小林多喜二展
秋田県出身のプロレタリア文学の作家、小林多喜二が、戦前に、特高警察に虐殺されてから、80回忌を迎えるのに合わせた展示会が、秋田市で開かれています。
展示会は、今の大館市出身の小林多喜二が、亡くなってから80回忌を迎えるのに合わせて、秋田県内の市民有志が、開きました。
小林多喜二は、戦前、カニを、船の中で直ちに缶詰にする過酷な労働の実態を描いた小説・「蟹工船」や、共産党員に対する弾圧を描いた「1928年3月15日」を発表し、プロレタリア文学の作家として活躍しました。
しかし、昭和8年に、東京で特高警察に逮捕されて拷問を受け、29歳の若さで亡くなりました。
今回の展示会では、亡くなった時の顔から型をとって作ったデスマスクが、展示されました。
また、執筆活動で使い、インクが染みついている机や、愛用のコート、それに、直筆の手紙も、見ることができます。
さらに、近年、働いても貧困から抜け出せない非正規雇用の若者が増えているのを背景に、再びベストセラーとなった「蟹工船」は、中国語や韓国語、それにフランス語などに翻訳された本も、展示されています。
この展示会は、今月19日まで秋田市のアトリオンで開かれています。
NHK 秋田 03月17日 18時41分
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