ネットワークを組んでいると、いろいろな構築と出会う。今回は通信事業者が提供する業務向けWi-Fiの速度改善の例だ
こちらのお客様は、ほとんどの業務PCはWI-Fiでつながる。通信事業者のパッケージ付属のWi-Fiアクセスポイントを使っていた
VLAN対応のアクセスポイントに交換するために、交換前の通信速度を実測すると「あれ?100Mだ」。
原因をたどると「島スイッチ(HUB)側がオレンジ」で、アクセスポイントと有線LANが100Mbpsでリンクしていた。これが原因で速度が100Mbps以上はでないのだ
技術屋としては100Mbpsのリンクは改善すべきだが、利用者の方はこれまでこの速度で不満は全くない。業務ネットワークは100Mbpsがきっちり出ればそれでよいのだ。私も、構築時のおおよその目安としている
アクセスポイントを取り換えるので、細かな障害分析はしなかったが、どうも使っていたLANケーブルが怪しい。ケーブルは機器付属品でCat. 5eの表示があるが、4線しか配線していないもののようだ。取り外したアクセスポイントの箱にしまっておいた
アクセスポイントをVLAN対応機に交換した後の実測では、下りは200Mbpsと良好に改善した。無線区間を含めた遅延も大きく改善されている
無線LANは本当に難しい。実測値もその瞬間の参考値にすぎない。無線LAN区間が悪いのか、有線区間が悪いのか、ネットの混雑が悪いのかをちゃんと切り分けて分析することが肝要だ。この実例のように有線側が原因で思ったような速度がでないことに、何度も遭遇している
いつもアクセスありがとうございます。無線LANが100Mbpsしか出ない現場の共有です。