さい。
                                 『私信』


前世は?

2004-10-22 02:23:52 | 
前世。

信じる信じないという次元の話ではなくって、

この考え方はとても好きです。

だって、自分という存在が綿々とつながってきていて、そして

これからも「私」が永遠に存在を彩っていくって、ひとつの物語

になっているんですもの。

無二

2004-10-22 01:37:28 | 
矢野顕子さんが好きです。

彼女の、ピアノ弾き語りは、唯一無二ですよね。

あの人しか出来ない、

他の誰でもない、ヤノアキコ。

ユニコーンのカヴァー「素晴らしい日々」のせつなさったらない。



イッセー

2004-10-22 01:32:23 | 
イッセー尾形さん、好きです。

彼は、現代の落語家だと思います。

人のおかしみ、かなしみを、愛情持って表現してくれている。

談志師の言う

「落語は人間の業の肯定」

というのを体現している。