春雨じゃ、濡れてまいろう。

4月7日（木）雨のち曇り

『春雨じゃ、濡れてまいろう。』

…などと、
どこぞの幕末志士が宿を出たなり、
舞妓からさしかけられた傘を
背中越しに天を仰ぎつつ

濡れていくのもまた風情…とばかりに
気取りきった立ち振る舞いの憧れの場面を

ニヤケ顔で想像するには
あまりにも無理がある
本降り模様となってしまった。

春雨ならぬ、春の嵐までもと、
今にも口に出しそうな
TVの中の予報士に八つ当たり気味に

桜もそんなに早く散ってしまいたいのか
と思わず胸中で嘆きながらも、
いやまだまだ…
今週末も散らずに踏ん張ってくれ…

でもでも
今日の雨が過ぎ、巡り巡る
穏やかな春光との繰り返しは、
たとえ桜が終わっても

これから新緑の季節へと
移り変わってゆく時の流れだ。

色彩の観察への意欲漲る
そんな晴天の街路樹の下を
ゆるり汗ばみながら
歩いてみたいなってもんだな。