お嫁入りのときに持ってきた黒無地紋付
25年前の父の告別式の際に喪服として着用して仕舞ってありました
3月20日、母の告別式で着用したあと京都の森本さんに送って
洗い張りをして仕立て直しをお願いしました
黒無地紋付には染め抜きの5つ紋が付いています
背に付ける「背紋」
両胸のあたりに付ける「抱紋」
両袖の外側に付ける「袖紋」
洗い張りをして擦れたりしないかと思いましたが森本さんにお任せしたら安心
すごく綺麗になって戻ってきました
森本さんからお電話いただいていた「袖の部分のへらの跡」は、じっとよーく見たらわかりますが着用したら見えないです
すばらしい生地なので大切にしたいと思います
いずれはアタシが永遠に眠るときにアズが着てくれることと思っています
「総ぐし」(「掛け衿」「袖口」「褄下」「裾」「内揚げ」の五箇所にグシを入れます)を入れるか迷ったんですが
地域の慣習によって入れたり入れなかったりで関東の方ではあまり入れないようです
内揚げの「ゾベ」だけです
折り目が落ち着きにくい羽二重などは内揚げに細かな「ゾベ」を入れます
紬 麻 木綿などは一目落としなどの隠しじつけでよいと思います
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自分で縫った石下結城の内揚げは一目落としです