「山宣」慕った多喜二 デスマスクで対面 立命館宇治中・高文化祭で | ||
ブームになったプロレタリアート文学の代表作「蟹工船」の作者小林多喜二と、「山宣」の愛称で親しまれた宇治市出身の国会議員山本宣治のデスマスクが17日、同市の立命館宇治中・高校の文化祭「興風祭」で公開される。2人は戦争に反対し特高警察や右翼に虐殺、暗殺された。面識のなかった2人をデスマスクという形で巡り合わせ、見学者に平和を希求した2人への思いを深めてもらう。 戦争体験の生徒の聞き取り調査などを紹介する中学社会科の教科展示企画の一環。多喜二のデスマスクは小樽市の市小樽文学館から、宣治は宇治市の山本宣治記念資料館から借り受けた。多喜二のデスマスクが貸し出されるのは非常にまれという。 多喜二は、治安維持法に反対した宣治が1929年3月に右翼に暗殺されたことを報道で接しつつ、蟹工船を執筆したという。翌年5月には多喜二が仲間と宇治市の宣治の墓を訪ねている。多喜二も33年2月に特高警察の拷問で死亡した。 担当の本庄豊教諭は「多喜二は山宣を非常に尊敬していた。この企画で2人を出会わせたい」と話している。 展示は午前10時から午後2時まで。市民も見学できる。教室は受付で案内する。問い合わせは同校TEL0774(41)3000まで。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 京都新聞 10/16付けより。 |
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