弾けた!突き抜けるか?
いやっ、突き抜けない…
そして止まった・・・のか?
ラップ
12.0 - 10.6 - 10.8 - 11.9 - 12.1 - 12.1 - 11.6 - 12.4(JRA)
最後1ハロン12.4と2ハロンから0.8秒の落差は、伸びては
いないが決して止まったということではなしに、極限の底力
を求められ、極端かもしれないけれど、もはや生き残りを
賭けた壮絶なサバイバルとしての残り1ハロンだったと表わ
した方が相応しいのではとも思った。
高松宮記念馬藤田騎手ローレルゲレイロと香港勢、そして
コンゴウリキシオー戸崎騎手の右鞭の連打で作り上げられた
まれにみる超ハイペースは最後方で折り合った安勝ファリダット
にとってこれ以上ない絶好の展開になり、位置取りから当然の
ように最速の上がりを繰り出したのにも関わらず最後止まった
ように見えた3着だったのは、距離適性云々というよりは、やはり
上位2頭のダービー馬とは底力の差を痛感せずにはいられない。
壁は厚かった。
そしてウオッカの独壇場だったと言ってもいいその残り1ハロン。
もちろんディープスカイもファリダットも、大外強襲のカンパニーも
決して止まってはいないし、最高のパフォーマンスは披露できた。
それでも武豊騎手ウオッカの、昨秋ダスカとの死闘で見せた
ラスト1ハロンの瞬間の再現として重ね合わされるであろう、
そんな極限のサバイバル経験済みのポテンシャルをここで見せ
つけられては、他馬はその引き立て役を充分に演じ切るだけしか
なかったのは当然であったであろうということか。
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