時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

老舗旅館のベーカリー

2024年11月30日 | こりゃ美味い

多摩爺の「こりゃ美味い(その56)」
老舗旅館のベーカリー 大谷山荘(山口県長門市)

清流・音信川(おとづれがわ)を挟んで、JR美祢線と国道316線が並行する、
北長門の山間部に、場違いかと思うような、大型ホテルや老舗旅館が建ち並ぶ温泉街がある。

かつては人気を博した温泉女将シリーズで、サスペンスドラマの舞台になったり、
ロシアの狂ったキツネがやって来て、いまは亡き地元出身の総理と首脳会談が行われたり、
最近では、星野リゾートの進出が話題となったり、
古くは毛利のお殿様が訪れたこともある温泉街とは・・・ 山口県が誇る名湯「湯本温泉」である。

その湯本温泉の中でも、話題となった星野リゾートを凌駕する風格で、
ワンランク上のサービスを提供する老舗旅館といえば、
つい先日MVPを取った、メジャーリーガーとは縁も所縁もないが、
地元の人が一目も二目も置く・・・ 「大谷山荘」だろう。

その「大谷山荘」の館内(ロビーから1階上がった2階のお土産物売り場の隣)に、
老舗旅館が自ら手がける、直営のパン屋さんがあるというからたまげるが、
ここではパン屋さんではなく・・・ ちょっとお洒落に、ベーカリーということになっている。

切っ掛けは、女房が明日の朝のパンを買うのを忘れたとの・・・ ひと言からだった。
午後からの来客に備えて、午前中からスーパーに買い物に出かけた帰り道だから、
時刻はまだ10時30分ごろだったと思う。

「悪いけど、スーパーまで戻ってくれる?」という女房に、
「良いけど、この先の「大谷山荘」にパン屋さんが出来たって、なんかで見たことがあるよ。」と私、
「そうなの? じゃぁ行ってみようか。」と女房

正面玄関横の駐車場に車を止め、早速入館してフロントで聞いてみたら、
ベーカリーは2階にあり、午前中は11時までなのでお急ぎくださいとのことで、
1階の真ん中辺りにあるエレベーターにのると、目の前にだれもいないベーカリーがあるではないか。
どうやら、トレイとトングを使ってセルフで取り、お土産売り場で精算するシステムらしい。

いろんな種類の美味しそうなパンがたくさんあったが、
お値段は・・・ なんとなく東京の人気店価格で、大阪在住の義妹は「高いね。」と言ってたが、
いつもそんなお店に行くわけじゃないが、私と女房はこんなものかなと納得していたので、
食料品に限ってみれば、東京と地方には・・・ やっぱり価格差があるようである。

スーパーの鮮魚売り場では「さすがに長門市は安くて良い物が多いね。」なんて言ってたのに、
改めてというか、こんなところでというか、地方と東京の物価差を勉強させていただいた。

買ったのは・・・ チョココロネ、チョコチップ、メロンパン、和栗デニッシュなど5点
翌朝、義妹が包丁で切って、それぞれのベーカリーを少しずついただいたが、
老舗旅館が販売する自信の逸品だけに・・・ それなりといった表現は適切ではないと思うものの、
充分にお値段に見合う、美味しさだったと記させていただきたい。

追伸
6月に帰郷したとき、舞鶴・若狭道の西紀サービスエリア(丹波篠山市)で買った、
「黒豆パン」があまりに美味しかったので、今回もサービスエリアで目を凝らしていたら、
ちょっと気になるパンが二つあったので買うことにした。

一つ目は、新東名高速道の岡崎サービスエリアで買った「さくらさんがすきな あんこパンちゃん」、
なんでもテレビで紹介された、岩手県の人気パン屋さんの逸品で、
記憶が確かなら、1個230円ぐらいだったと思うが、2個でその230円だったことから、
パンは普通に美味しいのに・・・ 残念だが岡崎SAでは、思ったほど人気にはならなかったようだ。

もう一つは、阪和道の紀ノ川サービスエリアで買った「和歌山コッペ(みかんジャム)」である。
明治36年に創業した、和歌山の老舗パン屋さんの逸品で、
記憶が確かなら、1個130円ぐらいだったと思うが、これがメッチャ美味くて驚きを隠せなかった。

ジャムパンを食べたのは、おそらく子どものころ以来になると思うが、
これが以外と言っちゃ失礼だが、とっても新鮮で、食べた後の口の中がスッキリしてて、
思わず「美味いよ、これ!」と、声を挙げていた。


大谷山荘「THE BAKERY」のパン、包みもなんとなくオシャレかな?

宿泊客が出発される時間を過ぎていたので、店内にお客さんはいなかったが、
残ってるパンは少なくなっていて・・・ けっこう人気になってるらしい。

左が新東名道の岡崎SAで買った「さくらさんがすきなあんこパンちゃん」で、
右が阪和道の紀ノ川SAで買った「和歌山コッペ(みかんジャム)」である。


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2 コメント

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Unknown (kazukomtng)
2024-11-30 10:43:19
大谷山荘に泊られたのかと思いました。
くちサメは、いつも、車窓から見上げるだけ。
今春ご一緒したニュージーランド周遊の船旅仲間さんは、定宿にされているみたいでした。
なんと、福岡から、大谷山荘行きのバスが出ているそうて。
福岡在住の方なのでね。
単に温泉目的で行かれるそうです。
今回は、二泊されていたかしら?
ベーカリーがあるとは知らなかったです。
美味しいパンには目がないので、今度、寄ってみます。
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Unknown (多摩爺)
2024-11-30 13:12:38
kazukomtngさん、こんにちは

大谷山荘って、外観からして格式の高さを感じて、入りづらいイメージがありますが、
基本的に温泉宿ですから、フロントの方を含めてみなさん気さくな方でした。
是非とも一度行ってみてください。
ベーカリーコーナーは2階にあって、午前は11時までで、午後は15時から販売するようです。
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