伊勢の祈り

大いなる働きを信じて。共に幸せになりましょう。

清く澄んだココロを大切にする日本人

2017年06月09日 16時19分25秒 | 日記

大祓の神事 Wikipediaより

清浄・正直を大切にする神道


「正直の頭に神宿る」ということわざがありますように、邪(よこしま)な心や汚い心を否とし、清々しい心を大切にする考えが日本人の心の中に宿っています。


この心が日本人に深く宿っていることもあり、心だけでなく普段の生活にまでも及んでいると思います。家の中をきれいにする(一年に一回は、お正月を迎えるために家族で大掃除)、一日着た服を洗濯、お風呂に入り体を洗う、自分の身の回りだけでなく道路にゴミが落ちていないように小まめに掃除するなどあげられます。


身近な生活にある清潔さを保つ、きれいなままにする事だけでなく、この日本の国土と国民に及ぶまで清浄・正直のままにする壮大な神事が日本中の神社で毎年、6月と12月に大祓(おおはらえ)の神事として行われているのはご存知でしょうか?


では何ゆえに大祓(おおはらえ)の神事が行われているのでしょう?このことを皆さんとともに考え、その理解をふかめてまいりたいとおもいます。

秘められた建国の精神-「安国(やすくに)」-


私たちが暮らす水と緑にあふれた豊かな日本列島は、イザナギノミコト(男)とイザナミノミコト(女)の神さまによって国生みがされたと伝わる神聖な大地です。


その大地に伊勢の神宮にお祀りされている天照大御神(アマテラスオオミカミ)は、天上の高天原(たかまのはら)で育てられたみずみずしい稲穂を下され、誰もが衣食住に困ることのない国になるように神勅(しんちょく)をくださいました。


ちなみに、日本の国名を「瑞穂国」と美称で呼ぶのもここからきています。


そして、天照大御神は、この神聖な大地を高天原のような世界に実現する方を皇御孫命(すめみまのみこと)つまり、天皇とされ、天照大御神と同じ御心(みこころ)をもった名代として、この大地を「安国」として統治せよとご依頼されました。


ところが、神々が生みくださった神聖な大地といえども、簡単に容易に自然にまかせたままで「安国」とはならない。多くの人の集まるところでは、罪や穢れが自然と発生してしまいます。それを放っておくと国全体にまで罪や穢れの禍(わざわい)が及びかねません。


その結果、天照大御神がご依頼された建国の精神-「安国(やすくに)」-を維持することができなくなり、また、皇御孫命(天皇)がマツリゴト(祭祀)を行うことができなくなってしまいます。

さらに、祭祀ができなくなることによって大きな災いが起これば、理想とする「安国」を実現できなくなってします。そうした、事態に陥らないようにするために、国内至るところで自然発生する罪と穢れを一斉に祓い清める神事が大祓いなのです。


今日は、長文になりました。
大祓に秘められた精神-「安国」-について理解が深まりましたら幸いです。
お読みくださり有り難うございました。

次回は、神道の和歌についてアップします。楽しみにしていてください。

賢い人の新聞の読み方とは?絶対に役立つ情報収集!

2017年06月08日 23時15分06秒 | 日記
新聞を毎朝読んでいます。読むより眺めると言った方がいいかもしれません。新聞は政治、国際、社会、地域、生活、文化、スポーツ、娯楽など全般に広がる情報を集めてまとまっていますので大変有り難い情報紙と思っています。賢い人に教えられた新聞の読み方は、大きな見出しだけでも眺めるだけだそうです。確かに今の流れや動きを知ることができて絶対に役立つと思います。

☆彡ゆるやかに正しく生きる日本人の生き方☆彡

2017年06月08日 09時06分52秒 | 日記
神話が伝えるココロの世界


学校、仕事、家庭、地域のお付き合いなどで私たちは、心に余裕が持てなく次から次へと追われる生活になりがちです。忙しさのあまり、一人ひとりとの会話がおろそかになったり、時には相手に冷たい印象を与えてしまうこともあることでしょう。

そういった中で、人間関係に隙間風が吹いたり、お互いの雰囲気が重くなったりすることもあります。「何だか最近、心の中で距離をとってしまうなぁ。」、「今までのように気さくに会話ができないなぁ。心に何か引っかかるものがある。」そういった時に、または、そうならないように神話が伝える場面を頭の片隅にでも入れておいてくださればと思います。



禊(みそぎ)の起源

神話にイザナギノミコトとイザナミノミコトが登場し国生みがされますが、その後、イザナミノミコトは不幸にも亡くなります。イザナギノミコトは黄泉の国にいるイザナミノミコトに会いに行きます。しかし、見ないように言われていたイザナミノミコトの死体を見たがゆえに追われに追われて黄泉の国から逃げます。イザナギノミコトは「私は何といやな、汚い国に行ったことだろう。身も心も汚れてしまった。禊をして、穢れ(けが)を洗い落そう」といって、筑紫の日向(ひむか)の橘の小戸(おど)で禊祓(みそぎはらえ)をします。


身に着けていたものすべてを投げ棄てたイザナギノミコトは、裸の状態で水に入り穢れを祓い清めました。これが、世に言う禊の始まりです。注目すべきことは、イザナギノミコトは、水に入る前にこのような言葉を残しています。「上流は流れが早い。下流は流れがゆるやかだ。」そこで、ほどよい流れの中で穢れを洗い清める禊をしました。


ゆるやかに生きる

誰しも日日の生活の中で、心の余裕を失ってしまうと自己中心的、身勝手な考え・心になりがちです。そこから摩擦が生じたり、対立、衝突が起こってしまうものだと思います。これが正しい心を離れたことによる、穢れの災いと言えます。小鳥さえも枝をゆずるのに、私たちは一歩引いて冷静に穏やかに行動することができなくなってしまいます。
イザナギノミコトが、ほどよい水の流れのところで洗い清めた。そのことから私たちも自分自身の心が動きやすものだからこそ、常にほどよいところに心を保ち過ごしていくことが重要であると神話が伝えていると言えます。


お読みくださり有り難うございます。
次回は、毎年6月と12月に行われている大祓(おおはらえ)についてアップします。
なぜ、大祓が行われるのか?今回の記事と関連があるお話です。
楽しみにしていてください。

クエン酸でスッキリ!カラダの内側から美しく!

2017年06月07日 23時07分44秒 | 日記
梅酒作っています。8ℓのガラス瓶で3本作りました。しかし、今年は去年の収穫の半分ぐらいです。。。

ガラス瓶の中のみずみずしい梅って清涼感があって素敵な感じです
琥珀色になった頃に口にするのが楽しみ!

神さまに通じる本当の”祈り”

2017年06月07日 09時19分36秒 | 日記
神社で働いておりますと、いろいろな人々がいらっしゃります。心配、悩みを抱えていらっしゃる人。
赤ちゃんが生まれ喜びいっぱいでお参りにご家族でいらっしゃる人。散歩で立ち寄られる人。様々です。


人生の節目、転換期に人は、自然と尊い存在である神さまに呼ばれるのだろうと思います。


皆さんは神社にお参りに行った時、どのようにお参りしていますか?
二礼二拍手一礼の作法だと思います。二回お辞儀をし、二回手をたたく。その後に、ご自身の思いを神さまに
お伝えされていると思います。そして、最後に一回お辞儀をする。このような感じだと思います。



ここで重要なのは、神さまにお伝えする内容です。では、どんな内容が一番いいと思いますか?

それは、今生きていることの感謝の気持ちです!



神さまは常に人をご覧くださっていますので、神社でご自身の想いや、願いをお伝えする
前から、「もうあなたの心の中にあることは知っているよ」、「十分分かっているよ」という世界であるので、わざわざ
社前で人間臭いご自身の想いや願いをお伝えする必要はないということです。

清らかな心で、真っ直ぐな心で神さまに”今生きていることの感謝”をお伝えするのが一番良いと言えます。

古代の人々は、”神に祈る”ではなく”神を祈る”ことをしていました。これは、天地宇宙に存在する大いなる働き、つまり、
神さまに”今生きていることの感謝”をしていたということを示している言葉です。
”神を祈る”とき、その時は感謝の気持ちしか湧いてこない、それが本当の祈り、本物の祈りと言えます。

今回は、祈りについて書きました。最初は、祈りの日本語の意味を紐解きながらお話しようと思いましたが今回は触れませんでした。
何かの折に、触れたいと思います。

次回は、神道の禊(みそぎ)からわかる正しい生き方について書く予定です。
何かしら参考になりましたら幸いです。
お読みくださり有り難うございました。