夏場においしい果物、ドラゴンフルーツ(別名:ピタヤ)。
オレンジやリンゴのような樹木の果物でもなければ、イチゴやスイカのように野菜でもない。
その正体は、南国のサボテンの果肉。
少なくとも自分が高校くらいのときにはまず見なかった、存在すら知らなかった果物。
日本で一般的に普及し始めたのはここ20年くらいじゃなかろうか?
根元と中の種を見ると、なるほどサボテンの果肉だなって思う。
中米原産だといわれているが、詳しいことは判っていないらしい。
分布的には中米の他、中東や東南アジアでも広く栽培されている。
日本でも沖縄県や鹿児島県などで栽培されいてる。
わずかながら、自分の住んでいる福岡でも栽培されている。
輸入モノや沖縄県産と比べ、高額過ぎて買えやしないが・・・。
東南アジア産のものが多く販売されている。
赤くてなんだか爬虫類のウロコみたいな皮の付いた、見た目グロテスクな果物。
この独特の形状の皮が竜のウロコに見えることから、ドラゴンフルーツと呼ばれる。
国内産は夏季が旬だが、東南アジアから輸入されたものが通年流通するので、
秋でも冬でも一年中手に入れることができる。
国内産のものは割高。
これでも安い方。
沖縄県産のものは安価で手に入ることも。
大きさはだいたいソフトボールくらい。
球体のものもあるが、楕円形というか、ラグビーボール状のものが多いので、
単純にソフトボールくらいと例えられないけれど、
まあ、だいたいそのくらいの大きさ。
皮は見た目とは裏腹に、そこまで厚くないので可食部は多い。
皮は意外と薄い。
グロテスクな外観とは裏腹に、中の果肉はあっさりとした見た目。
もっとも多く流通しているのはホワイトピタヤ、白い果肉のドラゴンフルーツ。
みずみずしい白色の果肉に、キウイフルーツのような小さな黒い種がびっしり。
半分にカットしたこれを、スプーンですくって食べるのが一般的。
キウイフルーツもだが、この種の食感がすごく好き。
味は見た目同様、非常にあっさりしていて、
甘味は弱く、香りも弱く、さらに酸味もほとんどない。
それのどこが美味しいの?
なんて思うかもしれないが、暑い夏、よおく冷やしたこれが美味いのよ。
赤と白。
赤の方が値段が高い。
果肉が白いものと赤いものがあり、
白よりも赤の方(レッドピタヤ)が甘味が強いとされ、値段も高い。
ただ、食べ比べてみてもそれほどの違いは感じられず。
赤ナマコと青ナマコみたく、気のせいじゃないかと思う。
ただ、赤の方が酸味というか、独特の鉄っぽいミネラル味は強く感じられる。
イエローピタヤというものが一番甘味が強いらしいが、
自分はこれを食べたことはおろか、見たこともない。
栄養価も高いらしく、少し前にスーパーフードとして注目を浴びた。
ちょうどチアシードとかが流行ったくらいだったか。
低カロリーで、健康・美容に良いミネラル成分を多く含み、
ドラゴンフルーツを含有した健康ドリンクなどをしばしば見かける。
ただし、味は前述のとおり、あまりにあっさりさっぱりしているので、
ドラゴンフルーツ味、ピタヤ味単独では味気なく、
リンゴやオレンジなど、大抵の場合、他のフルーツと混ぜられている。
のど飴は味が薄過ぎて微妙だった。
ノンシュガーだったのでなおさら。
スムージーは高価だが美味しかった。
暑い夏、淡泊だけどなかなか美味しく感じられるドラゴンフルーツ。
単独で食べてもよし、他のフルーツと盛りつけてもよし、サラダに使ってもよし、
ミキサーでジュースやスムージーにしてもよし。
栄養価も高く夏バテ防止にも効果があるかもしれない。
淡泊なぶん、パイナップルやキウイフルーツ、マンゴーなど、
他のトロピカルフルーツみたいに、アクもクセもない。
フルーツの盛り合わせ。
他のフルーツに味負けするので最初に食べるべし。
見た目で敬遠されがちだが、そのあっさりした味に裏切られるだろう。
食べたことがないひとは、この夏、食べてみてほしい。
ただ、あっさり過ぎで、味がしないやつは本当にしないときがある。
にわかに甘味を感じる程度のものも・・・。
そういうときは、ハズレを引いたと諦めるしかない。
みずみずしさと種の食感を楽しもう。
ポケットモンスターに登場する きのみアイテム。
ポケモンに持たせて戦闘を有利にするアイテムで、
ゲームの世界に登場する架空のきのみだけど、
そのほとんどが現存する果物やナッツがモデルとなっている。
うち、ヤタピの実は、おそらくドラゴンフルーツがモデルだと思われる。
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