SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

たらいまわし・本のTB企画「第11回 『旅』の文学!」

2005-03-22 14:36:26 | 
文句なく、太宰の『津軽』!!

太宰の生家、斜陽館が閉まる1ヵ月前?にひとりで行った津軽行。

忘れやしない。

勿論、『津軽』も同伴。

ベタやなぁ。あのとき21だったんでしょうか。

まぁ、いいんです。

結局行ったのは、弘前、五所川原、千畳敷、金木周辺だけだったので

すが。

忘れられない経験でした。

旅・・・

非日常・・・

麻痺した自分のココロを溶かすために

異空間に自分を置く、置いてみる

化学変化、実験結果・・・

あの淋しさと寒さは私にとって初めてのものだった。

竜飛や蟹田・小泊・岩木山にも訪れてみたいものだなぁ。

いつか・・・


Narziss

2005-03-22 14:12:41 | 
ナルシスが死んだ その美しい姿からは絶え間なく

まるでヘリオトロープの香りのように濃密な

彼の本質に近いものが立ち上っていた

けれども彼の運命(さだめ)は 自分を見つめることだった



彼は愛した 自分から出て また自分のなかへ帰ってきたものを

そしてもはやあからさまな風のなかにまじってはいなかった

うっとりして さまざまな姿の圏を閉じ

自分を放棄しながら 彼はもはや存在することができなかった


~Rainer Maria Rilke(富士川英郎訳)


ヘリオトロープは
学名: Heliotropium arborescens  
和名:ニオイムラサキ キダチルリソウ(木立瑠璃草) 
性状:常緑小低木(非耐寒性)
茎頂に濃紫色の小さな花が多数集まって咲き、甘い香りがする。香料作物としても栽培する多年草。
花期:春 香水で有名。

【花言葉】 献身的な愛

ということです。



献身とは?

ナルシスとは?

ぱらぱらとめくって出会ったリルケの詩にはいつもドキリとする。