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映画と渓流釣り

閉鎖病棟にも朝は来る

綾野剛観たばかりだな。似たような闇を抱えた役だからかえって印象薄い。
小松菜奈もこのところ本当に良く映画やってる。癖のある美人だから映画映えするんだな。今回の役も重要なポイントだから、主役よりも目立っていた。単独主演で深みのある演技を観てみたい女優だ。

原作者の帚木 蓬生は好きな作家で、確かお医者さんだったと思う。似たような精神疾患を題材にした小説に、わたくしが勤めている会社の人をモデルにした短編があり興味を持った。

原作は読んだけどあまり覚えていない。
多分映画ほど短絡的な色分けがなされているわけじゃないだろう。心と体に傷を負った少女のために、また人を殺めた男を殺人鬼とみる目線はまるで無かった。事情があれ四人の命を奪った現実を有耶無耶にしている。ラストシーンで立ち上がろうとするカットは、再生するヒーローのようだ。
今村昌平監督の傑作「うなぎ」の主人公も、浮気現場の妻を刺し殺し服役後再生する話だが、受ける印象は全く違う。今平作品と比較するのは酷かもしれないけど、説得力の欠如は否めない。





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