時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ヒリヒリする9月

2024年09月28日 | 時のつれづれ・長月 

多摩爺の「時のつれづれ(長月の55)」
ヒリヒリする9月

昨年8月、打者と投手の二刀流で大活躍していたメジャーリーガーの右肘に靱帯損傷が判明し、
チームより1ヶ月も早くシーズンを終え、
7年間過ごしたチームのポストシーズンへの進出が消滅すると、
会見の場で「ヒリヒリする9月を過ごしたい。」と、語っていたことを思い出した。

その後、昨年末にはポストシーズンの常連チームに移籍し、打者1本で挑んだ今シーズン、
ホームランと、打点のタイトルをほぼ手中にする大活躍で、
リーグ西地区での優勝を決める勝利打点を挙げ、
シャンパンファイトの中心にいるんだから・・・ まさに筋書きのないドラマである。

もっと、もっと、もっと、もっと、メジャーリーガーの活躍について触れたいんだが、
時同じくしてこの国が、ヒリヒリしながら、固唾を呑んで見守ったのは、
シャンパンファイトの数分後に始まった、
実質的に次の総理大臣を決める・・・ 自民党の総裁選挙ではなかっただろうか?

なお、3年前の同党の総裁選は、義父の葬儀を終え、
火葬場から戻ってテレビを付けたら、総裁選の中継をやっていたので、
なに気に、その日のことを思い出しながら・・・ テレビに見入っていた。

結果は前もってメディアが報道していたとおりで、
強硬な保守層に支えられたサナエさんと、軍事オタクだが穏健な保守のシゲル君の決選投票となり、
驚くことに1回目でトップに立ったサナエさんを、
決選投票では、シゲル君が見事にうっちゃって逆転勝利を果たした。

個人的には、選挙戦の後半になって地方票が急伸した、サナエさんが有利かなと思っていたが、
強硬な保守層からの支持を狙って、靖国神社への参拝を明言したことと、
問題視された裏金議員が推薦人に名を連ねたことが、最後になって影響したと思われる。

特に靖国参拝問題は、中国や韓国との関係が悪化することを懸念したのもあるが、
凶弾に倒れた元総理が、アメリカ大統領との関係悪化を察知して、参拝を取り止めたこともあり、
サナエさんが靖国参拝を口にしたタイミングで、穏健な保守層の支持者が躊躇ったと捉えれば、
総選挙で苦戦するとみた議員の多くが雪崩を打ち・・・ 冷静かつ、賢明な判断をしたんだと思う。

自民党という政党は、さまざまな団体(業界団体、宗教団体など)から支援を受けており、
利権団体とズブズブだとのレッテルを貼られている。

利権と経済活動の関係は表裏一体であり、なにを持ってズブズブというのか、
その捉え方については、人それぞれであり、批判的な声を否定するものではないが、
一方で野党が、労働組合やさまざまな市民団体から支援を受けてることも見逃せない。

野党を支持し、支援するする団体の多くは、利権団体ではないと思うものの、
イデオロギーという視点で捉えてみると・・・ 尖った団体からの支援であって、
ただひたすらに我が道を行く、思考的に多様性を欠いた団体が多く、
処理水を汚染水と言って憚らない不届き者
がいることが、その証といっても良いだろう。

今回の野党第一党の代表選挙で当選された・・・ 新たな代表というか、経験豊かな方は、
思考的には中道保守の論客であり、個人的には立派な方だと思うものの、
声を大にして与党を批判して、政権交代を発するのであれば、
まず真っ先に、党内に巣くう獅子身中の虫とも云うべき尖った議員を切ることだろう。

また、総裁選に関しては、解散したはずの派閥がどうのこうのとか、長老がどうのこうのとか、
そういった声を発するコメンテーターが、相も変わらず多数いたが、
それは野党第一党の代表選も同じことで、裏ではいろんな動きがあったはずである。

ただ、そういった裏の動きを推測して話題にしても・・・ 野党の場合は面白くないし、
与党と比べて、ネタの重みが違うので、話題にならなかっただけのことであって、
それ以上でも、それ以下でもないと思うが・・・ 如何なものだろうか?

ヒリヒリする9月に、与野党の新たなトップが誕生したことに期待したいと思うが、
一方で公益通報の扱いをしくじり、議会から不信任を突きつけられて、
今月末をもって、職場からの退場を余儀なくされた・・・ 自治体のトップもいるんだから、
正直言って「なにやってんだ!」感もないではない。

同県の県民はこの期に及んで尚、前職が取り組んできた仕事の続きを、彼に託したいのだろうか?
いやいや・・・ 社会の良識を見極めて、新たなトップを担ぐのか?
野次馬根性丸出しで、いささか恥ずかしくもあるが、
悪名は無名に勝るのか・・・ おそらく総選挙と同時期になる、こちらの選挙も目が離せなくなった。

また、別の意味でヒリヒリしっぱなしで、冷静でおられないのは、
正月の大地震で壊滅的な被害を受けた能登に、半年超の時を経て明るい兆しが見えてきた矢先に、
再び能登を襲った、かつてないほどの豪雨が・・・ あまりにも辛すぎて、
ただ、ただ、お見舞いとお悔やみを申し上げるしか、かける言葉がみつからない。

そして極めつけは、広島市中心部で起こった道路の陥没事故にも注目しなきゃならなくなった。
幸いだったのは、死傷者が出てないことぐらいで・・・ こちらも辛すぎる。

広島市に住んでいたことがあるので分かるが、市の中心部にあたる中区全域と西区、南区の一部は、
本川(太田川)が、天満川、本安川、京橋川などの支流に分かれた三角州の上にあり、
河川の氾濫対策として地下水路を作るため、工事が進められていたことが原因だとされているが、
まさか、災害対策が新たな被害の元凶になるとは・・・ 残念すぎるし辛すぎる。

広島の街は、原爆で破壊され焼失した町を整備するため、市内の道路は車道も歩道も広く、
チンチン電車の軌道があったり、バスには専用路線も整備されていて、
交通環境が整った、住みやすい街だったことから、今回の事故には驚きを隠せなかった。

ヒリヒリする9月が終ろうとする月末になって、
良かったことも、不幸だったことも含めて・・・ さまざまなことが起こった。

もっと、もっと、核心に触れることを書きたかったが、
知識不足に足を引っ張られ、話しが彼方此方に飛び、散文的になってしまったので、
中途半端に書き殴ったまま、筆を置くことにするが・・・ 本文はあくまでも個人的な思いであり、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解をいただければありがたい。


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