多摩爺の「時のつれづれ(神無月の48)」
さあ、政権選択の総選挙だ!
先週末、自民党の新総裁に選ばれたシゲルちゃんは、総裁選挙の討論会では、
野党と論戦を交わした後、タイミングを見て衆議院を解散し、信を問うと云ってたにも拘わらず、
昨日、会見を行い、10月1日招集の臨時国会で、総理に指名されてからと前置きして、
同月9日に衆議院を解散し、15日の公示で27日に投開票で、総選挙を行うと発表している。
正確に言えば、衆議院の解散は総理の専権事項であり、
総裁であっても総理じゃないんだから、解散を宣言することは出来ないはずだが、
明日、総理に指名されてからとの前置きがあるので、
そう言われてしまったら・・・ そんなもんだと捉えるしかないだろう。
この会見をうけて、野党各党は一斉に批判の声を挙げている。
怒りは当然だと思うし、尤もであり・・・ 極めて正論だと思うものの、
あえて一つだけ、個人的な思いを吐露させてもらうと、
予算委員会を開いて、熱い論戦を交わしたとしても、生産性があるとは思えないのである。
なぜなら・・・ 経済問題や、外交、安全保障、少子高齢化対策などの、
この国のこれからについて、丁々発止の論戦を交わすならまだしも、
年明けから、約半年をかけて論戦が続いた、政治とカネの問題や、政治と宗教の問題を、
再び問い直すのが見え見えで、新たな進展があるとは思えないので、時間の無駄だと思っている。
事態の進展を・・・ 冷静に見てみれば、
検察や、税務の当局が、このことについて、いま仕事(捜査)をしていないにも拘らず、
政治がいつまでも引きずっているのは・・・ あまりにも時間がもったいなくて、
高い給料をもらってるのに、それに見合う仕事をしてるとは思えないのだ。
それでも、与野党のトップが代ったんだから、
やることに意義があると言われれば・・・ そうかもしれないが、
だったら予算委員会を開いて、生産性のない議論をしなくても、
党首討論をやれば・・・ 要件は充分に足りている。
正直なことを言えば、私だって納得しているわけではない。
にも拘らず、こんなこと言っちゃ、お叱りを受けるかもしれないが、
あえて言うなら、何ヶ月も前に遡るのではなく・・・ 一歩でも半歩でも先に進み、
懸念される諸課題について、丁々発止の議論をしていただきたいのである。
野党や、メディアお抱えのコメンテーターが拘り続け、批判するのは分からんでもないが、
いつまで経ってもレッテル付けに拘るのは・・・ 横に置いといて、
次期総理が日程を決めて、衆議院を解散して政権選択の選挙をするっていうんだから、
この件の決着は、有権者が投じる1票に任せていただけないだろうか?
新総裁の発言が、言行不一致であり、支離滅裂だというのであれば、
数ヶ月前までは・・・ 「早く解散して、信を問え!」と言ってた野党各党は、
解散すると云った途端に、ちょっとまてと言うんだから、
これもまた言行不一致であり、支離滅裂だと思うが・・・ 如何なものだろうか?
国民の投票行動に政権選択を任せることも、ダメだということなんだろうか?
1票を投じて政権を選択するのは、野党議員ではなく国民のはずである。
勢いに任せて、勘違いを正当化しないでいただきたいし、
野党の反論や、メディアの煽り報道に・・・ 惑わされてはいけないと思う。
さて、27日後の決着に向けて、政治資金に関する法律の再改正は当然ながら、
与野党は、どんな政策を掲げて政権選択の選挙に挑むのだろうか?
15年前、政権交代が起こったときの野党は、
分かり易いキャッチコピーを掲げた、格調高いマニフェスト選挙で挑んできたが、
残念ながらいまは、スキャンダルの是非を問う、低レベルな選挙に変貌してしまっている。
それで・・・ 良いんだろうか?
スキャンダル(不祥事かな?)を起こしてしまった政党は、情けないにも程があるが、
それを政権選択の第一要件に掲げる政党も・・・ 如何なものかと思っている。
最後に・・・ 本文はあくまでも、個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解をいただければありがたい。
無関心・無思考の方々が増えたのでしょうかね・・残念です。
ご理解をいただき、ありがとうございました。
野党の思いは分かりますが、ずいぶん時間を無駄にしたと思っています。
無関心や無思考の方が増えたかどうかは分かりませんが、
都知事選挙の結果が、なに気にいまの雰囲気を物語っているように思っています。
まったく同感です。
15年前の野党は、「格調高いマニュフェストを掲げていた」のに、今の野党は幼稚で低俗な黄色いクチバシでがなり立てているだけですね。
マスコミもスキャンダラスな噂を吹聴するタブロイド紙になり下がって、どこか狂っていますね。(ゆ~)
いまの野党は、目標(政権交代)が目的(この国のあり方)になっていて、政権交代後の姿形が見えてきません。
ネクストキャビネットに名前を連ねた方々を見れば、代表とは同床異夢の方々が多く、
お灸を据えることは大事ですが、総選挙を不満の捌け口にしてしまうと、いまより混乱を招くことは必至だと思っています。