映画と渓流釣り

ミックス。 たっくんと

この秋一番のお楽しみ。

ガッキー主演の新作映画を観てきた。




逃げ恥の雰囲気(髪型とか喋り方とか)を引き攣ったままの撮影だったからか、何となく逃げ恥のみくりさんが卓球している様な錯覚も起こしてしまう。
脚本は信頼している古沢良太。監督は知らない人だけど、設計図さえしっかりしていればそこそこ楽しめるだろうと思っていたが、本当にその通りの映画だった。そんなにベタ甘なロマンスじゃなく、どちらかと言えばスポ根のテイストが優っている。出演者が見た感じスポーツ派とは思えないのも、狙ったのか外しているのかよく分からないけれど個人的にはアリだと思う。如何にもの人が汗水流しても当たり前過ぎちゃうから、運動オンチっぽい田中美佐子がラケットを振り回す方が映画的だとも思う。

名脚本家だけに人のアイコン化は上手い。
新垣結衣と瑛太の主役二人はもとより、前述の田中美佐子と遠藤憲一夫婦がプチトマト農家で、卓球選手だった息子を亡くしているが故の卓球愛っていうのは分かりやすくほのぼのしちゃう。広末涼子はこのところ肝心な脇役をやっているけど、この映画でも新垣結衣の一番の理解者でありフラワー卓球クラブの中枢部をしっかり演じている。たこ焼きパーティーには笑わせてもらった(観ないと分からないよね)。手放しで笑ったのは蒼井優演じるガサツな中華料理屋の夫婦が、中国チームの元卓球エリートの落ちこぼれで、、、という設定。蒼井優のステレオタイプなシャベリと辛い麻婆豆腐皿を投げるように置く乱暴さが、ギリギリ外れていないだけに爆笑モノだ。相変わらず上手いと感心。敵役のパートナーを演じた永野芽郁は期待以上。線の細い美貌はそもそも好きなタイプだけど、派手に繕うと意地悪そうな下品さが垣間見えるのも将来楽しみな感じがする。NHKの朝ドラで優等生女優にされちゃわなければ良いのだけれど。
唯一、学校に行かない高校生が何でそんなに卓球にこだわるのかが説明出来ていなかった。映画だからワンカットで観せる事できただろうに。

事前の解説で聞いていた、「猟奇的な彼女」や「シコふんじゃった。」のパロもガッキー七変化もクドすぎずいいバランスだったと思うけど、映画そのものがちょっと長過ぎた。20分は削れると思う。瑛太の工事現場のシーンはあんなにいらないし、ガッキー元彼とのヨリ戻しのエピソードもつまらない割に長い。

ガッキーのコメディエンヌ振りを十分堪能できたかと言えば不満は残るけど、無責任に笑って楽しめるコメディとしては合格点をあげられるかな。
ガッキー好きのたっくんも楽しんだみたいだし、よかったよかった。
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