多摩爺の「時のつれづれ(神無月の24)」
コロナ禍の渦中で小休止
東京都と大阪府は、飲食店に要請していた時短営業の要請を、25日から全面解除する決断を下した。
専門家が「油断するな。」と言うのは当然だと思うし、第6波の懸念がなくなったわけでもなく、
最も重要視されるべき医療体制について、
医師会などがこのタイミングで徹底的に見直すとも言ってないし、
感染者数が激減していることに、専門家が分らないと言ってるぐらいだから、
疑心暗鬼が拭えたわけではない。
とはいえ・・・ 一部の人々を除けば、この国に暮らす人々の大半は、
マスクや蜜の回避などの自己防御を怠らず、慎重に行動していることに加え、
2回目のワクチン接種率が、そろそろ全人口の70%を超えそうなこともあって、
昨今の感染状況を鑑みれば・・・ 政治家が、いまこのタイミングで判断したことは、
けっして間違ってはいない。
ワクチン接種率に着目すれば、
接種対象外の11歳以下の人口は約1,200万人で、全人口の10%弱だから、
それを考慮すれば、全人口の接種率70%は、ワクチン接種対象者の80%という捉え方もでき、
感染者が激減しているのも・・・ なんとなくだが、当然のように思えてくる。
8月の後半だった。
会見を行った前総理が「明かりは、ハッキリと見え始めている。」と、意味深なコメントを発すると、
メディアや野党、さらには一部の医療関係者は、一斉に非難の集中砲火を浴びせた。
それは、ワクチンの1回接種が約56%、2回接種が45%のころであり、
実感として、ワクチンの効果がまだ感じられてない頃のことだったが、
接種対象者に置き換えてみれば・・・ 2回接種が人口の半分を過ぎた、55%ぐらいであり、
その頃当たりから、全国的に新規感染者が減少し始め・・・ 今日に至っている。
そう捉えれば、国民の自己防衛があったのは間違いないものの、
ワクチンの接種効果の影響が・・・ 大きいことも間違いではなかろう。
にも拘わらず、前総理のコメントを非難し、
罵声を浴びせたメディアや野党、さらには一部の医療関係者から、
未だに詫びのひと言すらないのは、どうしたことなんだろう・・・ これはちょっと恥ずかしい。
さらに、一部の医療関係者に至っては、ブースター接種に際して、
「予め体内にできた抗体の量を調べてから、ブースター接種の優先順を決めるべき」と
メディアで述べている。
いかにも真っ当なコメントのように思えるが、
国民が血液検査を受けた後、その情報が自治体に共有され、
自治体は、それを基に優先順位を決めてから、ワクチン接種券が送られて来るのである。
ブースター接種の対象者には、早かれ遅かれ全員に接種券が来るにも拘わらず、
わざわざ手間暇かけて、接種する人と、しなくても良い人を選別し、優先順位を決めるということに、
いったいなんの意味があるのだろうか?
自治体に時間をかけさせて、余分な仕事をさせることにならないだろうか?
さらに、血液検査の期間設定によっては、
優先接種しなきゃならない順番が前後することもあり得るので、
結果的に目論み通りには行くとは思えない。
また国民は、ブースター接種を1回すれば・・・ それで済むはずなのに、
血液検査という前工程が加わることで、医療機関には2回行かねばならなくなってしまう。
穿った見方をしてしまい・・・ 大変恐縮だが、
町医者はワクチン絡みの補助金を、余分に1回(血液検査分)受け取ることになるだろう。
国から補助金が出なければ、国民が負担することから、町医者は絶対に損しない(儲かる)のである。
医者はボランティアではない・・・ ただで検査してくれることなどありえない。
この医療関係者は、自分が感染者の治療に携わっているので、こういった発言をしたのだと推察する。
それはそれで、ありがたかったし、素晴らしかったし、感謝も感謝、大感謝だが、
第5波では、医師会に所属する町中の医療関係者の協力が得られず、
首都圏においては、深刻な医療崩壊に陥っていたのである。
入院できず、治療を受けられず・・・ 自宅で亡くなったり、
苦しい思いをした方が多数いたにも拘わらず、
その対策に知恵を絞る前から、儲け話を持ち出すのは、
頑張っている医療関係者には大変申し訳ないが・・・ 順番が違うと申し上げたい。
話は変わるが・・・ 今朝女房が「おはよう。」と言ったあと、
「ふと思ったんだけど、このごろ救急車のサイレンが少なくなったね。」と続けた。
そう言えば、つい先日までは、毎日のように救急車のサイレンを聞いていたような気がする。
深夜から明け方にかけて、あのサイレンで目覚めてしまうと・・・ 本当に辛くてやるせなかったが、
気のせいかもしれないが、女房が言うように、最近あまり聞かなくなったかもしれない。
とはいえ・・・ いま尚、コロナ禍の渦中にあることは、国民の共通認識なのに、
なんとなく、小休止に入った感がしないでもない。
さらに、このタイミングを待ち構えていたのだろうか?
社会は急速に落ち着きを取り戻し、街角でインタビューを受ける人々の目がギラつき始めている。
だからといって、専門家が言うように、疑心暗鬼が拭えたわけでもない。
まだまだ手探り感は否めないが、
できることを、できる範囲で、できる限り、やってみるしかないのだろう。
つかの間の、ぬか喜びになってしまう可能性もあるが・・・ そのときは、そのときである。
慌てることなく、1年半かけて学んだ経験を糧に、次の一手を繰り出すだけである。
目指す方向は、ゼロコロナじゃなく、ウイズコロナなんだから・・・ 都度都度、知恵を絞れば良い。
懸念の声があることは・・・ ご尤もだが、
ひとつひとつの判断に、ひとつひとつ反応していた時期はもう終わったと思う。
事態は新たなステージに進んだと思うが・・・ どうだろうか?
田舎で感染者元々少ない県なんです。
それでも、先日やっと、お一人様だったら外食して良いと院長許可が降りたってことなんです。
なんだか、あれこれ病院の体制を愚痴っていたくちこでしたが、元同僚に申し訳無かったなと思った次第です。
くちこは、なんとなく、ウィルス自滅説が目新しいなと思っています。
変異の早いウィルスは、遺伝子コピーの失敗が多いから、変異が早く、失敗しすぎて自分をコピーできなくなった?
なんとなく、目からウロコですた。
まあ、勿論、真偽は不明ですが。
自滅説ですか、そうであってほしいと思いますが、他国ではリバウンドしているので、どうかな?と思います。
他国と比べたら、もともと感染者数が驚くほど少なかったわけですから、
私はマスクをつけることに違和感をもたないことと、他人に迷惑をかけることを嫌う、自己犠牲が根付いた国民性に、
ワクチン接種の進捗が相乗効果になったのだと思っています。