多摩爺の「時のつれづれ(師走の51)」
注目のストーブリーグ
いまじゃすっかり、死語になってしまったようだが、
かつてこの時季を限定に、スポーツ紙で飛び交ってた単語の一つに、
ストーブリーグという造語があった。
この国のプロ野球では、総ての公式戦が終ると・・・ 各球団(経営陣)は、
球団スタッフを含めて、支配下にある選手たちや、育成契約の選手たちを、個別に球団事務所に呼び、
来季の契約を結ぶか否かの通告(話し合いではない一方的な通知)を行っている。
解雇の通告契約をされた選手たちや、国内外の球団に移籍を望む選手たちは、
新たな契約先を探すか、引退して新たな仕事を探すかの二択を、
早急に迫られることから・・・ 時季を踏まえて、ストーブリーグと呼ばれていた。
まっ、そんなことはどうでも良いんだが・・・ 今シーズンのストーブリーグの注目は、
千葉ロッテからメジャーを目指す、若きミスターパーフェクトかと思いきや、
ここに来て、メジャーから古巣の東北楽天に戻ってきた、伝説のエースが移籍を決断したから、
彼らは来シーズン、どこのユニフォームに袖を通すのか・・・ 野球ファンとして気になっている。
ただ一つ、気になるのは・・・ 彼らの移籍に関する思いに、なんとなく爽やか感がないし、
ファンからも「ちょっと、我が儘なんじゃないの?」との声もあったりして、
ストレートに「ガンバレ!」とは言い難く、世の中的に評判が芳しくないことだろう。
ロッテの若きミスターパーフェクトは、160キロを超えるストレートを投げ、
高校生時代からメジャーが注目する逸材だが、シーズンを通して満足な体調で投げたことがなく、
さらにメジャーの規約で、年齢的にメジャー契約ができないマイナー契約しかできず、
ポスティングで移籍しても、成績でも金銭でもチームに貢献したとはいえず、蟠りが残ってしまう。
また、東北楽天の伝説のエースは、東日本大震災で被災した東北に、
シーズン負けなしの24連勝で、日本一のチャンパオンフラッグを翻すと、
メジャーに挑戦して、名門ヤンキースで活躍したのち、
再び古巣の東北楽天に戻ってきたが、怪我から手術に至り今シーズンを棒に振ってしまった。
さらに真意は分からないが、パワハラで日本からメキシコに渡った若手投手との関係も噂されてたし、
それでもって高額の年棒をいただいていた選手だから、減俸は致し方ないと思いきや、
球団の提示額を一蹴すると・・・ 「ここには居場所がなくなった。」との言葉を残して、
移籍を発表したんだから、ファンの間でも賛否が入り交じっていて、ストレスがないわけでもない。
両投手ともに、我が儘かどうかを問われたら・・・ 「我が儘かもしれないかな?」と思うものの、
プロ野球選手は球団と契約していても、稼げる年齢が限られている、個人経営の店主であり、
役に立たなくなったら、直ちにポイだから・・・ 声が掛かるうちがハナだと捉えれば、
働けるうちに夢を叶え、稼げるうちに目一杯稼いでおきたい気持ちも、分からん話しではない。
そう捉えれば・・・ チームワークに気遣いしながら仕事をしていても、
やくざ社会じゃあるまいし、必要以上に義理とか人情とかに、とらわれる必要もないだろう。
メジャーのように、総てをビジネスライクとして捉えるのも、なんとなく素っ気ないが、
プレーヤーを商品と捉えれば、高く売れるときに売りに出すのは必然であって、
日本人は所属チームへの帰属に拘りすぎてると思うが・・・ 如何なものだろうか?
応援したいのがチームならば、どんなチーム編成になろうと、チームを応援すれば良いし、
応援したいのが選手だったら、移籍先での活躍に期待するれば良いだけのことである。
メジャーでは、当たり前のようにそのように捉えられているが、
この国では、フリーエージェントやトレードに関する思いや捉え方が、ある意味ネガティブで、
まだまだ成熟の域に達してないようである。
タラタラと能書きを垂れてしまったが・・・ 野球ファンの私としたら、
ストーブリークのネタとしては面白いし、幾らの年俸でどこに行くのか興味はあるが、
カープファンの私からしたら、カープから出る訳じゃないし、カープに来る訳でもにないんだから、
「来年もガンバレよ。」程度であって、それ以上でも、それ以下でもないのである。
だったらブログのネタにするなと、お叱りを受けるかもしれないが、
野球好きのしょうもない性分というか、なんというか、
またまた、要らんことを書いてしまったようである。
大変申し訳ないが・・・ 他意はないのでご容赦願えればありがたい。
最近、ストーブリーグという言葉耳にしませんね。なかなか難しい問題です。昔トレードされて涙する選手が気の毒で判官贔屓の性分故、にわかに応援したり、一番悲しいのは戦力外通告された選手を見ると、唯々気の毒で、この世界の厳しさに愕然とします。
今回は、東北楽天の彼の落ち着く場所が気になります。何はともあれ野球は面白いと思います。なおとも
ロッテの若きミスターパーフェクトは、今月末か来月早々には海を渡ることになると思いますが、
東北楽天のエースは、怪我明けと年齢からピークを過ぎた感があり、そこに持ってきて高額年俸ですから、
名球会まであと3勝に迫ってることを踏まえると、先発での起用を確約してくれる球団が出てくるか否かがポイントとなり、
潤沢な財力とエースの海外流出が固い、ジャイアンツが手を挙げる可能性が高いとみています。