情報技術の四方山話

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ネットワークの冗長化とサーバの冗長化

2007-09-27 09:30:26 | ヤマハルータ
24時間365日無停止で動作する仕組みが増えていることもあり、冗長化を求められることが多くなりました。

冗長性のあるシステムは、サーバやアプリケーションの冗長性に加え、ネットワークの冗長性も必要です。特に業務を止めないためには、複数の経路を持つ必要があります。

複数の経路があっても、通信事業者のネットワークの経路が同じものでは冗長になりません。そのため、IP-VPNの経路とInternetVPNの組み合わせや、InternetVPNとISDNの経路を組み合わせます。

時々、光回線でのInternetVPNをADSLのInternetVPNでバックアップするような構成がありますが、これは多くの場合直近の地域IP網が同じになりがちです。地域IP網が同じだと、そこが落ちるとバックアップできません。回線の収容先が地域IP網か、接続サービス事業者の独自のIP網かを確認しておく必要があります。

通信回線は様々な要素で通信断になります。冗長経路は、サーバーの冗長化を含めて、極力簡明に構成する必要があります。簡明に構成しないと、障害時に対応できないからです。

ルーターやサーバーの設定も、設定を簡明にする為に、システム全体の運用設計に時間を割くべきです。簡明な設定でないものは、運用に耐えません。

最近の設計の事例では、サーバーとその上の基本ソフトおよびアプリケーションを総合的に冗長化する必要があります。サーバーと通信を連携監視、制御することで簡明な冗長システムを構築することができます。

冗長設計は通信網の理解、通信装置の理解、サーバーハードの理解、基本ソフトの理解、アプリの理解、業務の理解が必要です。エンジニアの習得すべき技術要素はたいへん広がっており、習得が追いつかない状況です。

最近流行の仮想技術も今後のシステムの冗長化に大きく寄与します。ネットワークではVLANは仮想技術そのものです。仮想技術の普及という面ではネットワークのほうが先駆けています。

今後、VLANをきちっと実装していない通信機器は使いにくくなります。通信を司る基本ソフトも同様です。
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