特製醤油ラーメン

多摩爺の「こりゃ美味い（その７）」
特製醤油ラーメン　鶏だし中華そば　七麺鳥（東京都台東区）

両親の故郷・島根県産の醤油を使ったラーメンがある。
ＪＲ鶯谷駅から歩いて５分、台東区と荒川区のちょうど境目の交差点に、その店「七麺鳥」はあった。

島根県松江市出身の店主が、同じく島根県奥出雲の森田醤油で製造された
魂の醤油をベースにした醤油ラーメン
コクがあるのに、スッキリしてて、
鼻孔の膨らみを感じつつ、口に含むと上質の旨味がいっぱいに広がる。
注文はもちろん・・・　店主が一押しする「特製醤油ラーメン（１０００円）」だ。

スープだけじゃない、三種類のチャーシューもまた・・・　個性に溢れている。
最初の１枚は、しっかりと煮込まれていて、箸で摘まむと崩れそうな豚バラチャーシュー
次の１枚は、低温で長時間調理され、固くなる直前で寸止めされた豚肩ロースチャーシュー
最後の１枚は、レアか思ってしまうほど、しっとりとした食感の鶏チャーシュー
いやぁぁぁ・・・　これは美味い。

アクセントには、無造作にトッピングされたピンクペッパー
味玉は半熟だが、黄身の色合いから察するに、２日ぐらいかけて浸け込まれていると思われる。
そして、中央に置かれた三つ葉の緑が、
薬味という本来の役割を越えて、見た目の美しさで引き立てている。

たかがラーメンという視点で捉えれば・・・　値段も高いが、完成度も高い。
一つ注文をつけるなら、もう少しスープが熱くても良いと思いもするが、
それもこれも、拘った醤油の風味を考慮して、計算し尽くされた極限での妥協なんだとしたら、
注文をつけるどころか・・・　むしろ「あっぱれ」なのかもしれない。

これは・・・　美味い。

特製醤油ラーメン（１，０００円）
　箸で摘まむと崩れそうな豚バラチャーシュー、低温調理の豚肩ロースチャーシュー、
　しっとりと纏わりつく鶏チャーシュー
　店主自慢の三種類のチャーシューは一度食べてみる価値ありだね。

鶏だし中華そば　七麺鳥　東京都台東区根岸２－１８－２３
　ＪＲ山手線「鶯谷駅」北口から歩いて５分ぐらいかな？