tako(タコ)のアコギな日々

アコギや機材に関する事などを書いています。

【エレアコ ノイズ対策】お手軽にアースをとる方法

2019-12-04 13:11:00 | アコギの話題いろいろ
ども、takoです。


今回はエレアコのノイズ対策のお話。

これも素人なりにいろいろと試行錯誤して書いた記事なので、詳しい方が読んだら「何言ってんだ、こいつ」と思われるかもしれませんが、ご了承ください笑


さて、では本題に入りますが、

ある日、自宅でライン録音する時やスタジオのPAに繋いだ時に

ブゥゥゥゥゥゥ、とか
ジィィィィィィ、って

低い音のノイズが入ることが気になりだしました。

これ、いわゆるハムノイズって言われるものらしいんですけど、
僕も詳しい事はわからないなりに調べてみたら、ギターピックアップからPAまでの間で照明やスマホなどから発生する電磁波をアンテナの要領で拾ってしまうのが主な原因のようです。


ギターケーブルのジャックの部分(金属になってるとこ)やエフェクターなどのスイッチの部分(金属になってるとこ)を素手で触るとノイズが消える、と言った症状の場合は、これが原因といって間違いないでしょう。


ノイズゲートなどのソフト処理でノイズを除去する方法もあるようですが、いろいろ調べていく中で僕がたどり着いたのアースをとる、という方法。


細かく説明も出来ないので、簡単に言うと、ピックアップ周辺で滞留している電磁波を外に逃して、ノイズを除去する、というものです。

エレキギターなどでは、弦アース処理というものがなされていて、手で弦に触れると弦から微弱な電気が人体に流れ出ていく、という仕組みでピックアップから発生するノイズが除去されます。


まぁ細かい電気機器の知識がないので、
アースをとる、というのは、ざっくりと、

ギターの中でノイズの原因となる電気が溜まっているので、その電気を人体に流して消滅させればノイズは消える

というイメージで概ね間違い無いと思います(ホントか?笑)


アコギは弦アースをとるのが構造上難しいらしいのです。インブリッジピエゾピックアップであれば、ブリッジの下にアースプレートを取り付けることで、エレキギターと同じように弦アースの仕組みが作れるようなのですが、自分でやるのは少し難しいので、やるなら専門のリペアショップでやる方がいいです(1万円もかからず出来るハズです)。


しかし、多少不格好でも良いのであれば、もっと安く手軽に人体アースをとる方法があります。


単純に、ケーブルの金属部分と自分の身体を繋いじゃおう!というもの。


ハンダづけとかそんな難しい事もせず、簡単に出来ました。


まず用意するものはこちら。





・ビニールで覆われた銅線
・目玉クリップ
・アルミテープ

どれも、ホームセンターに売ってます。あとは、銅線を切るニッパーがあれば充分です。

アルミテープってなんぞや?
導電性のある薄ーいアルミで出来たガムテープみたいなもの、と考えてください笑
自分で探してもわからない場合は、ホームセンターの店員さんに聞くか、ネットで買うのがいいでしょう。



そして、銅線をいい感じの長さに切って、端のビニールを剥がし、目玉クリップの穴に巻き付けます。





んで、この巻き付けた部分をアルミテープで固定して、






で、クリップをシールドの金属部に挟めば、






あとは、銅線の反対側を皮膚に触れるようにすれば、これで簡易人体アースの完成です。



ちなみに僕は、下の写真のように反対側も同じようにして、ズボンに挟んで固定して肌に触れられるようにしました。





肌に触れる側は他にも、小さなアルミプレートを取り付けて、素足で踏んだり、銅線をアルミテープで直接素肌に貼り付けたり、色々と方法はあります。

要は、ギターの金属部分と自分の素肌が繋がっていればいいのです。

騙されたと思って一度やってみてください。驚くほど効果あります。



まぁ、穴あきクリップを挟んだままライブをやるのもあんまり見栄えは良くないですし、僕はこれはあくまで緊急時の措置として考えています。
時間に余裕があるなら、やっぱり楽器屋さんやリペアショップで弦アース処理をやってもらうのがいいでしょう笑



ただ、明日ライブで修理出す暇もない!って時のために保険でこんな装置を作っていてもいいでしょうね。

以上、お手軽人体アースのお話でした。
ではでは!

【アコギ 弦】Elixir(エリクサー)って、正直どうなの?

2019-12-02 14:54:00 | アコギの話題いろいろ
ども、takoです。

今回は僕の愛用している弦Elixir(エリクサー)について、お話したいと思います。

既に発売から数年経っていて、アコギの弦としては定番となっており、プロの方でも愛用者は多いです。
また、TaylorやYAMAHAなどではら商品出荷の際に張られている弦でもあり、大手メーカーからの信頼も大きいのがわかります。

他の弦と比べると値段が高いので、これからアコギを始めるという方にとっては少し手の出しにくい弦だと思いますが、ホントにメリットだらけの弦ですので、是非一度は試してみて欲しいです!


〜主な特徴〜
エリクサーはいわゆるコーティング弦と言われています。巻き弦を覆うようにコーティングがされており、巻き線の隙間に汚れなどが入らないようになっています。
つまり、汚れやサビから守られるので、長持ちするというのが一番の特徴ですね。



〜種類〜
エリクサー弦は2種類あります。
NANOWEBとPOLYWEBです。







↑オレンジがNANOWEB、青がPOLYWEBです。

NANOWEBはきらびやかな響き、POLYWEBは暖かい柔らかな響き、という特徴で分かれます。
tako自身は普段NANOWEBを使っていますが、気分によってはPOLYWEBを使います。
お店で見かけるのはほとんどがNANOWEBですね。
ちなみにエリクサーの元祖はPOLYWEBの方だそうです。その後、ブライトな音を追求し、NANOWEBが開発されたようです。人気もNANOWEBの方が高いのですが、POLYWEBの他の弦ではあまりない暖かな音も機会があれば試してみて欲しいですね。


〜メリット〜

さて、では本題のエリクサーの良いところについて書いていきます。

1.長持ちするから弦交換の回数が少なくなる
通常の弦ならおよそ2〜3週間で交換するのがベストなのですが、弦交換1つに時間がかかってしまう初心者にとってはそんな頻繁に弦交換出来ないですよね。その結果、ボロボロの弦のまま何ヶ月も引き続けて、ギターと指に負担をかけ続ける、という事態が起こってしまいます。
エリクサーは概ね1〜2ヶ月音質を保つことが出来る、と言われていますが、正直なところ3ヶ月ぐらいは十分もちます。音質も同じぐらい保たれます。
出来れば練習初めは、弾くことに集中したいと思っているとは思いますので、1度張ってしまえば長く良い状態で練習ができるでしょう。


2.結果、コスパがいい
だいたい2〜3ヶ月ぐらいもつ、と書きましたが、人によっては1年ぐらい張り続けてる人もいるみたいです。値段は確かに高価なんですが、通常の弦の倍ほどの値段で倍以上もつので、結果コスパは良いことになります。



3.弦の滑りが良いので、指が痛くなりにくい
エリクサーはコーティング弦ですので、弦滑りが非常に滑らかです。
一般的なコーティングのない巻き弦だと弦の表面がザラザラしてるのですが、エリクサーは滑らかなので、指先を痛めにくいです。これ、逆に言うと、エリクサーに慣れちゃうと他の弦が辛くなります笑。


〜デメリット〜
さて、その一方でもちろんデメリットもあります。

1.ジャキジャキ感が出ない
エリクサーは非常にクリアな音がします。コーティングされている事でピッキング音やアタック音がかなり軽減されていて、弦本来の音を出すことができます。
逆に言うと、迫力あるジャキジャキ音が出しにくいです。アコギでロックやブルースをやるには向いていないかもしれません。


2.弦アースがとれないことがある
これはよくギターリペアをやってもらう店員さんから聞いたんですが、ギターメーカーによっては弦アースがとれないことがあるそうです。
アコギタリストではあんまり知ってる人がいないかもしれませんが、エレキギターなどでは、エレキギターに流れる電気の逃げ道がないことでノイズが入ります。そのため、金属の弦に手を触れることで、電気を人体に逃してノイズを無くす仕組みがとられています。これを弦アースといいます。
エレアコだと、素材が木なのでこの弦アースがとられていないものがあるようなのですが、最近のモデルではほぼ弦アース処理がなされています。
エリクサー弦はコーティングされていることで、金属部が手に触れにくくなっており、後付け弦アース処理されている場合やギターの種類によっては弦アース効かない場合があるそうです
TaylorやYAMAHAなど、出荷時にエリクサーを張っているメーカーはおそらく大丈夫だと思われますが、ギターとの相性はあるようです。



というわけで、今回はエリクサー についてお話させていただきました。
デメリットはあるものの、長持ち、コスパがいい、弾きやすい、などのアコギを弾く際の根本的な部分のメリットが大きいので、個人的にはかなりオススメです。
一度エリクサーを使い慣れてしまうと、ホントに他の弦が使えなくなっちゃいます笑











ではでは!