「理解できない現象の時は基本的なことに立ち返る」の巻
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は、この週末の試験環境の構築での出来事から「理解できない現象の時は基本的なことに立ち返る」を紹介します。
この週末は、先週の週始めからLinuxネットワークの評価を行ってきたことを、確認しました。
評価試験の結果は、順調で、さらに試験環境の拡充を図るための作業を行います。
試験ネットワークを、おおよそ3倍の規模にします。
幸いスクールに使っているタップやケーブルが沢山あるので、物理的な資源はあります。
ヤマハルーター等を使って、まずは2倍のネットワークに。
ここまでは、極めて順調でした。では、3倍に。
「あれ?アップしないな?」
これまで順調だった経路も含めて、期待するネットワークがアップしません。
「ネットワーク設定を整理したからかな??」
元に戻しても
「アップしない。。」
ログを見ると、行の途中までの「ちょっと変な表示」確かにおかしい。
「やっぱり設定がおかしいのかな?」
ここで気づけば良かったのですが、深みにはまります。
「プロセスを再起動しよう」
何度も何度も試しました。やっぱり駄目です。
ログを見てもエラーは表示されません。
プロセスのステータスも、待ち受け状態です。
「ネットワークをダンプしてみよう」
ネットワークのことは得意です。もっと早くダンプすればよかった。
「あれれ?外部からの接続要求に反応していない??」
冷静に考えれば当然です。だからつながらないのです。
「ファイヤーウオールは大丈夫か?」
もともと、試験のために外しています。やはり、大丈夫です。
「やっぱり、設定かなぁ。。」
設定を見直して、再起動しても、現象変わらず。また、振り出しに戻りました。
結局、この手順を繰り返すこと3回。もうだめです。だめなときは基本ソフトや、アプリケーションの確認からすることにしています。
なんとなく、
「ソフトウエアのアップデートをしてみよう」
いつもの手順でapt-getを打ち、ログを見ていると「ありません」の文字に気づきました。
処理が完了し、出力を確認すると
『/usr/bin/mandb: /var/cache/man/5255 に書き込めません: デバイスに空き領域がありません』
「まさか。ディスクフルとは!」
調べてみると、
$ df
df: `/run/user/110/gvfs': 許可がありません
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/sda1 53255692 50558096 0 100% /
none 4 0 4 0% /sys/fs/cgroup
udev 4025292 4 4025288 1% /dev
tmpfs 807208 1100 806108 1% /run
none 5120 0 5120 0% /run/lock
none 4036032 0 4036032 0% /run/shm
none 102400 4 102396 1% /run/user
overflow 1024 8 1016 1% /tmp
確かに「ディスクフル」です。
近年は、ディスク単価が下がり十分に容量が大きなディスクを使っており、試験中にディスクフルになることはありませんでした。油断でした。理解できない現象の時は「基本的なことに立ち返る」ことが最速の道であることを再確認。原因が判ってよかった。
ホッとして、このブログを書いています。
これから再調整を始めます。