先日、兵庫県姫路市で、第6回 B-1グランプリが開催された。
B-1グランプリとは、もはや説明も要らないと思うが、
B級グルメをPRする、各地域の団体が一同に集い、各々がご当地B級グルメをアピールする。
単純に料理の味や独創性のみならず、普及させようとする団体のPR方法や、
スタッフの接客・調理光景なども採点の対象になる。
採点するのは食のプロではなく、全来場者。
その前に、B級グルメとは・・・
庶民的な価格で供され、なおかつ誰もが旨いと思うような、
他にはない特長を持った、その地域に根ざしたご当地料理。
過去の大会で、富士宮焼そば,厚木シロコロ・ホルモン,
横手焼そば,甲府とりもつ煮などがグランプリの栄冠を手にしている。
八戸せんべい汁,黒石つゆ焼そば,駒ヶ根ソースかつ丼,久留米やきとりなど、
ちらほら耳にするB級グルメも入賞している。
そのB-1グランプリの、最新の大会において優勝したのが、
岡山真庭市の、ひるぜん焼そばだ。
日清食品から発売されている、チルド商品。
「ひるぜん風 焼そば」。
“ひるぜん”、漢字表記すると、“蒜山”となる。
岡山県と鳥取県をまたぐ火山、蒜山。
その蒜山を含んで中腹は、いくつかの峰で構成される蒜山高原となり、
中国地方に住んでいる人にはおなじみのリゾート地である。
酪農が盛んで、蒜山ジャージー牛乳や、ヨーグルトなど、
中国地方のスーパーには大抵並んでいる。
そんな蒜山発祥のB級グルメが、この“ひるぜん焼そば”。
元々、高原のペンションなどで、登山客に振る舞っていた料理、ジンギスカン。
この地ではジンギスカンは家庭料理としても一般的で、
北海道とは異なり、羊肉ではなく地元産の鶏肉で調理していた。
その余ったタレで、鶏肉を具材に焼きそばを焼いて、締めにしていたのが起こりだとか。
同じく地元産の高原キャベツもふんだんに入れられ、最後にお好みで山椒の粉をかける。
二人前をいっきに調理したので、山椒も紅ショウガも二人前使ったが、
これは多かった・・・薬味は一人前のままで良かったかも。
独特の味噌ベースの甘辛タレが鶏肉によく合う。
かなり美味くて二人前をペロリと完食。
鶏肉はムネ肉でもモモ肉でもいいと思う。
大きめのカットでも、きちんと絡む。
他のご当地焼そばと異なり、麺には特にこだわりは無いようである。
ソースが甘辛いので、キャベツもできるだけ多めに入れたい。
ジンギスカンらしく、タマネギやニンジン、モヤシなどを入れても間違いないはず。
粉山椒がポイントで、タレに含まれるスパイスの風味を増幅させてくれる。
同じく日清から、インスタントのものも発売されている。
こっちはちょっとソースが濃いめに感じた。
キャベツは大きめで多め。
やはり、粉山椒が添えられていた。
棒の腕で器用にヘラを操り焼そばを調理するスイトン。
ひるぜん焼そばのマスコットキャラクター、“スイトン”。
蒜山地方に古来より伝わる同名の怪物がモデル。
怪物といっても、悪人を懲らしめる、いいヤツらしい。
高原にはどでかいトーテムポールが鎮座している。
それにしても・・なんだろう、このメフィラス星人とダダ星人を足したような風貌は・・・。
でもなんとなく愛らしさ?を感じてしまう。
これを機に一気に知名度を上げて、
せんとくんや、まりもっこり、マルヤマンのようにメジャーになってもらいたい。
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