牛すき鍋膳

多摩爺の「こりゃ美味い（その２３）」
牛すき鍋膳　𠮷野屋（チェーン店の逸品）

朝っぱらからグラグラきて（山梨県富士五湖で震度５弱）・・・　ちょっとビックリ
女房と娘は慌てていたようだが、私は歯磨きの真っ最中で、
頭が揺れていたせいだと思うが・・・　全く持って気がつかないで、
顔を洗ってリビングで二人の顔を見て気づいたんだから、危機への反応が少し鈍いのかもしれない。

それにしても・・・　良い天気だ。
晩秋のこの時期に特有の小春日和と云うより、中春日和なんて言葉はないが、
それぐらい暖かい日差しが・・・　燦々と降り注いでいた。

あんまり天気がいいもんだから、
女房の提案で少し早いけど、孫たちへのクリスマスプレゼントを買いに行こうってことになり、
お昼前にターミナル駅に隣接するショッピングセンターに出かけた。

まずは昼メシだろう・・・　女房は駅ビルのレストランに行きたかったようだが、
今年は葬儀を含めて四度も帰郷していて、お金を一杯使ったので節約しなきゃということで、
私の提案で・・・　駅前のヨシギュー（𠮷野家）へ直行する。
お目当ては、この時期の定番「牛すき鍋膳（税込み７１２円）」である。

「いやぁぁぁ・・・　美味いね。」
「この時期のすき焼きは、やっぱり格別だね。」
「安いお肉で申し訳ないけど、年金暮らしだから仕方がないね。」
「ささやかでも、お昼にすき焼きは、やっぱり贅沢だよ。」

アクリル板で仕切られた席に横並びに座り、女房と交わした言葉は、
取るに足らない・・・　そんなやりとりだった。

孫たちのプレゼントにする、おもちゃと、手袋と、お菓子を買って、
女房の服選びに、ちょっとだけ付き合って、地下の食品売り場で買い物をしたら、
あっという間に・・・　３時間も経っていた。

荷物を持って、駅のベンチで帰りの電車を待つ間、
なにげに見たスマホのスケジュールで・・・　あることに気づいた。

「あっ！　明日は結婚記念日だ。」
「知ってるよ。」と女房
「ケーキ買って帰ろうか？」と言うと、
「せっかくランチ節約したのに・・・　」と、女房が笑った。

この２年間、自宅周辺を中心にした巣ごもり生活が続き、すっかり出不精になっていたが、
コロナがある程度落ち着き、お出かけする機会が少しずつで良いので増えてくれば、
こんな他愛もないやりとりも・・・　また増えてくるのだろう。

楽しかった。
丑（うし）年記念の牛すき鍋膳ランチも、孫のクリスマスプレゼントも、
結婚記念日を思い出したことも、それが幸せだと思ったやりとりも、
ホントに楽しい・・・　３時間のお出かけだった。

まだまだ油断はできないが、せっかくここまで我慢したんだから、
もうひと踏ん張り、年長者なんだから・・・　それなりに意地を見せたいと思う。 
さて、今日も元気で頑張ろう。


ヨシギュー（𠮷野家）の冬の定番「牛すき鍋膳（税込み７１２円）」
熱々で、ご飯も大盛りにしてもらえるし・・・　お手頃価格でホントに美味い。